こんにちは、ユチです。


自分のことを知ってる方ではあれば今更な話ですが、僕はお酒が好きです。
大好きです。

まあお酒っていうかビールですね。
焼酎とか日本酒とかは滅多に飲みません。
たまーに飲んでもワインでしょうか。
強いお酒がダメなんですね。

てわけで僕はビール大好き人間。
自分がお酒の味を覚えたのはいつ頃だったろう。



まぁ時効だから正直に言うなれば、
ぶっちゃけ高校生ぐらいの時はハッキリと「好き」だったと思います。
中学生の頃はどうだったかな。
さすがにまだ「美味しい」とは感じなかった気が。


まあとにかくお酒を好きになったのは10代の頃だっていうのは間違いないです。
最初はお酒自体が好きっていうよりは「酔ってる状態」が好きなだけだったと思うけど。


もちろん大人ぶって飲み始めたって部分もあるけれど(タバコを吸うようにね)、
それだけじゃない。
僕がバンドを始めた17歳の時は、先輩との交流でもお酒は不可欠なものでした。


まあ今だから言えるけど、当時は未成年の飲酒に関しても社会があんまり厳しくない側面がありました。
先輩からも「10代だから酒が呑めない」なんて認識はなかったと思います。
実際にお酒の場は先輩バンドマンの方々との重要なスキンシップの場でした。


今だとあんまりないのかな?
当時はライブハウスで先輩のイベントなんかに出演させて頂くと当たり前のように、
ライブ後の「打ち上げ」がありました。

もちろん居酒屋でです。
まあ僕なんかからすると、参加させて頂く側です。

それに当時は観に来てくれたお客さんと合同で打ち上げをする、なんてこともよくありました。
不思議な光景っちゃ光景ですよね。
ライブではステージと客席。
打ち上げでは何故か一緒に呑んでるんですから(笑)。

まあでもとにかく、当時はそうやって幾つかのバンドと、そのお客さん達と大所帯で打ち上げするっていうのが結構当たり前に行われてました。



そういう場では、まあ僕ら後輩バンドマンは呑まされるわけです(笑)。
想像つくと思いますが。

でも先輩からつがれたお酒を飲まないわけにはいきません。
先輩からの命令=絶対です。
目をつけられたらまたイベントに出してもらえるかわかりません。


まあ本当はよくないですが、イッキなんてのもよくありました。
いわゆる。

ジョッキに入った大量のお酒を全て口の中に流し込む苦行です。
もうお酒の味を楽しむとかそういうのじゃないです。
当時は今とは違って、気合いの時代だったんですね。
そしてイッキをした後は不思議と盛り上がるんです。
ただ、僕はこいつが得意じゃなかった。


先輩から打ち上げで教えて頂いたことのひとつに「イッキする時のコツ」があります。


「いいか。
ジョッキを持ったら体にある空気を全部はき出すんだ。
そしたら空気を吸うようにジョッキの中の酒を全部吸い込め。
これでなんとかなる」


不思議ですが、この方法でイッキすると、スルスルっとお酒が体の中に入っていきます。
(※決してマネしないように!!!)

これで先輩からのイッキの要求は事なきを得ましたが、大変なのはそのあとです。


トイレに駆け込み、身体が拒否する全てのアルコールを吐き出さなくてはいけません。
一度に処理し切れない、大量のアルコールに身体が襲われている現実と闘う作業です。

まさか公衆の面前で醜態を晒すわけにはいきません。
そんなことしたら次の日には変なあだ名をつけられることはわかりきっています。

そんなわけか打ち上げ会場の男子トイレが行列、なんてこともよくありました。
いま考えると、なんでそこまでして呑んでたんでしょうか(笑)。


思い返すと、
ときには、


「ゆっち、青リンゴサワーたのんであげたよ。
さあ飲みな。」
と、先輩。


すでにへべれけの僕。
「はい、ありがとうございます!」


先述しましたが「先輩の命令=絶対」です。
すかさず息を全て吐き出し、ジョッキの中の液体を口へと流し込みます。




「あれ?」


青リンゴの味なんか1ミリもしません。
なんだかやたらと重力を感じるお酒の味がしました。
とりあえず、今さら後には引けません。
ジョッキを上へと傾け、その全てを吸い込みます。


後から聞いたのですが、ジョッキの中身はほぼ原液のジン。
ライムで軽く色付けした程度だったそうです。
まあそんなアルコールモンスターを僕は全身で受け止めたわけですね。



その後の記憶は途切れ途切れですが、まあヒドい状態になったのは覚えています。
急性アルコール中毒になんなかっただけでもまあよかったかなと。
先輩もまさかイッキ出来るとは思ってなかったそうです。

最後はその先輩におぶってもらって帰りました。
次の日は何故か目の奥まで痛くなる最強の二日酔いに襲われたのはいい経験になりました。
若かったなあ。



まあ今ではそんな無茶な呑み方は絶対しませんが、当時は本当にお酒の場はカオスでした。
よくお客さんの前でそんな醜態さらしていたのかと思うと不思議でなりません。
今だったらと考えるとありえない光景です(笑)。



やっぱりお酒はほどほどに、楽しく呑むのが一番です。
後輩と呑む時もイッキなんか200%しません。
まあ若かったからできた経験ですね。
そんなズタボロになっても好きなんだから、生粋の呑んべえなんだなと、自分で思うっす。


さて、お酒の話は、また今度。。。




裕地