ポルトガル4日目。

ロウリンニャのユースホステルにて起床。


お腹を空っぽにしてよく眠ったのがよかったのが、だいぶ体力が回復したようです。


友人と2人で朝の海岸を少し散歩して、ユースホステルの無料朝食でフルーツと温かいお茶をいただきました。



この日は、ロウリンニャから車で15分ほどの岬・ペニヒェ(Peniche)に向かいます。

ここには、現時点で世界に77箇所あるGSSP(Global Boundary Stratotype Section and Point/ 国際標準模式層断面及び地点)と呼ばれる地層時代を区切る境界を示す地点があるのです。

GSSPとは?


ペニヒェのGSSPは、Dactyliocerasというアンモナイトの発生を指標として、中生代ジュラ紀前期トーキアン(Toarcian)の始まりを示す地層(182.7 +/-0.7Ma)であると認定されています。



ユースホステルから車で15分ほどでペニヒェに到着。


大西洋に向かう切り立った崖には、素晴らしい地層が露出している。


無数のべレムナイトの化石が埋もれている、まさにべレムナイト・パラダイス。



ハンマーやノミでがんがん切り出してよい場所ではないのですが、海岸沿いの泥岩に埋もれたアンモナイトやべレムナイトを探して夢中になってしまいました。



化石がこのようにシンプルに露出する様子を見たことのない友人も興奮してくれて、とってもうれしい。


ペニヒェGSSP

地球の足跡としかいいようのないダイナミックな地形はいつまでも見ていたいような懐かしい気持ちにさせてくれます。




後ろ髪引かれる思いでペニヒェの岬をあとにして、リズボンへの帰り道がてらロウリンニャの恐竜パークにも寄って行きました。

Lourinhã Dino Parque

大人:14.50ユーロ


等身大の恐竜模型の配置された野外公園がメインの施設ですが、館内にはロウリンニャで発掘された大型恐竜の化石が展示されており、大人でも十分楽しめます。


館内は小さいけれど、複製ではなく現物の化石を多く展示する博物館になっています。

肉食・草食恐竜の模型とともに発見された大腿骨や背骨などが展示されており魅力的な展示でありました。


もっとも興味深かったのは、ロウリンニャ地方で数多く発見されている恐竜の卵の化石。


恐竜の卵自体は、ゼンケンベルク(フランクフルト)やアータール(チューリヒ)などにも現物の展示があるのですが、こちらの博物館では卵の中の胚が確認できるのであります。


また、うんこも大きさが生々しくて素晴らしい化石でありました。


ロウリンニャ地方は化石好きにとってはパラダイスなので、次回は暖かい時期に夫にもこの場所を見せてあげたいと思います。



給油のタイプが分からないというハプニングはありましたが、リズボン空港まで事故で戻り、ホテルにチェックイン。

最終日にして、貴族の住まいのような豪華ホテルでありました。



翌日は3:00起きで出発するため、12月31日だという情緒もなく温かいシャワーを浴びて早々に就寝しました。


明日は日本に帰ります。