なんかこう、今さら僕ごときが言うべきことじゃないんですが、
バンドマンの平均年齢も上がったっすね。
って、いきなり何だよって感じですが(笑)。
いやでもこれが時代の変化なんだろうなって感じるんです。
別にいいことだとか悪いことだとか抜きに。
相変わらず唐突なブログですいやせん。
僕がまだ子供だった時代にバンドを始めた先輩方は、そのほとんどがメジャーデビューを目標に活動していたと思います。
おそらく。
というのも、メジャーデビュー=成功だった時代なはずです。
じゃあ成功って何か。
音楽でメシを食ってくってことです。
要するに。
当時はとにかくCDが今より全然売れたので、
メジャーレーベルから音源がリリースされれば、
少なくともその収益だけでも充分暮らしていけたはずです。
もうバイトとかしなくても、好きな音楽だけでメシを食っていける。
最高ですよね。
これはもうとりあえずの成功です。
まずメジャーデビューできるバンドなんてひと握りですから。
自主制作に比べて桁違いの宣伝力と資金力を持つメジャーのレコード会社に所属できれば、
まずはそれなりの数のCDの売り上げはのぞめます。
その後のブレイクなど更なる発展があればなお良しです。
当時は、そういったメジャーデビューが出来なければ、成功したことにはならない。
じゃあ成功できなかったバンドマンはどうなるか。
基本的には辞めてゆきます。
バンドをあがる、ってやつです。
その「あがる」年齢が、当時は平均して今より全然若かったんですね。
20代前半が殆どでしたし、もっと言ったら二十歳でプロ(メジャーアーティスト)になれなかったら辞めるって人もいっぱいいたと思います。
親と約束してた人も沢山いるでしょう。
まあ若かりし貴重な時間をバンドに費やしてるわけですから、
その後の人生を考えれば早めに見切りをつけるのは当然と言えば当然です。
一定の年齢に達してもメジャーデビュー出来ない=引退、
っていう価値観は確実に存在していたと思います。
しかもある程度の年齢に達してしまうとレコード会社もなかなか契約に踏み込んでくれません。
実際、僕がバンドを始めた時もまだそんなムードは残っていました。
30代以上になってもバンドを続けている先輩は、
メジャーデビューをとっくに果たして音楽を収益にして暮らしている方が殆ど。
そうでない人はバンドから足を洗い、
違う職業に身を転じていました。
ただ、今の時代は違います。
CDが売れなくなったので、
その収益を頼みに活動してゆくことが難しくなった時代です。
CDが売れない=レコード会社は純粋に収入に喘ぐわけで、アーティスト側に渡せるお金がなかなか捻出できません。
かといってレコード会社にライブの動員を煽るノウハウがあるかと、案外そうでもないです。
レコード会社は飽くまで音源を売るのが第一の仕事。
ライブの収益アップに関しては卓越しているかどうかは、会社によってまちまちだと思います。
(こんなこと直接言ったらマジで怒られるよね笑)
だもんでメジャーデビューをすること自体が成功とは言えない時代になったんです。
悲しいことに。
いや、これって本当に悲しいんでしょうか。
CDの売り上げが見込めなくても、
グッズやライブの売り上げがしっかり数字を出せればしっかりとやっていける時代です。
むしろ大半のお客さんはCDにお金を使う機会が減った分、違うことに使ってくれる人もいるはずです。
だとすればレコード会社を気にせず、
年齢に関しても自分の納得がいくまで音楽をやっていけるんじゃないでしょうか。
(もちろんレコード会社に所属しながら今も立派に活動しているアーティストも沢山いますが)
そう、今の時代はある意味、20代後半から30代になっても、まだまだ勝負できる時代。
むしろ知恵と根性を頼りに、
真の意味でたくましいバンドマンこそが勝ち上がっていける時代かもしれません。
世間からは
「まだバンドやってるの、まだ音楽やってるの」
って目で見る人も当然いると思います。
でも自分が望んだ茨の道です。
そんな声をいちいち気にしてたらやってけないですよね。
もちろん長く続けること自体が美徳でありませんが、
自分を信じて、自分の選んだ道を突き通すのは美しいことではないでしょうか。
さあブログの終着点もよくわかんなくなってきたところで、そろそろ締めたいと思います(笑)。
こんな長いブログ読んで頂いてありがとうございました!
おやすみなさい☆
裕地