ホルツマーデン2日目。


前回も宿泊したBad Bollのホテルにて起床。

採掘場まで車で10分弱で、途中のまちにスーパーがあるという抜群の立地であります。



この日は、ホルツマーデン採掘場で友人と待ち合わせて一緒に掘りました。


気温が33℃まで上がる予報だったので、10:00の開場とともに採掘開始。

前日に見つけておいたポイントで採掘をはじめました。


ホルツマーデンでは、なるべく大きな一枚岩を剥がせるように少しずつ瓦礫をどかし、表面に残った段差のある削り跡を剥がし、時間をかけてなんとか縦横1×1.5mほどの作業スペースをつくっていきます。



1時間以上かけてようやく作業スペースができたところでキッズ登場。

大人ならば人の作業している岩盤をいじらないのは常識ですが、やつらは違う。

普通にとなりに座ってハンマーでせっかくならした頁岩を叩きはじめます。


化石を掘り始めた頃のわたしならイライラMAXでしたが、このような破壊者にも慣れてきました。

うまいこと誘導し必要な場所を叩かせ、よさげなアンモナイトや適度な黄鉄鉱をあたえればこども様は満足し、すぐに飽きてどこかに行ってくれるのです。


15分ほど共同作業して、情が湧いた頃にきれいにとれたアンモナイトをあげようと思い振り向いたらもうどこかに消えていました。

あきっぽい!



入場時に一緒だった家族もあっという間にいなくなっておりました。

この家族のお父さんは応用生物学を学び、デホン紀の石灰岩採掘場で働く石屋さん。

大学で学んだホルツマーデンに来れたことに感激して、子どもたちに波の方向がどうとか化石のでき方などを教えている声が聞こえてきましたが、子どもたちは黄鉄鉱に夢中。

『Papa! Katzengold(黄鉄鉱)!!』と叫ぶ声も1時間くらいで聞こえなくなりました。


石が好きな人は子供と一緒に来てはいけない場所なのだと思います。



いつものアイスワゴンもやってきました。

今日は2段。



14:30ごろまで掘り、この日は撤収しました。

結局、ポセドニア貝の小さい方とアンモナイトの群生を見つけたくらいでしたが、アンモナイトのしたに発達した黄鉄鉱のかたまりも入手できたので、概ね満足です。



前日も来たけど、この日も友人と2人で博物館へ。

主にわたしの記憶力と注意力に問題があるのかもしれませんが、何度見ても新しい発見があるし、好きな化石は何度だって見たいのです。


これはアンモナイトを食べようとしてチャンバーから抜けられなくなり、そのままポセドニア頁岩の化石となった魚↓


下はシュトッガルト博物館の展示↓

ジュラ紀の海でこんなことは日常茶飯事だったのでしょう。


ひとつひとつを眺めてああだこうだ言いたい面倒くさいわたしに付き合ってくれた友人には感謝しかありません。



泥だらけの採掘場ではお腹も空かないので、16:00ごろに遅めのランチ兼ディナー。

アボカドとじゃがいもという斬新な組み合わせのピザもとても美味しかったです。



友人を見送り、わたしはまたBad Bollのホテルに戻りました(前日とは違うホテル)。

灼熱の採掘場とエアコンの壊れた車で汗びっしょりになった体を流し、プールでぷかぷか泳いだから、あっという間に眠気がやってきました。


明日も採掘!