3連休最終日は、勤労感謝の日。
メイデーの運動中の市街地でまずは朝ごはん。
さらにグレープフルーツ半玉と生搾りオレンジジュース付きの豪華ブランチでありました。
この日もハイルブロンの違うスポットで化石採掘イベントがあったのに、チェックできておらず、残念ながら帰宅となりました。
せっかくハイルブロンまで来たので、この地域の博物館をチェックしていたのですが、いずれも祝日は閉館とのこと。
大変残念でありました。
Muschelkalk Museum Stadt Ingelfingen
Hohenlohes Urweltmuseum Waldenburg
仕方ないので、帰り道にシュトットガルドの博物館に寄り道して、今回の復習をしようということになりました(わたし的に)。
まずは、三畳紀中期について復習。
地下のジュラ紀の展示はよく読み込んでいたけど、三畳紀はいままであまり真剣に読んでいなかったので、この日は隅々まで読み込みました。
わたしの住むBaden-Württemberg州で露出する三畳紀中期の地層は、以下の地図で見るととても分かりやすい。
スイスの国境近い黒い森の最南端から、ハイルブロンまで細長く縦に伸びています(濃い紫色)。
当時は海の底だったため、前日の採石場で見つけたような海の生き物たちの世界。
Hohenlohes Urweltmuseum Waldenburg博物館で見たかった三畳紀の巨大両生類・マスタドンザウルスも見れたからよかった。
下の展示は、ナイト・ミュージアムで説明を受けた三畳紀の爬虫類と両生類の化石↓
上がマスタドンザウルス(両生類)、下がワニの先祖(爬虫類)。
3年前は爬虫類と両生類の違いさえよくわかっていなかった私ですが、少しは詳しくなりました。
下の写真は、成長時期の異なる爬虫類の化石。
爬虫類は卵から孵ったときから成体と同じ外観であるのだそうだ。このかせきでみると、確かに小指サイズの時点から姿は変わらないのが分かる。
トロシンゲン(Trossingen)で見つかったプラテオサウルス(三畳紀後期)。
化石全体の保存度が高い。
ジュラ紀のヨーロッパはやっぱりイクシオソラス(魚竜)の時代。
なにしろ残っている化石の保存度と数がすばらしい。
三畳紀から少しずつイルカのような収斂進化を遂げて白亜紀まで繁栄した魚竜は、爬虫類の尻尾を尾ビレに、地を歩く四肢を手ビレに変えて、陸に戻らず水中で出産した進化モンスター。
最終形態は、いるかというよりマグロっぽい気もします。
この巨大な三体は、博物館の展示のなかでも素晴らしい(左から、ジュラ紀前期のテムノドントザウルス2体、ユーリノサウルス1体)。
テムノドントザウルス(下)とユーリノザウルス(上)の頭蓋骨の比較↓
魚竜に共通する直径20センチもあるやたらとでかい目玉。
ユーリノザウルスの下顎は謎に短い。
胎児を腹に宿したイクシオソラスの化石は多いけど、この新しい展示はなかなか秀逸。
おそらく出産直後と思われる。
1月のナイトミュージアム以来来ていなかったので、久しぶりの楽しい時間を過ごすことができました。
英語のオーディオガイドがなくなってしまったのは残念だけど、やっぱり1番好きな博物館であります。
充実した3連休でありました。
明日からまたがんばろう。