僕はいま、ベースを弾いたり音楽を作ったりっていう仕事をしています。

そして有り難いことに、僕を必要としてくれている方々がいる。
だからこそ成立している職業でもあります。



そんな中で、自分が所属するバンドとしてまた機会を与えてくれたのが、
sukekiyoっていう存在です。


昨日はPARTY ZOO 2017っていうステージで5カ月ぶりのsukekiyoのライブでした。

sukekiyoってバンドについて、ちょっとだけ自分の思いを書いてみたいと思います。



sukekiyoはもとを辿ると、京さんと匠さんを中心に5年以上前から構想がありました。

僕が誘って頂けたのも確かそのぐらいだったかな。

当時の僕は、今みたいに明確なクライアントさんがいるわけでもなくて、
音楽を仕事にする為の再出発をしたばかりの時期でした。


京さんからお話を頂いた時、本当にありがたい気持ちと同時に、
とてつもなく可能性を感じる音楽を聴かせてもらって、とにかくドキドキして、未来を感じたのを今でも覚えています。

そして事務所の大先輩であった京さんと自分が一緒にバンドができるなんて、
信じられない思いで一杯でした。
僕はいち後輩として、客席から京さんのステージにただただ圧倒されながら眺めている身でしたから。
キッズの時なんてCD買ってたただのファンだったし(笑)。


ちなみに匠さんや未架さん、UTAさんとは僕はこれまで交流はなくて、
sukekiyoを通じて関係を深めていくことになりました。



匠さんは、とっても頭がよくて完璧主義で、それでいて律儀でいつでも頼れる存在。

DIR EN GREYのマニピュレーターっていう大役をこなしながら、
sukekiyoのサウンドの要を担う、責任感に溢れた人です。
意外かも知んないけど、反骨精神の塊みたいな人だしね。

それでいて物腰はめちゃくちゃ柔らかくて、普段はとにかく面白い人(笑)。

周りにいつも笑いを振りまいてくれるし、匠さんがいるだけでその場が明るくなるんです。
語り口も本当に面白くて、匠さん流の喋り方があるんですよね。

相談にも乗ってくれるし、心から頼れる存在。




未架さんは、あんなに凶暴でテクニカルなドラムを叩くくせに、
普段は超が付くほど優しいひと。
マジで超超超超優しいひと!

僕の知る限りでは、彼は誰かのことを叱責したりした姿なんて見たことないし、
「怒り」とか「憤り」とかって感情が完全に無くなってるんじゃないかってぐらい。

でも一緒に音楽を作ってると、その優しい人柄からは想像できないぐらいの狂気を感じるし、
何よりも彼が創り出す映像は、まさにそれを物語っていると思う。

とっても忙しい人なので、ドラム練習する時間も限られてるはずなんだけど、
いつも僕のベースを押し上げてくれるプレイをしてくれます。
きっとずーっと努力してきた人なんだ思います。




UTAさんは、僕にとってお兄ちゃんみたいな。

僕って兄弟は女性しかいないんだけど、もし兄ちゃんがいたとしたら、
きっとUTAさんみたいな人だったんじゃないかなって。

普段は大人しいけどめちゃくちゃ情熱を持ってて、実は男気溢れる人。
好きな音楽も僕と近いし、話もとっても合います。
お酒もおいしそーに飲むし(笑)。

そしてUTAさんが作る曲やギターって、本当に天才的っていうか、
彼にしか絶対に作れない曲、彼にしか弾けないギターをバンドにもたらしてくれる。
ギタリストって部分でいうと、今まで組んだ中で僕的にはナンバーワンって思ってて。
昨日は久々に立ち位置がUTAさんの隣で、なんか安心したなー。




京さんは、こんなおんぼろな僕を拾ってくれた人。
僕が知らない世界を、扉を開けて見せてくれた人。

そして何より、sukekiyoのこのメンバーと出会わせてくれた人。

僕たちが楽しそうにバンドをやってる姿をそっと優しく見ていてくれて、同時に喜んでくれるし、
父親みたいに僕は思ってます。

京さんは、こんな僕を褒めてくれました。

自信がなくなりかけたりする時も、京さんが認めてくれた自分を思い出すと、
不思議と力が湧いてきます。
僕はこれでいいんだ、って思えます。
こんなにエネルギーになることって、これまであったかな。

そして京さんが見せてくれる世界が、僕は本当に大好きです。
こんな世界あるんだ、って。
創造の向こう側って、冗談抜きにあるんだ、って。




kannivalismの頃の僕を見てくれていた人や、知っている人は、今の僕がちょっと意外に見える人もいたりするのかな。

でも、今の僕は誰かに何かを言われてをこうしてるんじゃなくて、
ただこのバンドを愛して、音楽に助けられて、表現することの楽しさをひたすら感じて、
ただそれに身を任せているだけなんです。





僕はsukekiyoの音楽と、世界と、
そしてこのメンバーと巡り会えたことが、
本当に、本当に嬉しい。

彼らは、僕を認めてくれた。
僕を仲間だと思ってくれた。
好きになってくれた。


それが嬉しすぎて、涙が止まらない時がある。

時々、胸がギュッてなる。




そして、また明日からも頑張れるって思うんです。

それぐらい、大切な場所なんです。







YUCHI