こんにちわ。
今週から気温が下がり毎朝暖かな厚手のストールとともに出勤。
私は長いことギャラリーで働いている。
ふと思い返すと様々な人、様々な作品、様々な出来事に遭遇した。
毎年や隔年で展覧会をしてくださる方もたくさんいらして
下手すると冠婚葬祭でしか会わない親戚や友人より頻繁にお会いしていることになる。
最近思うことの一つに当たり前のように巡ってくるローテーションを流していくような
仕事をしてはいけないということ。
自分も制作をし発表する立場で考えると
作家にとって一回ごとの個展は大切なイベントであり
毎回一生に一度の出会いがあるということ。
ギャラリーで仕事をしていく立場だと、一年の中でせわしなく、
次々とやってくる展覧会のひとつにすぎないが
たとえばご高齢の作家さんの立場だと、これが最後かもしれないという思いがある。
ひとつひとつの出会い、出来事を流してはいけないのだ。
あとから思い返し反省や後悔をすることになる。
今回何年もお付き合いをさせていただいているグループ展の展示作業中に、
指導していらしている先生の作品がとても気に入って
小さな陶板のフレームに入ったパステル画を譲っていただいた。
大地の豊かな香
暖かい太陽
冷たい風
澄んだ空
濃いオレンジ色の滾るような生命の力強さ
そんなものを感じて身内から力がわき出るような作品。
丸林時朗 「推移」
母にいつまでも力強くいて欲しいという思いで
誕生日に母の部屋に行く予定だ。
先日 STEVE JOBS の最後の言葉というのを目にした。
「本当の豊かさとはなにか。
人生の終わりに最後まで持っていけるのは
愛情にあふれた思いだけ。
これこそが本当の豊かさであり
あなたとずっと一緒にいてくれるもの
あなたに力をあたえてくれるもの
あなたの道をてらしてくれるものだ。
あなたの家族のために
愛情をたいせつにしてください。
あなたのパートナーのために
あなたの友人のために。
そして自分を丁寧に扱ってあげてください。
他の人を大切にしてください。」
愛情にあふれた思いを綴るためには
自分のためだけに生きては得られないだろう。
自分を丁寧に扱うということは、
創造性のない独断的、短絡的な言葉や態度を
自分から出してはいけないのだ。
他者を尊重するために。
最後に自分の作品をひとつ。
酒器。
庭の草木の繁殖力に感心し作品に描いたりする。
私は丸みを帯びた注器を作るのが好き。
手のひらでつつめる丸みをおびたもの。
それは滾るようなオレンジ色のいのちかもしれないし
ことばにできない自分の中にかくれている
おもいかもしれない。
みなさんの今週が暖かなこころでいられる日々になりますように。
yucca

