たった5年前まで住んでいた街なのに、たま帰ってくる日本はなんだか異国情緒たっぷり。

 

嘘のようにリアリティのないモノレールから見える街の景色が不思議な感じでありました。

 

大学のときはそんなことは全く思わなかった。

留学という帰国前提の海外生活と移住では、やっぱり自分のなかのホームの認識が違うのだろうと思われます。

 

すっかり外国かぶれしたものだ。

 

この日の東京はどしゃ降り。

 

13:00に友人と会う約束をしているので、それまでの間、上野国立科学博物館に岩石を見に行って来ました。

(2022年8月現在はコロナのため、完全予約制)

 

 

岩石&鉱物コーナーへ。

レアリアに勝る学習ツールはありません。

 

時代別に展示される化石標本たち。

ドイツのわが町周辺で露出する地層は中生代(主にジュラ紀)の化石が多いのです。

先カンブリア時代や古生代については知識が乏しいわたしにとっては、たくさんのことを学ぶ機会となりました。

 

 

先カンブリア時代の古生物の形状・構造は大変にシンプルなのですが、カンブリア大爆発に端を発してシンプルなところから複雑なものへと進化していく様はまさにデザインの試行錯誤という言葉がぴったり。

 

そうであることが当たり前かのように遺伝子の設計図にそって複雑な構造が母体で形成され生まれてくる現生動物の圧倒的な完成度を考えたとき、気の遠くなるような時間をかけた試行錯誤の成果であると言われれば納得であります。

 

とはいえ、そもそも現生生物も未だ進化の途中であるのかもしれない。

わたしがもっと賢かったら、自分の体の構造が試行錯誤のトライアル構造であることに気づいていたかもしれない。

と思えば、さほど賢くなくてよかった。

 

カンブリア紀からペルム紀末まで複雑かつ多様に繁栄した三葉虫(トリロバイト)。

そもそも、系統とかあって複雑なグループが存在していたことさえ知らなかった。

昆虫があまり得意ではないわたしには、ダンゴムシのような姿が少し気持ち悪いけど、石だからセーフです。

 

地球館の鉱石コレクションも素晴らしかった。

 

 

ランチは念願のラーメン。

 

 

その後、友人と合流し、本日のメインイベントであるつくばの地質標本館へ行ってきました。

 

東京駅からバスに乗ること50分ほど。

ガラガラのバスは電車移動よりずっと安全で快適でありました。

 

産総研の施設である地質標本館は、入場無料。

午前か午後かを選択する事前予約が必要です(2022年8月現在)。

地質標本館

 

 

 

 

2階建ての小さな施設ですが、大きく4つに区切られた部屋も廊下も、岩石・鉱物が所狭しと展示されているというマニアックで素敵な博物館でありました。

 

 

日本列島のトポグラフィー、さらに主な岩石の種類まで検索できる産総研のウェブサイトを教えてもらったので、家に帰ったらさっそく自宅周りの地層を調べてみたいと思います。

20万分の1日本シームレス地質図V2

 

 

 

教科書を読んでもいまいち理解できない石たちが解説付きで展示されているので、わたしのような非理系の初心者にも分かりやすい。

 
ひとくちに方解石と言っても、結晶化したものから、岩石に混ざっているもの、鍾乳洞石、いろいろあって、たくさんのリアルな岩石に触れる機会を設けて目を肥やしていく以外の方法が思いつきません。

 

 

さっと見て、ふんふんコレはアレだね、などと判るようになりたいものです。

ヨーロッパはどこを歩いても路頭だらけなので、山歩きはもっともっと楽しくなるだろうなと思います。

 

 

 

さすが産総研。

今まで見た中で、もっとも岩石が充実した展示内容でありました。

 

絶対にまた来る。

 

ポスターもらって、日本語の地学年表つき下敷きを買って帰途につきました。

 

12時間のフライトでほとんど眠らなかったので、テンションがおかしかったけれど、大切な友人にも会えたし、学びの多い日でありました。

 

 

いずれの博物館も、現在履修中のコースの学習理解を深めるものとなりました。

 

 

東京に住んでいたとき、上野国立科学博物館は何度も通っていたけど鉱石展示など全くスルーしていたし(主に動物の標本が好きだった)、地質標本館など1ミリも興味はなかったのに、

人生どう転ぶかわからないものです。

 

興味が変わると世界の見え方が変わってくるものなのですね。

 

私の生活はいまだ新鮮な驚きに満ちています。