7月。
もう半分過ぎた。
いまいち噛み締めきれてないな。
7月ってこんな暑かったかなーなんて最近思ってたけど、思い出した。
確かに暑かった。
7年のこの時期もうだるような暑さ。
覚えてるよ。
あん時もね、こんなふうに身を溶かすぐらいの太陽がずっと僕の頭上にあった。
あん時も。
晴れてるのに、こんな空気が重くどんよりと感じられたのは初めてだった。
いっそ、雨でも降ってほしい気持ちだった。
人の死について、ときどき考える。
死んだあとの世界はどうなるんだ。
誰か待ってんのか。
それともひとりなのか。
というかそんな世界あんのか。
きっとあると願いたいけれど。
それともやっぱり生まれ変わるのか。
記憶とか全てリセットされて。
だったらいちいち生まれ変わる必要なんてあんのか。
魂のリサイクルなんてひょっとしたら、そんなに残酷なことないんじゃないのか。
いやその前に、死ぬ瞬間、魂はどうなるんだ。
そもそも魂ってなんだ。
意識のことなのか。
じゃあ意識がなくなったら魂ってなんて呼べばいい。
おいおいおい、その前に死んだら魂さえもなくなってしまうのかも。
考え考えるほど、こんな感じで自分の頭の中に自分が何人も出てきて論争になる。
他人と論争するのだってごめんだってのに、何で自分としなきゃいけないんだ、
って思って結局考えなくなる。
この繰り返しだよ。
わかるかな。
昔の人は人の死について、もっともっと考えていたんだろうと、勝手に思う。
「死」そのものが今よりもっと身近だったろうし、現実的なものだったはず。
目をそらす隙さえ与えてもらえないほど。
僕がいまいるこの時代。
生きてるのに死んでるように感じることだってある。
死んだことなんかないのにね。
でもなぜだかね、そう感じるんだ。
なんでだろうね。
そしてね、不思議なことに、死んだ人間にたいして、
「元気にしてるかな」
なんて思ってしまう。
なんでだろ。
なんでだろうね。
身体がないのに元気にしてるか、なんて意味不明な発想だよね。
んーでも身体があって健康じゃなくても、元気な気持ちがあればそれは元気な証明になるのかな。
、、、また論争が始まったよ。
やめよう。
姉ちゃん夫婦からお中元が届いてた。
もう少し経てば、お盆だね。
裕地