『緑の夜』 | 映画鑑賞備忘録

映画鑑賞備忘録

香港映画が大好き人間の映画鑑賞の記録

ファン・ビンビン様の俳優復帰作!ということで見に行ってきました。

ファン・ビンビン様は、『八人の英雄』が好きだったなぁ。

 

美の女神様である、ファン・ビンビン様が華やかさを一切隠して目が死んだような役柄を。

美しいんですが、美しいが故のその疲れ切った感じが際立ちますね。そして全然笑わない。

 

映画自体は謎が多くて謎のまま終わっちゃうんですが(お母さんの話とかどうなったんだ?ラスト手前の展開はどうなった?)とはいえ、緑の髪の女演じるイ・ジュヨンとの不思議な関係性はなかなか面白かったです。保守的×めちゃくちゃなのに、ときにに保守的がめちゃくちゃを超えちゃうようなバランス感。そして今目の前にあること以外は決して多く語らないけれどもその場限りだからこそ、過去も未来も一緒かどうか見えないからこそ行きずり的な不思議な関係性。女性同士ってのがなんだかよかったですね。そういうのって結構男女になったりしない?

 

舞台は韓国でしたが、香港映画のけだるいようなすさんだような空気感はあって、街並みにハングルがなければ香港と言われても違和感なかったのかもしれない。バイクで走り抜けていく様は、『天使の涙』を彷彿させました。懐かしい感じ。

 

ただ、なんだかところどころ展開に恐怖感を感じるようなところもあり、ホラーというかサスペンス感があったんですが、あれは韓国映画のエッセンスなのかしら。イメージする韓国映画のホラーやサスペンスっぽさなのかなと思うのだけど、私はあんまり韓国の作品を見ないので、イメージでしかないのですが。しかし、あの韓国の人のくちゃくちゃいいながら食べるのだけはどうも無理。。。香港映画でそこが気になったことないんだよなぁ。食器がちゃがちゃはいうけど。

 

おそらくそうなるのであろうと想像がつくけれども想像に任せて描き切らないラスト。終わるにはその描き方しかなかったのかもしれない。それは現実だったのか空想だったのか。それすらもわからない。

 

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監督:ハン・シュアイ

出演:范冰冰、イ・ジュヨン 他
2023年/香港

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