5/30、ハイルブロン(Heilbronn)のホテルにて起床。
楽しみにしていた化石採掘イベントに参加してきました(Geologisch Erleben主催)。
ハイルブロン市街地から20km程離れた待ち合わせポイントに向けて、9:00出発。
参加者は10名強。
今まで行った採石場は一般公開されており、どちらかというとこどもメインのイメージでしたが、今回は家族連れは1組だけ。
あとは全員、化石好きな大人たちでありました。
簡単な説明を受けて、車で採石場に向かいます。
現在も稼働している採石場なので、主催者が事前に許可を取っています。
ものすごい立ち入り禁止感↓
工場を通り抜け、裏の採石場まで坂を登っていきます。
駐車場から1kmほど歩くので、ハンマーとノミを大小2セットずつ持参したことを早くも後悔しました(しかもノミは全く役に立たなかった)。
それにしても天気がよくてよかった。
坂を登り切ると、ようやく採石場に到着です。
シュトットガルドからさらに北のこの地は、三畳紀中期(Muschelkalk)の地層が露出しており、当時は大洋・テチス海から遮断された穏やかな海の底でありました。
写真上: Naturkundemuseum Stuttgart, Museum am Löwentor展示より引用
ここで期待される化石は、アンモナイトの先祖・セラタイト目、オウムガイ、貝類、頭足類、ウミユリなど。
この採石場の岩石は、泥岩の層が混ざる石灰岩で硬度が高い。
このため、岩石を積極的に割るというよりは、泥岩の部分が風化して表面に露出した化石を目視で探していくというスタイルでありました。
11:00から15:30までの間、ほぼ自由行動。
家族連れを除き、みんな化石好きな大人なので、
早く帰りたがる人などがおらず大変ありがたかった。
また、見つけた化石についてその場でガイドの地質学者に聞くことができるのが大変便利でありました。
瓦礫のなかを手探りで探していく作業も楽しい。
私の成果物といえば、貝類、頭足類、セラタイト、魚の鱗、蟹の生痕化石。
参加者の中には、オウムガイ、爬虫類(ザウリア)の背骨、サメの歯を見つけた人がおり、ジェラシー。
サメの歯が見つけられなかったのが大変残念でした。
とはいえ、こんな海の底を攫うような作業で、いつもそのような幸運に見舞われるなんてあり得ないから仕方ない。
また次回のお楽しみであります。
そうはいっても、わたしの貝類もなかなかのものでありました。
いままで、ガイドつき採掘はドイツ語のハードルが高いので敬遠していたけど、やっぱりガイドがいると入れる場所も説明も全然違うことが分かりました。
また、結局のところ個人作業などで、言語のハードルも大したことがなかった。
これに味を占めて、またこのようなツアーに参加しようと思います。
朝も昼もパンだけだったので、夜は野菜とタンパク質を摂取です。
また肉を食べてしまった。
大満足の1日でありました。
まとめ
今回持参したギアと小物は、以下のとおり。
・ヘルメット(必須)
・ハイキングシューズ(必須)
・厚手のハイキングソックス(必須)
・ハンマー大小 →大のみ使用。
・ノミ大小 → 石灰岩層では役に立たない。
・コンテナ小 (化石保護用)
・タオル2 (化石保護用)
次回は持参したいもの。
・ピッケル → Estwing Geological hammerラインがほしいけど、高い。Fossil forumの口コミではピッケルの有用性が疑わしいけど、一本あればハンマーとしても使えるので汎用性が高そう。
・ルーペ
・バケツ
・ハイカットの登山靴
ピッケルの購入は要検討であります。