第78回毎日映画コンクールが発表。主な部門を受賞した6作でどの映画を見ましたか?
★「せかいのおきく」
阪本順治監督が黒木華主演で人と人のぬくもりをモノクロ映像で描いたドラマ。「北のカナリアたち」の阪本順治が監督・脚本。寛一郎、池松壮亮、佐藤浩市、石橋蓮司ほかが共演。
2023年4月28日(金)に公開され、興収0.6億円。
武家に生まれたおきくは事件で声を失いながらも、好意を寄せる相手に思いを伝えようとする…
第78回毎日映画コンクールで日本映画大賞、脚本賞、録音賞の3部門 を受賞。
江戸末期を舞台に人と人の温もり、命の巡り、ひたむきに生きる若者たちをモノクロ映像で描いた物語。
★「月」
宮沢りえ主演で実際に起きた障がい者殺傷事件をモチーフに映画化。辺見庸の小説を「舟を編む」の石井裕也監督が映画化。オダギリジョー、磯村勇斗、二階堂ふみほかが共演。
2023年10月13日(金)公開。
重度障害者施設で働くことになった堂島洋子は他の職員による入所者への心ない扱いや暴力を目の当たりにする…
第78回毎日映画コンクールで監督賞、撮影賞の2部門を受賞。
「狂気」と一言で裁くことのできない問いを突きつける。
★「エゴイスト」
高山真の自伝的小説を鈴木亮平、宮沢氷魚共演で映画化した愛の形を問いかけたドラマ。「トイレのピエタ」の松永大司が監督。
2023年2月10日(金)に公開され、興収1.2億円。
セクシャリティーを隠して生きてきた過去を持つ男がある青年に愛を注ぐ一方で言いようのない葛藤を抱えていく…
第78回毎日映画コンクールで鈴木亮平が男優主演賞 、宮沢氷魚が男優助演賞の2部門を受賞。
ドキュメンタリータッチの映像で描かれる登場人物たちの間に流れる親密な温度感や、愛ゆえに生まれる葛藤…
★「市子」
杉咲花主演である女性の切なくも壮絶な人生を描いたドラマ。戸田彬弘監督が主宰する劇団チーズtheaterの旗揚げ公演として上演した舞台「川辺市子のために」を映画化。若葉竜也、宇野祥平ほかが共演。
2023年12月8日(金)に公開され、興収0.1億円。
3年間一緒に暮らしてきた恋人からプロポーズを受けた翌日に失踪した川辺市子の壮絶人生…
第78回毎日映画コンクールで杉咲花が女優主演賞を受賞。
誰も想像できなかった、彼女の真実。
★「キリエのうた」、
岩井俊二監督が描く、キリエのうたがつなぐ4人の物語。アイナ・ジ・エンドが映画初主演。松村北斗、黒木華、広瀬すずほかが共演。小林武史が音楽。
2023年10月13日(金)に公開され、興収3.3億円。
歌うことでしか声を出せないキリエ。石巻、大阪、帯広、東京を舞台に出逢いと別れを繰り返す4人の壮大な旅路…
第78回毎日映画コンクールで広瀬すずが女優助演賞を受賞。
13年間の出逢いと別れ。アイナ・ジ・エンドが主題歌「キリエ・憐れみの讃歌」ほか劇中曲として6曲を制作。
★「TAR ター」(原題 TAR)
ケイト・ブランシェット主演、天才指揮者リディア・ターの物語。「リトル・チルドレン」のトッド・フィールドが監督・脚本・製作。ニーナ・ホス、ノエミ・メルランほかが共演。
2023年5月12日(金)に公開され、興収0.3億円。
ベルリンフィル初の女性マエストロとなったリディア・ターが重圧や陰謀により追い詰められていく…
第80回ゴールデン・グローブ賞でドラマ部門主演女優賞、第79回ベネチア国際映画祭でポルピ杯(最優秀女優賞)を受賞。
第78回毎日映画コンクールの受賞リストは次の通りです。
★日本映画大賞 「せかいのおきく」
★日本映画優秀賞 「ほかげ」
★外国映画ベストワン賞 「TAR ター」
★男優主演賞 鈴木亮平 「エゴイスト」
★女優主演賞 杉咲花 「市子」
★男優助演賞 宮沢氷魚「エゴイスト」
★女優助演賞 広瀬すず 「キリエのうた」
★スポニチグランプリ新人賞(男性) アフロ 「さよなら ほやマン」
★スポニチグランプリ新人賞(女性) サリngROCK 「BAD LANDS バッド・ランズ」
★監督賞 石井裕也 「月」
★脚本賞 阪本順治 「せかいのおきく」
★撮影賞 「月」
★美術賞 「ゴジラ-1.0」
★音楽賞 「658km、陽子の旅」
★録音賞「せかいのおきく」
★アニメーション映画賞 「アリスとテレスのまぼろし工場」
★大藤信郎賞 「君たちはどう生きるか」
★TSUTAYA DISCAS映画ファン賞・日本映画部門 「劇場版 美しい彼 eternal」
★TSUTAYA DISCAS映画ファン賞・外国映画部門 「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
★田中絹代賞 薬師丸ひろ子