お弁当は冷凍食品で打線を組む | 日々のアレ

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ライターをしています。浮かんでは消える日々の“泡泡”をたまにメモします。


春休み、また学童保育のお弁当がはじまります。

区は学童の給食についても検討中のようですが、実施される頃には、きっと娘は高学年になっていることでしょう。

春から夏にかけては食材が傷みやすいし、以前『マツコの知らない世界』でも冷凍食品は冷凍しているから保存料は使わない、ていっていたし、と言い訳して、冷凍食品多めの打線を組んでいます。

お料理上手なママならいざしらず、卵焼きの隠し味に某うまみ調味料。というタイプの私の手料理より、冷凍食品のほうが多分ヘルシー。



それでも、そんな罪悪感を緩和するために、自家製ピクルス漬け始めた。

スタッシャーに野菜とお酢とオリーブオイルとアガペシロップ、塩を入れて冷蔵庫にいれるだけ。アガペシロップははちみつでもよい。




ピクルスはまったく手がかからないのに美味しくて、もう、自分のお弁当なら、米とソーセージと自家製ピクルスたけでいい。あと、野菜ジュースでも飲んどけば良くない?

と思いますが、娘はお友達の目を気にしていたので、フルーツとか卵焼きを足してみる。

今年の春夏も、全力で手抜きをしています。冷凍食品さまさまです。

毎日バタバタですが、うちは一人娘なので、こんな風に子育てでわちゃわちゃするのも、あと数年だしがんばろう。

娘の成長といえば、昨日、『朝が来る』という小説を読んでいて、ホラーでもないのに背筋がゾクッとしました。(以下少しネタバレがあるかもしれないです)

中学生で同級生の彼氏の子を姙娠しちゃった女の子が、教師をしている両親に対して、

「あなたたちから産まれたからって、私まであなたたちみたいな狭い世界しか知らない人だと思われるのは心外。両親の思う、立派そうだけどおもしろみのない世界でいきるなんていやだ。親たちの知らない、楽しくて明るい場所で起こることの仲間入りをずっとしたかった」

と、胸の内で独白をするのですが。(うろ覚えなので正確な引用ではないです)

親目線では腹が立つけど、かつて思春期だった女性で、この心境に心当たりがない人の方が少ないのでは……。

ほんと「親は古臭いカッコ悪い私はもっとイケてる世界に行く」て、メソポタミア文明の遺跡に彫ってあってもおかしくないくらい古典的な反抗期。

今思うと片腹痛いですが、こんな風にちょっと親を小馬鹿にして巣を飛び出すのは、思春期には正常なんだろうな。

むしろ、

「ママは楽しそうでいいな」「ママの青春時代がうらやましい」

ていうほうが、事件の香りがする。

娘が引きこもるとか、母が中年の危機ではじけていることに対する皮肉とか、もっとシビアな理由だと戦争中で青春がなかったとか。

たから、娘にこんな風に思われるのは、普通のことなんだ。

だって私も、ここまでではないものの、似たことは思っていたし。

面と向かって言われたら相当腹が立つけど、罪のないものから石を投げなさい、といわれたら黙るしかない…。

と自分に言い聞かせつつ、やっぱり、

「ママ〜だいすきー」

とか言ってくれる娘との落差に、ゾクッとはします💦

しかし、どれだけ未来を先取りして心の準備をしようとしても、いつだって初めての体験には右往左往するのだから。

双眼鏡で遠くを見ながら歩くわけにもいかないし、頭の片隅くらいにいれつつ、今のかわいさ噛み締めながら生きていこう。