国リハに入院中、2人の若い男の子が、息子の病室に来ました。
「体育館でウイルチェアラグビーの練習をしてるから、見にこないか❓」と。
暇だった息子は誘いに応じ、一緒に体育館に行きました。
そこで見たものは、戦車のような車椅子で激しくぶつかり合う人たち。
話を聞くと、ほとんどが自分と同じ頸髄損傷で障害を負ったという…。
みんな、すごいスピードで車椅子を漕いで、大きな声を出して、ぶつかって倒れて、でも笑っている
一目見て、息子はビビッときたようです。
日本代表の池崎さんも今井さんも、ドカーン❗️ガシャーン❗️という、「車椅子同士がぶつかり合う音が、試合開始のゴングのように聞こえた」と、語っています。
きっと、息子も同じことを感じたのでしょう。
入院中はチームに所属できないので、退院を待ってすぐにBLITZに入部。
体が動かなくなったというのに、なぜか今まで以上に生き生きとして、全力で進み始めました。
これからどうやって息子を引っ張って行こうかと考えていたのに、気づいたら、置いていかれないように必死でついて行く状態だった
競技を始めて10ヶ月。
冷房の効かない夏の体育館での日本選手権の予選が、初めての公式戦でした。
まだ細かいルールもわからず、ウロウロ感が…
スピードもポジショニングも、今とは比較にならないのでしょうが…
それでも、私にとってこの日は「感動」しかありませんでした。
新たな目標を見つけた息子の姿を
この目に焼き付けました