サバティカルまであと2ヶ月を切りました。
帰国後の予定を組んだり、スクーリングに向けて勉強を進めたりして、サバティカルへの期待で心を埋めていたいのに、なにしろ仕事が忙しい。
やることが全く終わらず、期限におわれて不安すぎてよく眠れない日々が続いています。
仕事ごときがプライベートを侵食するなど、大変腹立たしいことであります。
そんな日々ですが、ドイツの5月は祝日がいっぱい。今週末も4連休でありました。
初日はのんびり勉強。
やっと全ての教科の課題が終わり、ひと段落です。これから一気に試験に入るので、この4連休はちょうどよい息抜きになりました。
金曜日からは2泊3日でシュトッガルト方面に小旅行へ。
1日目は大学年チュービンゲン(Tübingen)の隣町ロイトリンゲン(Reutlingen)の自然史博物館に行ってきました。
まさかの入場料無料。
田舎のしょぼい博物館かと思いきや、内装はリノベーションされており近代的。
かつ、この地方(シュヴァーベンジュラ山脈)に関する地層や化石にあふれた魅力ある展示でありました。
シュヴァーベンジュラ山脈の魅力はなんといっても中生代ジュラ紀前・中・後期の地層が左から順に露出している点にあるのですが、この流れを見せる岩石を詳しく展示する博物館はなかなかないのです。
素晴らしい展示をみた後は、肉屋さんでパリッとしたソーセージを頂きホテルに向かいました。
今回のホテルはホルツマーデン(Holzmaden)の隣町。
2日目にホルツマーデンで化石探しをたっぷり楽しめるように、採掘場から一番近いホテルを選びました。
今回はクリスマスプレゼントにもらったピッケルが大活躍しました。
頁岩をかき分け、だいぶ深いところまで掘り進めることができました。
いつものアンモナイト。
これはなんだろう。また博物館で観察しながら同定する楽しみができました。
この日も同じホテルに連泊。
荷物をまとめる必要がないとのんびり過ごせて大変くつろげる。
毎朝ホテルのまわりを散歩したりしてました。
最終日はホテルをチェックアウトして、ホテル近隣の谷までハイキング。
川まで降りたところに露頭があるとの情報を見つけたので、1時間ほど歩きました。
露頭は美しかったけど、化石はあんまり見つからなかった。残念。
ちいさな貝類の固まった砂岩のみ。
あまり収穫がないのも不完全燃焼感があるので、帰り道にお気に入りの土捨て場に寄ってもらいました。
ここはジュラ紀中期の貝類が必ず見つかるので、期待どおりの収穫があり大満足でありました。
巨大なべレムナイトのロストラム。
割れてしまったロストラムは瞬間接着剤で修復します。
美しい二枚貝。
何をしていても終わらない仕事が頭から離れない日々ではありますが、楽しい時間を過ごせてよかった。
あと少し、がんばります。