うちの部署には中国自治区出身の女性が働いており、年齢も近いので仲良くさせてもらっています。

彼女は、母語、中国語、ドイツ語、英語に堪能なエンジニアで、わたしの自慢の友人です。


そんな彼女の中国語の恩恵に預かり、わたしたちは数ヶ月に一度、田舎町の中華料理店でメニューにない普通の中華料理を楽しむことができているのであります。



ドイツにお住まいの方はご存知かと思いますが、田舎の中華料理屋はそもそも中国人シェフなどおらず、ベチャベチャのなんちゃって寿司、インドカレー、生春巻きなどアジアならなんでもありのレストランが大変多いのです。


わが町の中華料理店も、普通のメニューはお世辞にも美味しいと言えない。



そんな中華料理屋さんも、中国語でお願いすれば、いわゆる普通の中華料理を提供してくれて、同じ店とは思えないハイクオリティを毎回楽しませてもらっています。

いまや、同僚のドイツ人たちもみんなこのお店のファンとなりました。



前置きが長くなりましたが、今週は彼女のお誘いで同僚と4人でこのレストランでご飯を食べてきました。


左が麻婆豆腐。右は白身魚のチリスープ。


あとは、茄子の甘辛炒めを山盛りで頂き、お腹いっぱい。



そんな彼女の希望が叶い、今般ついに中国出張が決まりました。


長い弾圧と差別により10年以上家族に会えなかった彼女の気持ちを考えると、本当に喜ばしいことなのですが、同時にみんなとても心配しています。

どうか彼女が嫌な思いや危険なことに巻き込まれず、大切な家族や友人に会う貴重な時間を過ごして、無事に帰ってきますように。