ボルネオ島 Day5: ムル国立公園

4:30起床。

山は夜も朝も早い。

昨日の夜は21:00には寝たし、今朝はこれからアピ山(the pinnacles)を登る登山者が早起きして出発の準備を始める。


隣の部屋の電気がついて、パックパックの開け閉めの音が聞こえてざわつき始めれば、そのまま寝続けるのはなかなか難しいのであります。



昨日の夜が意外と寒かったので、ちょっと風邪気味でしたが、朝ごはんと一緒にジキニンを飲んで、朝のハイキングに行ってきました。


40過ぎの胃袋に朝から焼きそばはなかなかキツい。


梯子とロープでできた信用ならない吊り橋↓


Camp5は石灰岩でできたベナラト山(Mt. Benarat)とアピ山(Mt. Api)の間を流れるメリナウ渓谷(Melinau gorge)の入り口に位置します。

もともとは洞窟だったものが崩壊して渓谷ができあがったのだと説明書きがありました。


吊り橋を渡り、川の反対側から見れば、2つの山がよく見える。


朝だから2kmほどの軽いハイキングを予想していたのですが、山のなかを登ったり下ったり、朝から5km歩きました。


食虫花(Pitcher flower)↓

これを見るために山を登ったり下ったり、大変な迂回でありました。


途中、蜂の群れに遭遇。

前方を歩くボニーと男性2人が『走れー!』と叫び、なんだかよくわからないまま山道を駆け上がりましたが、何箇所か刺されて痛かった。



3世代くらい前のボルネオ島原住民の遺骨が眠る石灰岩の墓場。


朝露に濡れた石灰岩はツルツル滑るので、なかなかこわい思いをしました。


石灰岩とはいえ400万年前に堆積した層なので、ジュラ紀の石灰岩が露出するドイツのバーデン・ビュルテンブルク州とは違い、化石はあまり見つからないようです。

ボニー曰く、壁一面に貝類の化石が見られる洞窟があるらしい。


ボニーが道に迷い結局2時間以上歩き、すでに疲れ果ててCamp5に戻ってきました。


その後、ランチを食べて、9km先のボート乗り場まで歩きます。

体調が万全ならもっと楽しめたと思うけど、具合がよくなかったので、史上最悪のハイキングとなりました。


2時間歩いたあたりから、スコールが降り始め、ジャングルのトレイルは水びたし。

靴も服もドロドロになりながら歩き続け、やっとボート合流地点に着いたと思いきや、豪雨のなかをそのまま出発。

ボートも1時間ほどあるので、雨と風に晒された手足がかじかみ、すごくすごく寒かった。



やっとホステルに戻ってきた頃には手足の感覚がなくなっていました。


雨はそのまま降り続けたので、予定していたムル山が見える丘までのハイクは中止。

寒くて仕方のなかったわたしは、寝袋にくるまり部屋で寝ていました。


夕食後のナイトハイクも、わたしはパスして、明日に備えて寝ることに。


明日はボルネオ島最終日なので、体調が復活するといいな。