ジェノバ2日目。


宿泊先のまわりを散策がてら、朝ランに行ってきました。

B&Bから歩いて3分で港↓


朝はまだ少し寒かったけど、走ってるうちにあたたかくなる。


埠頭をぐるぐる回っただけでしたが、潮の香りとはじめて来る街の景色が新鮮でありました。

明日は別のルートを開拓してみたいとおもいます。



シャワーを浴びて着替えたら、この日は1人で散策に出かけます。

夫は別に用事があるので、初日だけ別行動。


30分ほど歩いて、目的地に到着。


ジェノバの市街地にある歴史ある自然史博物館(1867創立)。

古生物の展示は少ないけど、現生動物の剥製と骨標本が充実していました。

Museum of Natural History “Giacomo Doria”

大人5ユーロ。


ただし、9割イタリア語のみなので、分からないものは見て楽しむだけ。

わたしのような非理系はどうせ読んでも分からないことだらけなので、見てるだけでも楽しい。


古生物の展示は一階の中央。

新生代のゾウの化石が中央に展示され、そのほかの化石は壁に沿って丁寧な説明(イタリア語)とともに展示されていました。


ジェノバで見つかった新生代(古第三紀)のヤシ科の植物の化石。


植物はそんなに興味ないのですが、Flabellariaがなんなのか調べてみたら、Wikipediaにこの化石が掲載されていて面白かった。


コウモリの剥製↓
翼として発達した4本指に伸びた両翼がここまでよく分かる標本。すごい筋肉。


鯨類の部屋。


中生代のイクシオソラスたちも陸の爬虫類から、イルカのような収斂進化を遂げていったことを考えると、海へかえるという流れは陸上生物にとっての自然な選択肢のひとつなのでしょう


哺乳類から海へかえっていった鯨類の進化は、さかのぼること5,000万年前(新生代古第三紀中期)。

インドハイアスという哺乳類から進化したと博物館では説明されていました。


この四足歩行の生物が本当に鯨類かどうかはともかく、興味深いのは海への適応とともに鼻腔が後退していったことでありました。

現生の鯨の鼻腔は、潮が吹き出す頭のてっぺんなのです。

水中から効率よく呼吸するなら、たしかにこの位置が合理的なのか。


カンガルーの袋が赤裸々に暴かれる剥製↓



一階部分だけ見たら、腹ごしらえです。


朝から食べてなかったので、1人ですが朝から目をつけていた博物館前の和食食べ放題にやってきました。

刺身サラダ、海老シュウマイ、巻き寿司などお腹いっぱい食べて、飲み物チップ込みで20ユーロという価格破壊でありました。

すごく美味しかったし、盛り付けもひとつひとつ丁寧できれい。

YAMA



午後はまた博物館に戻ってきました。

ゆるめの博物館なので、出入り自由でよかった。

 


ネコ科のいきものは、小さいくせにしたたかそうな顔つきがかわいい。

一番上のリビアヤマネコが家畜化され、現在のペットとしてのネコに至るらしい。


鉱物も充実していましたが、気になったのはこの中央の岩石↓

アロウカ国立公園(ポルトガル)で拾ってきたやつにそっくり。

うちに帰ったら見比べてみようと思います。



最後は猿で埋め尽くされた一階の霊長類部屋に戻る。


類人猿の骨格比較↓

右から、オランウータン、チンパンジー、ゴリラ、ホモサピエンス。

腕の長さに特徴はあるものの、チンパンジーとゴリラはちょっと姿勢の悪いおじさんくらいに見えます。



最初は漠然と散歩中にころがる化石に興味を持っただけでしたが、生物の進化から現生動物まで、自分の自然への興味がだんだん形になっていくのを感じる今日この頃です。

爬虫類なんて大嫌いだったし、剥製も骨も興味なかったけど、進化の名残りを見つけるたびになんだかやさしい気持ちになる気がする。


わたしなどがこの世界のためにできることはたかが知れているけど、環境に配慮した生き方を目指したいものです。



一旦B&Bに戻り、夜は夫と市街地に戻ってきました。


色々歩いた結果、B&Bから徒歩5分のレストランで食べた料理↓

じゃがいもとインゲン豆が入った短い麺がバジルソースであえてある一皿。

ごちそうさまでした。


明日は夫と2人で水族館に行ってきます。