久々に映画のお話を。実際に起きた悲劇の映画だったので、本日はちょっと真面目に。
今週、久々に韓国映画を観に行ってきました。前々から公開を待ってた映画。
「光州5.18」(原題:「華麗なる休暇」)
1980年5月18日から27日の間に起こった軍部による市民弾圧事件です。
いわゆる北京の大きな広場であった事件(ストレートに書くとチャイナアク禁に引っかかってしまうのでオブラートに包んでみました)の韓国版だよな・・・というぐらいの知識しかなし。
そもそも1980年代はまだ韓国は軍事政権下だったので全く詳細は流れてこず、日本人があまり知らないのは当たり前。例の北京方はこの事件よりも後に起こってます。
この映画背景の説明なく、しょっぱなにいきなり軍部による学生デモの鎮圧のシーンが始まり、日本人は多分???になってしまうと思うのでご説明を。韓国では今現在、この光州事件については広く伝わっているの背景説明省いてしまったんだろうな、と勝手に予測。
まずこの頃、韓国と北朝鮮は冷戦時代で韓国では徹底した反共教育がされていて光州地域は日本統治時代に共産主義者の多くいた地域と言われ政府からマークされていました。
もう一つは民主主義を唱えていた金大中氏(後の大統領)の地元地域である、という事で民主主義運動が盛んな地域でもあった、ということ。ちょうどこの頃、金大中氏が逮捕され市民の間では最高潮に不満の声が高まっておりました。そこで軍部は光州市内の大学で学生運動をしている学生達を一気に連行するという強行手段に出た為、政府に対する不満が爆発。過激な学生運動→弾圧→学生運動から市民デモ→弾圧→市民武装して応戦→市街戦・軍部撤退→市民軍立てこもり→軍を強化し再投入・弾圧、という流れになったのであります。すんごく大まかですが。日本では銃をまともに扱える人は少数なのでまず市民軍が結成される、ということがなかなか起こりえない展開なんですが、徴兵制のある韓国ならでは。
因みに原題の「華麗なる休暇」はこの軍投入作戦のコードネームです。
さて。肝心な映画の話。
前半は心優しいタクシー運転手のミヌは両親を早くに亡くし高校生の弟ジヌと二人暮らし。
優秀な弟がソウル大学法学部へ行って主席で卒業することを楽しみにしている。
そんなミヌが弟の通う教会で一緒のシネに一目惚れ。
何とか振りむかせたいとあれやこれやと手を打つ。ようやく弟にも協力してもらいデートにこぎつける。
そこまでの過程はほのぼのとした普通の市民の日常。笑ってしまうシーンも多数。
デート当日に軍が市内へ入ってきて、学生デモをしていた学生達や通りすがりの市民達を無差別に殴りつけ攻撃をしてくる。ミヌ達も襲われるが無事逃げることができた。が・・・ジヌの親友がこの騒動に巻き込まれ殺されてしまった。ジヌは怒り、率先してデモに参加するようになる。危険だからやめる様ミヌが説得してもやめない。
そしてとうとう・・・軍が市民に発砲をしてきた。その時、ミヌの目の前でジヌが射殺されてしまう。
唯一の家族を失ったミヌは市民軍を結成しよう!と呼びかけたタクシー会社の社長で元軍人、シネの父親であるフンスと協力し市民軍を結成。政府軍と戦いを始める。
ジヌが死んでからはもう涙、涙。終わりまでずっと泣きっぱなし。
自由を求めて叫ぶ市民を「暴徒」と呼び弾圧する政府。ミヌが最後に「オレは暴徒じゃない!」と叫ぶシーンは家で一人で観てたら号泣でした。
今や韓国は民主主義国家となり平和になっておりますが、悲しいことに今現在も独裁国家では同様な事件が起こっています。今も自由を求めて命を掛け、弾圧されている人達がたくさんいる・・・それを考えると余計に切ない気持ちになり泣けてきます。
今世界で起こっている出来事を知る為にも是非多くの人に観てもらいたいと思います。
実にやりきれない気持ちになる・・・
前々から好きな俳優さんだったんですが・・・。フンス役のアン・ソンギ先生が・・超~カッコぇぇぇ~。
オッサン俳優好きな私にはたまらん渋さ。
この映画観てますます惚れました。
ソンギ先生は「墨攻」で華仔と競演しております。
ソンギ先生の横顔がこれまたカッコぇぇ
ソンギ先生、ちと雰囲気がトニさんに似てるんですよ・・・
トニさんがもうちっと年取ったらこんな感じになりそう。
是非先生には今度トニさんと競演して頂きたいです。
「光州5.18」公式サイト コチラ
1980年5月19日の日本のニュース番組。ちょこっと光州事件について報道しています。
当時のニュースってこんなつくりだったのか・・・懐かしい・・・というかあまり記憶にない。
アーウー総理が懐かしい・・・大平さん、この翌月にお亡くなりになったのよね・・・そいえば。 コチラ