東門で待ち合わせをしていた友人とも、多少のすれ違いはありましたがなんとか会うことができ、取引先とのディナーレセプションにも間に合いました。
レセプションから帰ってきて、自分の部屋やホテルのロビーなど、行きにタクシーから降りて歩いてきた経路を再度隈なく探しましたが、携帯は見つかりませんでした。私のiPhoneのSiriは台湾の中国語に反応する設定になっていたので、モバイルWi-Fiを片手に「嘿, Siri」と声をかけながら捜索しましたが反応がないので、これはどこかに埋もれているのではなく、本当に手元というかホテルにすらないのだと薄々気付き始めていました。
ホテルのスタッフさんはとても親切で、携帯をなくしたことを相談すると、5人がかりで私の部屋とホテルの中、ホテルの外の植木の中などを手分けして捜索してくれましたが見つかりませんでした。上司も自分の携帯を懐中電灯にしてホテルの周辺やホテルの外の排水溝の中を探してくれましたが、やはりそれらしき物は見つかりませんでした。
レセプション後にいろんな人を巻き込んで携帯を捜索してから、部屋に戻ってPCを立ち上げると、Facebookの投稿を見た何人かの台湾の友達から、会社のメールやFBのメッセンジャーに「何かできることがあれば言ってくれ」「警察に行ってみてはどうか？」などのメッセージが届いていました。
翌朝
国際会議場に向かおうとホテルの部屋を出ると、清掃スタッフの女性が
「おはよう！あら、こんなにきれいに正装して、今から仕事に行くの？朝ごはんは食べた？調子はどう？」
と明るく声をかけてくれました。
「お姉さん、聞いてください！調子というか、気分がやばいです！実は昨日台湾に着いて早々携帯失くしてしまって…」
と、私は清掃スタッフの明るく感じのいいおばちゃんに泣きつき、昨日桃園空港から国際会議場に直行し、国際会議場からこのホテルに向かうタクシーの中では間違いなく携帯を触っていたこと、タクシーはホテルの目の前で私をおろしてくれたこと、タクシーの運転手さんとは連絡が取れて、車の中には携帯は落ちていないとタクシーの運転手さんが言っていたことなどを話しました。するとおばちゃんは、
「警察に行くといいわよ。うちの姪っ子にもつい最近あなたと同じ事が起こってね。でも警察に行ったら携帯が届けられていたの」
と教えてくれました。
ただ、海外出張中は基本的に朝7時にはホテルを出て、だいたいそのまま深夜0時とか2時とかまでは拘束されます。帰れるのはどれだけ早くても23時とかなのです。（仕事に拘束されるというより、会議が終わった後にたくさんの海外の取引先から食事や飲み会に誘われるのです。普段一緒に仕事をしている仲間で、年に何度も会えるわけではないので、海外出張中は仕事仲間との時間が優先されます。）出張中に警察に行っている時間はどう考えてもありませんでした。
つづく
※ほんと、人生で携帯なくしたのなんて、この台湾出張の時だけっすよ…目覚ましもないから、フロントの方にお願いして毎朝モーニングコールしてもらってました。携帯ないと朝も自力で起きれんのや…って切なくなりました（笑）
関係なくもないですが、私の台北滞在時の鉄板ホテルは東門エリアの中堅ホテルです。価格もめっちゃお手頃で部屋もキレイ、ロケーションもむっさ良好なので鬼リピしております。海外出張時はホテルのラウンジで取引先と待ち合わせやミーティングをする事もあるので、先方に失礼のないようにマリオットとかハイアットクラスのホテルに泊まるんですが、この時だけは私のゴリ押しで、上司と同僚も巻き込んでアットホームな中堅中の中堅ホテルに泊まらせてもらいました😂（仮に国際会議場以外の場所で待ち合わせやミーティングをする事になっても、私は台北には土地勘あるから、別のきちんとした場所アレンジするんでお願いします！つって。しかも台湾はアメリカと違って、同じエリア内で移動しても距離や移動時間なんて所詮知れてます。アメリカの場合は、ミーティング場所を別のホテルとかレストランに設定すると、予想以上に遠くて移動に時間がかかったりするので、結果朝むさくそ早く出ないといけなかったりして、体力がギャンギャンに持ってかれます😂 なので、ある程度きちんとしたホテルに宿泊して、そこを起点に活動する方が本来はいろいろよかったりするんです。ちなみに、私がどんだけ正装していても常にスニーカーと雨をバンバンにはじくビニールのリュックなのは、海外出張で染み付いたスタイルです。常に仕事のPCを持ち歩き、仮にタクシーがスムーズに捕まらなくても、次の会議の場所まで走って行けるようにするためです😂）
とにかく、私はこのエリアの中堅ホテルがほんと好きなんですよね。名店から小さいお店まで近所にたくさんあって、夜まで賑わってるし、朝市もあるし、ホテルの部屋やって広くてシャレオツやん？うちは東門の中堅ホテルが一番好きなんやー！！！
