ポルトガル3日目。

シントラの小さなホテルにて起床。


この日は早朝から古城を見に行くつもりでした。


が、昨晩シントラ市街地のレストランでテイクアウトしたコロッケにより、まさかの食中毒で目覚め朝ごはんも食べられない始末。

急勾配な坂が続くシントラの街並みを歩くのは無理と判断し、友人が古城を見に行っている間ホテルで待つことにしました。


有料ではあったけど、13:00まで部屋を使わせてもらえたので大変助かった。

とにかく水分を取って寝れるだけ眠り、13:00すぎにチェックアウト。



車を運転できるくらいには回復したので、海沿いの下道を2時間ほど走ってロウリンニャ(Lourinhã)に向かいます。



なにしろ、中生代ジュラ紀前期の地層が露出するロウリンニャは、わたし的には旅のメインなのでありました。

ジュラ紀のこの地は谷に挟まれた盆地であり、谷から流れてきた川がたくさん枝分かれして、豊かな生態系を形成していたのだそうです。


このため、ジュラ紀は海の底であった南ドイツでは見ることができない恐竜の化石が多く発掘されているのです。


この発掘ブログを読んで以来、とっても来てみたかった場所なので、今回実現してとてもうれしい。

Time Scavengers


ブログで見たとおりの翼竜の模型がぶら下がる商店街をとおりぬけて、博物館まであるきました。


ロウリンニャ博物館(Lourinhã Museum)


小さな郷土史博物館。

古生物に関する展示だけではないのですが、ロウリンニャ地方で見つかった化石標本が展示されております。

また、館内に化石クリーニング室も完備されています(残念ながら実演はなかった)。



わたしは恐竜マニアではないのでよく知らなかったのですが、超大陸パンゲアが徐々に分離していくジュラ紀後期の地形は北アメリカとヨーロッパは浅い海でつながっており、時期によっては双方の行き来が可能であったらしいのです。


このため、アロサウルスなどの非常に類似した種の恐竜の化石が現生の北アメリカとヨーロッパで見つかるということがあるのだそうだ。


中生代と新生代を跨ぐK-Pg境界はロウリンニャでも顕著に確認できる。



大満足で博物館をあとにして、ユースホステルへ移動。


友人も体調が万全ではなく、2人ともぐったりして、夕食も食べずに泥のように眠りました。


ヒーターが故障しており、すごくすごくすごく寒かった。