「エリュクス」「万」で地道にリサーチ | 弓削聞平の福岡外食メモ

「エリュクス」「万」で地道にリサーチ

 今年から昨日(11日)が祝日になったので、きょうは夏季休業中というところが多く、道も空いてるし、メールや電話も少なく、自分のペースで仕事ができる。

 昼食は事務所から近い「香港プラザ」へ。焼きそばを食べたかったのだが、確か以前ランチの焼きそばを食べたら、想像と違うものだったような気がしたので、ランチではなく通常メニューのなかから上海風焼きそばを単品でオーダーした。ランチメニューは焼きそばにごはんもつくんだけど、それもいらないしね。


 

 が、これもちょいと想像と違うタイプ。色の濃さ、麺の細さ……。これはこれで別にいいんだけど、自分のイメージと違うものが出てきたのでちょっと残念。

 夕方「麺通団」の定例会議のときに、今度出す期間限定のカレーうどんを試食。「旅するクーネル」(三瀬スパイス研究所といった方がいいのか?)のよしおくんに協力してもらったココナッツミルク系のカレーは抜群にうまいが、もうちょっと入れる野菜を改善して21日(日)から出す。お楽しみに。

 

 

 夜は「エリュクス」で生ハムと白ワイン。ここもスライサーで切り立てのやつを出してくれる。常時5種類以上はあるし、サンドイッチにもしてくれる。きょうはパンチェッタアロトラータ(豚バラの塩漬け)をチョイス。脂がうまい。



 次に「万」へ。大体電話で席を確保してから行くべき店だが、ここに行くときは大抵1人なので「1席くらい空いてるだろう」と、ついつい直接行ってしまうことが多い。満席だったら近くの「モンアン」や「イル」に行くという逃げ道を作っているってのもあるが、店にとってはあまりよろしくはない。

 きょうも2軒の店主に「○○(内緒)のうまい店に連れて行ってくれって言われたらどこに連れて行く?」という質問を投げかけてリサーチを。やはり知らなかった店、失念していた店を教えてもらいえてありがたい。こうやって、〈ソワニエ〉、作ってます。



 それにしても「万」店主の徳淵さんの接客術はすばらしい。決してかしこまってはないが礼儀正しく、そしてフレンドリーだ。今までの経歴のなかで鍛えられたものなのか天性のものなのか。「万」はコンセプトや提供するものも秀逸で、福岡の自慢の店の一軒だが、この店主だからこそこれだけの人気を博しているのだろう。美味しいお酒やお茶、あるいはこのよそにはない雰囲気を楽しみに来る人も多いが、徳淵さんに会いに来ているという人もかなり多い。ぼく自身がそうであるように。