今週末はBKK(会社の健康保険組合)主催のバーチャル・ランニングイベント。

 

土日のいずれかの好きな時間に、好きな場所で、事前に登録した距離を走るというシステムです。

わたしは5kmで参加しました。

 

9:00に丘をのぼり、平坦なルートからランニング開始です。

1km坂→5kmランニング→家まで1km、というコースを事前に準備しました。

 

最近は会社⇄自宅のランニングばかりだったので、この森を走るのは久しぶりでありました。

 

最後だけ全力疾走しなんとか終了。

あとは月曜日にアプリの記録を健康センターに送るだけです。

 

 

いい気分のまま、今日のメインイベントは化石の谷ハイキング。

ずっと気になっていたトレイルでしたが、冬の間は雪が積もり行けなかったので、ようやく行くことができてうれしい。

 

Geologischer Lehrpfad "Ins Reich der Meerengel" in Nusplingen

 

 

腹ごしらえに市街地でハンバーガーを食べて、出発です。

 

この化石の谷はうちから車で30分ほどのKnusplingenという町にあります。

ジュラ紀のあたたかい海のラグーンで形成された石灰石の堆積岩が観察できる場所であります。

海のように波にさらわれることなく、ラグーンのなかでゆっくりと沈殿していった泥はきれいな薄い層をつくっており、その間にアンモナイトやベレマイト、また海洋古生物の化石が見つかるらしい。

 

駐車場に車を停めて、森の中に入って行きます。

 

緑と青のコントラストが美しい。

 

2kmほど歩くと一般に開放されている化石採掘場に到着。

ここでは自由に化石を探して持ち帰りも自由です(機器の貸し出しはありません)。

持参したマイ・ハンマーとのみで1時間ほど化石探しを楽しみました。

 

かけらが散らばり危ないので、次回からゴーグルと手袋も持参せねばならないと学びました。

 

 

結果としてはアンモナイトの印象化石しか見つからなかったけど、堆積岩に入り込んだ植物がとってもきれいに残っており満足です。

(後日博物館で知ったのですが、マンガンの化学反応によりこのような紋様を残したもので、植物ではないらしい。)

 

 

 

なんだか可憐で可愛らしい。

 

土砂崩れでもあったのかというレベルで露出する地層。

 

道を間違えて無駄に急な坂を降り、また登るというアクシデントはありましたが、なんとかトレイルに戻りNusplingenの町を一望できるビュー・ポイントに至りました。

 

ドナウ渓谷沿いのこの地域では珍しくないけれど、谷間の小さな集落って隠れ里みたいにキュッとしている感じがなんだか可愛らしい。

 

だーれもいないハイキングトレイルには、夫とわたしの2人だけ。

 

 

見渡す限りに野花が咲き誇るこの場所は、太古の海の底だったのだと思うと地球時間のスケールの大きさにふるえます。

 

 

研究用に隔離されている化石採掘場。

当たり前ですが、私たちのような一般人は立ち入り禁止です。

一般公開することがあるなら、ぜひ来たい。

 

5kmのコースですが、道に迷い無駄にのぼり下りを繰り返して6km歩いてきました。

 

 

歩くのがそんなに好きではない夫が休日に一緒にハイキングして、化石掘ってくれる(なかなかの力仕事)わたしはなかなかの幸せものであります。

 

 

歩いたあとは、途中の町のカフェでひと休み。

ラズベリー&バナナケーキにカプチーノが日に焼けて疲れた体を癒してくれました。

 

今日は、よく動いたので気持ちよく眠れることでしょう。

 

普通の人よりカロリー消費してると思うけど、普通の人より食べてるからなかなか痩せないのであります。

 

さしあたって増えた体重は筋肉であると考えて、夕食を美味しくいただきました。