バンタン三昧のブログだけど今日は映画の話。
元々映画が好きで、週末になると何か見たい映画は無いかなー?と会員になっている映画館のサイトを見るのが長年の習慣だったんだけど、2022年4月20日にバンタンの衝撃を受けてから大好きだった映画を全然観に行かなくなった。
何しろ毎日彼らのコンテンツ、動画などを見るのに忙しいから。(これは今でも変わらず)
大袈裟じゃなくてこの22か月でバンタンの映画以外は1~2本ぐらいしか観に行ってないと思う。
「観る」じゃなくて「観に行く」と言うのは、家でブルーレイやAmazon Prime など配信の映画を観るのは数に含めてないから。
私の中では「映画を観る」のは「映画館で観る」ことだから。(←変なコダワリ)
で、今回ひさしぶりに観た映画は「瞳をとじて」というスペイン映画で、監督は「ミツバチのささやき」のビクトール・エリセ。なんと31年ぶりの監督作品。(!!!)
全然映画情報を取りにいってなかったから知らなかった。
「ミツバチのささやき」は上映当時とても大好きだった映画で、機会があれば何度も観た。
主演はアナ・トレントという子役で、吸い込まれそうな無垢な黒い瞳が印象的だった。
確かジム・ジャームッシュが結婚したいと言ったんじゃなかったっけ?
「ミツバチのささやき」はスペインのセゴビアの小さな町を舞台にした映画で、森(か林?)も出てくるけど地名はメンションされず、多分架空の町。
ロケ地に行ってみたくて、写真専門学校に行ってた時に作品の撮影でスペインと英国に行った時に列車をセゴビアで降りてうろうろしてみたけど、勿論わからず。
寡作のエリセ監督が「ミツバチ…」の次の作品、「エル・スール」を発表したのは10年後でこの作品もとても好きだったな。こちらも主役は子役。「エル・スール」は「南」という意味だったと思う。
そして31年ぶりと言うから「エル・スール」の次作が今回の「瞳をとじて」になるのか。寡作ぶりが凄いな。
まったく予備知識無しで今回の「瞳をとじて」を観たのだけど、途中で「ミツバチのささやき」の1シーンを彷彿とさせるシーンが出てきて記憶が一気に数十年前にギューンと直結!
うん、今の守りに入った生活、ちょっと考えなおしてみよ、って思いました。ありがとう。
記憶をギューンしてくれたきっかけとなったのは、「ミツバチのささやき」のアナ・トレントがこの映画でもアナという役で出ていたこと。
彼女は31年前と同じセリフを言う。「Soy Ana (私はアナよ)」
60歳になって嘱託になってから収入は激減するし、今の会社では前向きな未来が無いこともあって気持ちも生活も全体的に面白くないというか、守りに入っているけど、本当はそんなタイプじゃないでしょ?と思い出させてくれた久しぶりの映画鑑賞 @ 映画館だった。
バンタン三昧の日々ではあるけど、またバンタン以外でも映画を観に行ったり、美術館に行ったり、面白いコト見つけたりしよう!
★追記★
「エル・スール」は記憶が少し曖昧だったのでググってみたら、この作品が予算の関係で未完成で発表されたことを知った。
何十年も経ってから知ることもあるんだなあ。