(2015/12/13 制作)
ようやく書ける!!!ショウジです
『探偵はBARにいる3』本編を観たので、エキストラリポートを掲載します。
もしかしたら「ボランティアエキストラ」とは
不平不満を一切言わないことも含めて「ボランティア」なのかもしれませんが
本日の記事は完全に撮影に対する苦言です。
なんだかムカつきそうな予感がする方は一切読まないことをおすすめしますw
また、参加したのがクライマックスシーンの撮影のため
ネタバレに近い部分もありますので、これから劇場で鑑賞予定の方もスルーしてください!
くどいようですが、あくまでも個人的見解ですので、あらかじめご承知おきください。
私は2017年3月6日(月)の7時~16時半までのサッポロファクトリーでのロケに参加しました。
以降、ロケ内容に関しては、なるべく記憶違いを少なくするために
3月7日のうちにあらかじめ書いておいたものです。
当日は、B1~2階までエキストラを入れた状態で、ざっくり以下のシーンを撮影。
①B1階 ステージにて、日ハムの栗山監督、秋元市長、司会役の女性が出演する
トークショーのシーン
②B1階 ステージにゆるキャラ3体と日ハムのキャラ3体がいるシーン
③全体 拳銃の発砲により逃げ惑う観衆(発砲する役はスタッフによるダミー)
④B1階 フードコートにて大泉洋&北川景子と
リリー・フランキー&手下役2人が向かい合ってバッグを交換するシーン
+その前後のシーン
⑤1階 犯人が逮捕され、恐る恐るステージの方を覗きこむ観衆(バッグを持つ探偵の背後)
⑥2階 ステージを見ているお客さんのそばを手下が歩き回るシーン
私がいたのは1階中央の階段付近だったので関係があるのは①③⑤くらい。
①②はほぼB1階がメインだし
④に至ってはB1階のフードコートをクローズアップして撮影していたため必要なのは30人弱程度
③⑤⑥はピンポイントで撮影出来たので、B1~2階までびっしり人を入れる必要はなく
どれも限られた人員を1階や2階に回すことで撮影が可能なシーンばかりで
素人目に見ても段取りが悪いように感じました。
映らない場所にいる人は全員座り込んで撮影場所をぐるっと取り囲んで見ている状態でしたし
ほとんどのシーンはエキストラを半分程度の人数に抑えても撮影出来たんじゃないか?
と思いましたね。。
実際、探偵2のコンサートホールKitaraでの撮影時は収容人数の3分の1程度を招集し
数回人員の移動をしてびっしりお客さんが入ってるように見せかけていたわけですし。
この日、階段での乱闘シーンが予定されていたのですが
④の撮影後に時間の都合上無理だと判断され
⑤⑥を急遽入れて予定よりも早めに撮影終了になったのです。
翌7日は6日に比べるとエキストラが少なくなっていた、という話を聞きましたし
④のシーンを7日に回して
人を詰めておかなければならないシーンをまるまる撮ってしまえばよかったのに…と思いました。
7日の人数が少なかったなら
結局1・2階にエキストラを移動させる作業が必要になったわけですからね。
こういう点において2の大通公園のロケ2日目にエキストラが全然集まらなかったという反省を
今回全く活かせていないように感じました。
⑥のシーン撮影時には、1階にいる私のすぐそばにカメラが設置されたので
スタッフの方々の会話が丸聞こえで
「客が全然楽しそうじゃない」と話しているのを聞いてしまいました。
その時2階にいた人の中には、朝からずっとその位置に立たされている人もいたんですよ。
いくら昼休憩挟んでるって言ったって、疲れた表情にもなるし
キャストから一番遠い場所なんだからつまらない気持ちにもなるでしょう。
そんなこと言うくらいなら、エキストラが元気だった朝のうちに撮っておけばよかったのに…
エキストラを非難する前に、自分たちの段取りの悪さを反省していただきたかったです。
1日を通して私のすぐそばにスタッフの方がいることが多かったので
どのような態度で仕事をしているかが丸わかりでしたし
計画性がないことが見えてしまいました。
⑤の時だってスタッフの方がどういう画を撮るのか把握していなくて
撮影開始までだいぶ時間がかかりましたし
末端まで報連相が行き届いていないことは傍から見ても明らかで
一体何のためにトランシーバーを携帯しているのか…!と思いました。
ちなみに⑤のシーンですが、カットされていました。
友人が参加したファクトリーの外で夜に撮影したシーンも全カットされている様子でした。
無駄な撮影が多すぎないか? (;´Д`)
話を戻しますが、私が参加していた日に最も問題があったのは1階通路の誘導でした。
1階にどう見ても一般客にしか見えない我々エキストラがいて
アトリウムを見下ろしてるもんだから、見ていいものだと思って
エキストラじゃないお客さんも覗きこもうとするんですね。
それで、ネタバレ回避のためにお客さんに
「立ち止まって見ることできませんので、そのままご通行ください!」
と言ってスタッフが追い立てていたんです。
理由がわからなかったようで立ち止まってしまった高齢のご夫婦に対してまで
冷たい口調で注意する様子を見て、私はとても悲しい気持ちになりました。
そんなに排除したいんだったら
いっそのこと警備員の服装で誘導灯持って誘導すれば良かったんですよ。
見通しが甘い。いくら平日のファクトリーとは言え、多少お客さんはいます。
そんな中、B1~3階までが吹き抜けになっているという建物の構造上
アトリウムが見える位置にいるお客さんを完全に排除することなんて不可能。
平日に見に来ていればわかるはずなのに、どうして撮影前に想定できなかったんでしょうか?
そもそも、あんな風に追い払うような態度を取っていたら
「映画の撮影がそんなに偉いの?」→「感じ悪いからあの映画は観ない」
というような流れにもなりかねません。
だってたまたま来ているお客さん、何にも悪くないじゃないですか。
1日目なんてまだ撮影場所漏れてなかったんだから、みんな用事があって来ていたんだろうし。
ロケの場所に居合わせた方に不快な思いをさせないのは最低限のマナーだと思います。
そんな風に、たまたまロケ現場に居合わせた市民に協力してもらった上で作られたシーンでしたが
実際に映画を観てみたらここまで大規模にロケを敢行する必要性は感じませんでした。
ファクトリーのアトリウム全体の引きの画はほとんどなく、カット割りが多かったので
3分の1くらいの人数を移動させて、要所要所撮る方がよっぽど撮りやすかったと思います。
ファクトリーでのロケ期間、ついったーで検索したら、エキストラに参加した人のつぶやきは
「楽しかった」とか「映画楽しみ」という内容がほとんどで
不満を言っていた人は1人しか見かけませんでした。
ネガティブな内容をつぶやかなかった人達、優しすぎる! (;´ω`)
監督ならびにスタッフの方には「楽しかった」という感想を真に受けないでいただきたいです。
好意的な感想を述べるエキストラがいると同時に
ネット上ではあえて不満を言わないでいてくれたエキストラも存在します。
道民の優しさに甘えるのはもうやめましょう。
豪華キャストに会える!!という大仰な煽りで募集をかけることも。
道内ロケでエキストラを集めることで、自分が参加した映画だから観に行くだろうという算段で
興行収入の底上げを狙っているのかもしれませんが、それは難しいと思います。
なぜなら、エキストラ出演したことでなまじオチを知っていると
「オチを知っている映画に身銭を切りたくない」「試写会でタダで観たい」
と考える、私のような人間が存在するからですw
そして、出来の良い映画ならば試写会に行った人が口コミで広めてくれるかもしれませんが
あまり出来がよろしくない映画だと口コミ効果は期待できませんし
「映画館じゃなくてDVDでもいいんじゃない?」といった会話がされてしまうようでは
むしろ試写会がマイナスになってしまいます。
エキストラ出演する→試写会で観る→つまらない
→誰にもおすすめしない or つまらなかったと話す→観客動員に繋がらず
このように
大規模ロケをやっても動員数には直接結びつかないことがお分かりいただけるかと思います。
というか、2で大規模ロケした結果、1よりも興行収入が低かったんだから
分かってもよさそうなもんですけどね!!!
何様と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、1作目ならまだしも3作目だったんだから
エキストラを使うための段取りを綿密に組むことをいい加減学習していただきたかったですし
(出演料)タダほど高いものはないと製作側に思っていただきたかったのであえて書きました。
4作目を作ろうという腹があるんだったら、安直な大規模ロケに頼らず
1のように、ストーリーで魅せ、楽しませることが出来る作品を作っていただきたいです。
あと、北野組の撮影手法を見習ってください。
お目汚し失礼しました!
↑ ↑
ちなみに2のエキストラの方が楽しかったです。大通公園とKitara。