木曜日は全体会議のため、久しぶりにオフィスにたくさんの同僚が集まりました。


にぎわうオフィスは新鮮だったけれど、長い長い会議はたいへんな修行でありました。


『ホームオフィス』という議題がヒートアップし、20分の予定が1時間近く続く。

『コロナ禍で車を売った』『ペットがさみしがる』などという大変個人的な理由から、『新生児やこどもがいる家庭』など、コロナ禍のような頻度でホームオフィスを継続したいさまざまな事情をオープンに話し合える環境は素晴らしいと思いますが、なにしろわたしはなんでもよいのであまり関係ない。


いままで100%出社していたし、そもそも特段の事情もないため、週に数回ホームオフィスできるということ自体が全くもって棚からぼた餅であります。



白熱した議論にドイツ語の集中力がついていけなくなり、愛猫を眺めて省エネモードに徹しておりました。


心から癒される。



そんな木曜日の次の日。

超過労働時間を使って休みを頂きました。


博物館の年間会員が7月に切れるので、そのまえにシュトッガルトに行きたかったのです。(←結局、会員証を忘れてしまったけど。)



うちの町からシュトッガルトまでは準急的な列車で2時間。

鈍行ではないので、ガソリン価格高騰対策の9ユーロチケットは使えません。

BWチケットという区間乗り放題チケットをつかって朝イチの電車に乗りました。



久しぶりの電車にうきうきしながらドナウを眺めていると、残念なアナウンス。

途中駅が工事中とのことで振替バスが準備されているらしい。


よく考えずにこれに乗車すること1時間。


着いた先でも炎天下のプラットフォームでいつ来るとも分からない電車を待つ。

ダイヤが乱れまくり、全く予定が立たない。


だんだん冷静になり、やっぱり戻ることにしました。

シュトッガルトまでさらに1時間かかり、帰りもこの調子だと移動だけで1日終わっちゃうので、早めに決断してよかったと思われます。



24ユーロ払って3時間行ったり来たりした、という半日でありました。

でも、山間の小さな町や谷を走るバスの車窓はなかなか素敵だったので、ちょっとした旅情気分を味わえて楽しかったのです。



戻りのバスの中、前の席に座ったドイツ人男性とルーマニア人男性の会話を盗み聞きしてしまいました。

というか、異様に声がデカかった。


どうやらドイツ人はこの地域出身のようで、田舎ながらいかにハイテクな世界的企業が多いかを説明しており、うちの会社の名前もでてきました。


ちょっと誇らしい気持ちになりながら、振替休日はおしまいとなりました。

シュトッガルトにはいつ行けるんだろうか。。