琥珀は樹脂の化石

 

琥珀(こはく)ってご存じでしょうか?

Amber

 

何千万年~何億年前もの、樹木の樹脂

これが土砂などに埋もれて、化石化したものなんです。

 

時には古代の昆虫や植物が入りこんだものもあります。

 

鉱石ではなく、植物由来の宝石なんですね。

 

だいたい一般的に知られているイメージは、

黄色~濃いオレンジ。

 

英語でAmber=アンバーといいます。

 

アンバーの瞳なんて、色を表す言葉でもあります。

濃い目のオレンジですね。

 

 

 

 

アラビア人が見つけた海の贈り物

 

ところで、灰色の琥珀、と呼ばれる物があります。

 

由来はフランス語。

 

Ambergrisと書きます。

読み方は、アンバーグリス

 

Amberは琥珀。

Grisはフランス語で灰色の、という意味。

 

つまり、灰色の琥珀。

 

きっと、見た目が宝石の琥珀みたいだったのでしょう。

 

でも、灰色。

アンバーグリス

 

この灰色の琥珀は、えも言われない芳香を持っていました。

 

 

海に漂っていた塊、

もしくは海岸に打ち上げられた塊。

 

それをアラビア人が最初に見つけたと言われます。

7世紀のころ。

 

この、香りに気づいた人がすごい。

 

 

 

 

クジラの結石

 

実はこれ、琥珀とは何の関係もない代物です。

 

マッコウクジラの腸にできた結石なんです。

 

 

クジラって、なんでも吸い込みますよね。

一気に吸い込んで食べます。

 

でも、イカの軟骨なんかは消化できなかったりします。

 

こういった消化しきれなかったものが

腸の中で結石として蓄積されます。

 

ある時点で、体外に吐き出されることがあるそう。

 

それが、水より軽いんですね。

海の上に漂っていたり、

海岸に打ち上げられたりします。

 

 

そんな偶然でしか手に入らない、

とっても貴重な香料。

 

 

商業捕鯨のころはまだ採れたそうですが、

それが廃止された現在もまた

偶然でしか入手できない代物になっています。

 

天然品は希少すぎて、

香料会社の本社に厳重に保管されていたりします。

 

 

 

 

どことなく磯の香り

 

フランスの調香師養成学校に留学していたとき、

たまたま講師をしてくれた

老舗の香料会社の方が実物を見せてくれました。

 

 

濃い灰色の、

もやもやした塊でした。

 

見た目もきれいに感じなかったです。

 

 

そんな貴重なものとはしらず、

適当に匂いを嗅ぎました。

 

 

どことなく、塩っぽい、

磯みたいな香りがしました。

 

それくらいの記憶(;'∀')

もったいないことをしました。

 

 

これ、新しいものだと糞尿臭もあったりするそうです。

なんとなくわかりますよね。

 

クジラの腸の中で蓄積された、

イカとかエビの固い部分が消化しきれなかった

病的な塊なんですから。

 

でも熟成されると、

甘い土のような香りに変わるそうです。

 

 

 

 

どことなく浪漫

 

灰色の琥珀、なんて

どことなくかっこいい。

 

なんとなく浪漫を感じちゃってます。

 

 

この香り、中国では龍涎香(りゅうぜんこう)と呼ばれます。

 

龍のよだれの香り。

 

見たことのない形状。

えもいわれぬ香り。

 

そんなところから、非常に希少性の高いものとして大切にされたようです。

 

 

現在では、合成香料として

Ambergrisの香りの香料が

多数開発されています。

 

一番古く有名なのが、

クラリーセイジの精油の成分から

合成された、Ambroxide(アンブロキシド)。

 

商業名では、アンブロキサンとして有名です。

 

 

 

これが、きらきらとして

明るい海や、白い雪の結晶を感じさせるような

清潔感や温かみのある香りなんです。

 

 

 

 

 

Amberwood系の香り

 

Ambergris系の香料って、

ちょっと甘い木のような香りも持っているんですね。

時には甘くなく、ざらっとシャープな木の香りもあります。

 

 

こういった合成香料の香りのファミリーとしては

Amberwood(アンバーウッド)

と呼ぶのがわかりやすいかなと思います。

 

メンズの香水に多く使われますが、

近年では女性物にも

オーバードーズ気味に用いられます。

 

 

実は、もう一つ。

ベンゾイン(安息香)やミルラ(没薬)のような

樹脂系の香りがあるからです。

 

こちらは甘い香り。

わかりやすく区別すると、

Ambery-sweet(アンベリースィート)

という呼び方もできます。

 

 

 

実際のAmberとマッコウクジラの結石が混同されたように、

香りのファミリーの呼び方も

紛らわしいですよね。

 

 

この2つの区別は、

私がフランスの学校にいたときに

混乱したもの。

 

樹脂兼のアンベリーは、

海からのアンバーとは違うよねキョロキョロ

 

じゃあどうやって区別するんだろ?

ということで香りの歴史から紐解いたわけです。

 

でもどっちもAmberじゃ混乱するなぁと

思っていたところ、

パリから来た香水専門のマーケティングの同僚に

聞いてみたんですね。

 

そしたらAmberwood

っていう言い方ができるよって、

教えてくれました。

 

うん。たしかに

Ambergris系の香料って

ベンゾインやミルラみたいな

優しい甘い香りではなく、

もっとシャープなイメージなんです。

ものによっては柔らかいけど。

 

 

 

Amergris系の香料は、

Amberwoodファミリーだなと

納得できた瞬間でした。

 

 

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