桜と環境グルネル
桜に酒精を振る舞う。(ベランダから桜に手が届く。ここで春を迎えたのは初めて。)
先日、環境グルネル会議(2007年10月)に触れましたが、もう少し足しておきます(と言ってもリンク貼っただけ)。
むらさきは日本語(PDFを含む)、みずいろはフランス語のサイトへのリンクです。
2009年8月3日、環境グルネル会議実地計画法 発効→ (グルネル第一法) 、
2010年7月12日、環境に関する国家コミットメント法 (グルネル第二法) 発効。
製品の原料調達から製造、流通、使用、廃棄に至るまでのCO₂排出量表示、新築建造物の消費エネルギー制限、
商品の長距離輸送を道路から鉄道輸送へ転換するプロジェクトなどさまざまなことが進められています。
これらのことがめざしている「持続可能な発展」は、雇用を創出し、経済をささえ、エネルギーの消費、選択の自由を
すべての人が享受し、社会と自然に責任を負う新しい社会を創る、と言われています。→ Pacte de solidalité écologique
物は売れなくなるかもしれないけれど、よい形で廃棄されるまでの長いサイクルの間、自然への負担を軽くするために、
多くのいろんな分野の人の知恵が必要になり、必要はたぶん雇用を生むことでしょう。
「制約」が必ずしも不自由を意味しないのは、俳句好きな人の方が短歌より圧倒的に多いことからもうなずけます。
ところで、フランス持続可能な発展省 (ほんとは名前が長い。エコロジーと持続可能な発展と交通と住宅省
Ministère de l'Ecologie, du Developement Durable, des Transports et du Logement) によれば、
フランスの森は一年間に 1000万トンの CO₂を吸収しているそう。→ La forêt en France
2005年、フランス人一人あたりのCO₂排出量 6.2トン → 【AFP 2007年9月26日 】
森の管理
木々は大気中の二酸化炭素を吸収し、炭素化合物として貯蔵する(炭素固定)。
枝打ちや伐採の有無により、木々が二酸化炭素を大量に吸収する成長期の長さが変わる。
森という形で固定炭素を保存する、あるいは増やす森の所有者および管理者に、報酬を与える試みが考えられている。
(でも、木々に炭素固定を不自然に大量にさせる方法が取り入れたりなんかしたら・・・、と思うと非常に怖いです。)
日本にももっと生態系の豊かな森が増えたらよいなぁと思います。
柚 葉