クリストファー・ノーランが
なぜ今
この映画を作ったのか
なんとなく見えてきた。



オッペンハイマーに
罪をかぶせることで
アメリカはみずからの行為を
正当化しようとした。



それを見抜いていた
ただひとりの政治家が
ジョン・F・ケネディだった。



オッペンハイマーを
陥れようとした張本人の
商務長官就任を阻止したのが
ケネディだった。



のちに
ケネディが大統領になり
オッペンハイマーの汚名を
払拭した。



この映画で
繰り返し発せられるのは
世界を壊してしまった、だ。



世界から
戦争をなくすため
アメリカ兵士を救うため
核が開発され
実行された。



オッペンハイマーを
追及するアメリカの姿に
その無神経さに思いが至る。


それは
自国のためなら
何万人一瞬で殺そうが
構わないという無神経さだ。



その在り方は
トランプの
アメリカンファーストの思想を想起する。



きっと
クリストファー・ノーランは
この核抑止という
偽りの平和から
核兵器全廃の真の平和を願って
この映画を作ったのだろう。


クリストファー・ノーランが
この映画を作った真意は
それを成し遂げるのは
真のリーダーが登場し
今ならまだ引き返せると
世界を目覚めさせるためだ。


そんな作品に
作品賞を与え
真の日本の在り方を訴えた
ゴジラ−1.0にも賞を与えた
アカデミー賞のすごさに恐れ入る。