ハケンの女 | 恐竜おんなのブログ

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肉親とうまくいかず、子供も産めなかった。
どーせ、わたしは哺乳類の基礎もない、恐竜女。
ま、それでもいっか。
縦、血脈の繋がりがゼロでも、横に広がっていけばいいかな。
せっかく、ここに生きてるんだから。

3月3日ひなまつりの土曜日。昨日一日降り続いた雨が洗い流してくれたかのような、澄んだ朝の空気に陽光が差し込んでいる。日毎に急激に変わる気温や天候にも、さほど驚かなくなったけれど、ひんやりと春が始まっているのを感じる。

私はまた、サラリーを稼ぐためにハケン社員に戻った。40才過ぎた女が、今さら入れる職場は簡単には見つからない。昨年までは『どこかの大企業で秘書やアシスタントをするハケン』を渡り歩いてきたが、もはや年齢的に許容される域を出た。

「そろそろ失業手当も切れるし、何かアルバイトでもしなくちゃ…」と思っていたら、ハケン会社から「コールセンターでお仕事しませんか?」と電話がかかってきた。「あら、Goodタイミング!」と説明会に行ったら、採用されてしまった。
「ま、いっか。コ難しい上司や年下の営業社員のお世話をするより、座ってヘッドホン付けて喋ってるのがいいかも。」

経験もない私が、いきなり『通販のコールセンターで注文を受けるオバチャン』にはなれないので、その前段階の練習、くらいの気持ちでいた。
それが、バカだった…。

ハケン会社の方からお呼びがかかるお仕事なんて、ロクなものはない。10年以上もハケンをやっていて、そんなことはわかっていたはずだ。
「新設された契約センターの2次問い合わせ窓口」、そんな怪しいものに引っかかってしまうなんて。