べか太郎(べかたろう)
日本の妖怪絵巻にある妖怪。松井文庫に所蔵されている江戸時代に描かれた絵巻物『百鬼夜行絵巻』(1832年)に両手で両目の下まぶたを下げ、口から舌を出すしぐさをした姿で描かれているが、どのような妖怪なのか詳細は不明である。
おなじく江戸時代に描かれた絵巻物『百物語化絵絵巻』(1780年)では同様の格好をした妖怪があかんべい(あかんへい)という名前で描かれているが、こちらも詳細は不明である。雑誌『太陽』75年8月号(特集「お化けと幽霊」)のカラーページでは、絵巻物(『百鬼夜行絵巻』の「べか太郎」)の写真が「べろり太郎」という名前で紹介されているが「何をし何処に出た妖怪かもわからない」と記されている。 なお、あかんべえのことを「べかこ」や「べっかんこう」とも言う。