8:00 雲仙温泉の宿を出発。
今日は雲仙普賢岳を登り、平成新山を見に行きます。

予定ルート:平均タイム約5時間
雲仙温泉街→
仁田峠→紅葉茶屋→鳩穴分かれ→霧氷沢→
普賢岳山頂→仁田峠→
雲仙温泉街



昨日の残りのパンをかじりながら、ダム湖を迂回して仁田峠を目指します。


温泉街から雲仙岳登山口(展望台、ケーブルカー乗り場)までは、徒歩で約3km。
行きは登りなので70分くらいかかりました。
距離はあるけど、ダム湖を迂回すれば林道があるので快適でした。

9:30 仁田峠
仁田峠ケーブルカー乗り場に到着。
すごい強風で展望も悪し。
妙見岳までのケーブルカーも運休のようです。



風は強いし、小雨も降りそうだけど、雲仙岳頂上以外は稜線もなく森のなかを歩くという情報をいただいていたので、それなら大丈夫かなと決行することにしました。


山頂で強風に煽られることだけ気をつければ問題なさそう。


ポンチョもあるし、雨がひどかったら普賢岳直行の短いコースもあるので、天気を見ながら行こう。


10:20 北の風穴

柱状節理が発達した岩肌。

火山岩のつくった風穴は、天然の冷蔵庫として養蚕や氷庫として使われていたのだそうです。


南ドイツのカルスト地形でも地下に空気の通り道ができて、温度が低い洞穴がありますが、冷蔵庫として使われたのは聞いたことがない。



10:30 鳩穴分かれ

晴天なら島原の町を一望できるはずですが、ガスって何も見えない。

10分くらい粘ったら、時折り風が霧を撒いてきれいな景色をみることができました。


右手が平成新山。


パン皮状火山弾。

粘りのけの強い溶岩が火口から飛び出し、外側だけ急速に固まったのち、ガスで内側から膨張し表面がひび割れた火山岩。



10:50 立岩の峰

目の前に平成新山が見えるはずなのですが、ガスってシルエットしか見えない。

すごい強風で帽子が飛ばされそうだったけど、草むらに避難して霧がとぶのを待ちました。


草の陰に隠れて風を凌ぎながらしばらく待つと霧のなかから、さながらゴジラの如く平成新山があらわれました。

かっこいい。



11:00 霧氷沢

登山道を一旦それて少し下るけれど、歩いてよかった。平成新山が目の前にそびえてる。

いまはガレ山にしか見えないけど、これが何十年後かには森になって山になっていくのか。

森になった頃にまた来てみたいなと思う。


この霧氷沢の足下も火山火口で溶岩ドームを形成した名残りなのだそうです。



11:20 普賢岳山頂

少しだけ急な登りを超えるとあっという間に山頂に到着。ものすごい強風でありました。

風に煽られて転落してもつまらないので、三角点を踏んでさっさっと退散しました。



12:15 仁田峠

あっという間に戻ってきました。

少しだけ天気が回復して、島原の街が一望できました。



13:00 雲仙温泉に戻ってきました。

昼間から温泉に浸かり、汗を流しました。

これが日本の登山の醍醐味。


風呂上がりの手焼き煎餅アイス。