Day4
マインツのホテルで起床し、この日は電車でフランクフルトに向かいました。
マインツ中央駅からフランクフルト中央駅までは鈍行で40分ほどなので快適です。
目的は、もちろんゼンケンベルク自然史博物館。
同じ博物館に何度も行く醍醐味ですが、
自分の基礎知識も向上していっているので(多分)、同じ展示を見ても得るものが違うのであります。
人が少ない朝のうちに、一番お気に入りの大きな海のいきものの部屋から楽しみました。
軟組織がはっきりと残っているホルツマーデンのイクシオソラス(魚竜)。美しい。
魚竜の特徴といえば、イルカのようなボディに巨大な目玉であります。
強膜輪と呼ばれる脊椎動物の目玉の周りの骨は、眼球の形状を維持する役割を持つのだそうです。
下の写真は、シュトッガルト自然史博物館のイクシオソラスの展示。確かにでかい。
上から眺めるプレシオソラス2種も美しい。
この部屋には静けさが似合うので、人がたくさんいる時には来たくないのです。
2番目のお気に入りは、海の部屋の反対側にある小さな海のいきものの部屋。
軟体動物、珊瑚、海綿類、などが展示されています。
プレパレーションコースのあとだったので、色がしっかりでてきれいにプレパレーションされているのがよく分かる。
こんなふうにきれいな雲丹がコロンと転がっているのではないのですよね。
棘が奇跡的に残った雲丹↓
アイフェルで採集したデボン紀の海綿類。
正面ホールは所謂恐竜の間。
ほぼレプリカですが、海の部屋から出てくるとサイズ感に圧倒される。
この翼竜は、頭がでかく、尻尾が短いので、白亜紀後期の種かな。
翼竜は、爬虫類らしい長い尻尾と小さな頭から進化して、白亜紀までにこんな感じになりました↓
始祖鳥Nr.11は何度見ても感動的な美しさであります。飛翔を可能にする鳥類特有の左右非対称の羽毛の一本一本がはっきり見える。
ゼンケンベルク自然史博物館のアイコン・アナコンダは残念ながら修復中のため不在。
いつもはアナコンダの口のなかで消化中のカピバラにつかの間の自由が許されておりました。
通常の展示はこちらです↓
ミイラ化した恐竜の化石・エドモンド。
ワイオミング州(アメリカ)で見つかった白亜紀後期のハドロサウルス科の恐竜。
カモノハシのような口吻部がかわいい。
ミイラ化した皮膚がきれいにプレパレーションされています。
一階の化石部分だけであっという間に1日が終わってしまいました。
この博物館は、昼食で一旦屋外に出ることができませんが、館内に値段も手頃なビストロがあります。わたしはここのボロネーゼパスタが大好きなので、久しぶりに食べれて満足でありました(一番好きなボロネーゼはうちの会社のカフェテリア)。
帰る頃には雪が積もっており、みぞれと雨のなかフランクフルト中央駅に向かいました。
このような天候で、ドイツ鉄道が通常運行するはずもなく、大幅に遅延した上に途中で下車させられ、みぞれのなかバス停まで歩いてびしょ濡れの濡れねずみとなりました。
ドイツでは想定内の出来事です。