パッチワークファミリーに育った夫には家族が2つあります。

いずれの家族も北ドイツに住んでいるので、私たちにとって義実家に行くということはこの2つの家を訪れることを意味します。

長丁場にならざるをえない。


そんなわけで、第二クリスマスまで義実家で過ごしたのち、昨日からもう1人の義父に会いにやって来ました。



彼のパートナーは料理が上手で、いつも素敵なおもてなしをしてくれます。

今回も食べたいものを聞いてくれたので、Grünkohleintopf(ケールのポトフ)をリクエストしました。

Grünkohleintopf スーパーLidlのレシピ↓


ケールが食べたいと言うよりは、葉っぱを煮込み始めるところが見てみたかったのであります。


今回はケールの収穫から体験。

教師だった彼女の元同僚夫婦が経営する農園は、義父自宅から車で10分ほどの郊外にありました。


孔雀が自由に闊歩するビオ・ファーム↓


この農園は、ビオ(無農薬)と畑を耕さないパルマカルチャーの両方を実践しているそうです。


まあ、冬なのでケールと芽キャベツ以外はほとんど野菜はありません。


これがケール。なかなかがっつり硬めの葉っぱが生い茂っていました。


芽キャベツが生えているところは初めて見た。

茎にいきなり生えるという不思議な植物には、なんだか強い生命力を感じます。



『パーマ・カルチャー』という言葉も今日はじめて知りました。

土を耕さず、自然に近いかたちで生えた植物を頂くという自然共存型の農業のあり方らしい。

ドイツ語ではパルマ・カルトゥア。

パーマ・カルチャーとは



家に戻り、ケールを下準備。

茎を切って、お風呂場で表面の洗い流します。


この風呂釜は最後にいつ洗浄されたのかとか、

シャワーを振りかけることでどのくらい虫やナメクジの類が取り払われるのかとか、

そういうことはドイツではあまり考えないようにします。

そもそも素手での調理の前に誰も手を洗わない。


炒めた玉ねぎにケールを混ぜて、肉の塊とソーセージと一緒にひたすら煮込むこと2時間。

調味料は、鶏の油と粒マスタードのみ。


これは明日のランチになります。


ドイツ料理って作り方も味付けもレシピいらないレベルで簡易なのですが、必要な材料が独特すぎてなかなか日本では作れない、とわたしは思います。


そろそろ味噌汁が恋しくなってきましたが、毎日料理してもらえるのは大変ありがたいものです。

 

下の写真は到着日のランチに食べたアフリカ料理。

砂糖たっぷり&ドライフルーツたっぷりですごく甘かった。

朝と昼をがっつり食べて、夜はパンのみという典型的なドイツのお宅です。



快適な義父宅ではありますが、この家に来ると避けて通れないイベントがあり、わたしにはこれが大変な苦行なのであります。


それは、一年分の旅行写真上映会。


定年退職した彼らは、今年は3ヶ月間の北欧旅行に出かけ、今回はその写真をたっぷり3時間見せられました。 


ただでさえ、24日から寝る時以外はずっと義家族と一緒に過ごし疲れ切っているので本当にきつかった。

21:00まで頑張り、まだ早いよという夫を無視して寝室に引っ込みました。

 


孔雀の夢でも見て、心を落ち着けよう。