Day2 & Day3


この旅のメインイベントである化石プレパレーションのワークショップに参加してきました。

主催はGeoinfotainment。


化石プレパレーションとは、化石を母岩から削り出すクリーニング作業のこと。


ハンドドリルや針などで母岩を削り出す機械的クリーニングと、薬品を使って母岩を分解する化学的クリーニングがあり、今回のワークショップでは両方を学びました。




安価なコースではなく、講師と主催者のノウハウになるので教わった内容はここには書きませんが、次回の覚書までにメモを残そうと思います。


参加者

20名の小さなグループで、2回目以降の上級者コースとの混合でした。

上級者コース参加者は持参した化石や、複雑な構造の課題をこなしていたようです。


参加者層は、1人参加者も半分くらい、男女比も半々で、年齢層も40代以上が9割。

夫婦や家族参加が多いかと思いきや、1人参加者も多かった。私のような外国人が1人で混ざっても問題ない様子でした。


言語

当たり前ですが、ドイツ語。

わからないことは個人的に聞けば英語で答えてくれます。


化石ハントは中高年と小学生に人気の趣味なので、どこに行ってもドイツ語一択です。

ただ、通常、講師が生物・地学系の修士以上であることが多いので、個人的に聞きに行けば英語で説明もしてもらえることがほとんどであります。


化石大国ドイツで見つかる化石・鉱物の特殊さやノウハウを考えると、ドイツ語でも頑張る価値は十二分にあります。


今回は化学薬品や技術の説明が多く、超重要なポイントについては今回ばかりはどうにもならず後から資料を読もうと覚悟して参加しました。

が、地獄に仏あり。

会場で会った1人参加者の女性と仲よくなり、難しい指示などは彼女が通訳してくれて大変助かりました。


この女性は、年齢も近く、博士論文でジュラ紀のエコシステムについて書くような生物系女子だったため、帰りのホテルまで化石トークを楽しんで(ホテルも一緒だった)連絡先も交換しました。

念願の化石友だちができてとってもとってもうれしい。


ワークショップ

教会の一室を借りて、各自机が用意されていました。

1時間に一回ほどこの中央テーブルに集合して、母岩や交代した鉱物の異なる化石を配布され、これに適したクリーニングの説明を受けて、各自席で作業、という流れで進みます。



マイデスク↓




プレパレーションに関する本やネット情報は結構ありますが、いきなり試すのはなかなか勇気のいることです。

失敗した場合を考えて自分の見つけた大事な化石で試すのがいやだったので、きちんと習う機会がもてて大変ありがたいことでありました。


コース参加前の自作第一号: クリーニングを施さずにただエポキシで接着した残念なアンモナイト(Holzmaden)↓


帰り道のバスで、さっそくハンドドリルと化石用の先端針をポチりました。

ブラックフライデーありがとう。