齊藤夢愛『びっくり仰天！！』

びっくり仰天！！

今日ね、稽古場で休憩中におにぎりを頬張ってたら、

郁さん(上田郁代さん)に、

「ゆあ！ちょっとやりたいシーンあるから、来てもらえる？」

って呼ばれたんだ。

「はい‼やります～！！」

そういって稽古を2人で始めていた。

すると、

郁さん「慎ちゃん(演出家の小川さん)ここのシーンちょっと見て」

小川さん「え？それやる必要ある？」

郁さん「うん、ある」

小川さん「ちょっと待って」

…と、ちょっとピリついた感じでそのシーンの稽古が始まったんだ。

そして。

小川さん「そうじゃないだろ！！前やったのと全然違うじゃないか！」

郁さん「え、前こうって言われたけど。じゃーやってみてよ」

小川さん「何でだよお前がやれよ！こんなに皆巻き込んでやりたいって言ってるんだろ？！」

郁さん「だってわかんないんだもん！」

シーン……

なんだ…

なんだなんだなんだ

何でこんなにピリついているんだ…

怖いよぉ…

すると。

小川さん「大体、ゆあも受けが悪いし全然出来てないんだよ。もう一回」

ゆあ「…すみません。」

稽古場中がピリッとした空気…

いやだ…何でこんなに怒ってるんだろ…

そしてもう一度そのシーンをやる私たち。

小川さん「全然ダメだよ

ゆあの受けも全然面白くないし！」

ゆあ「……。。」

怖い怖い怖い…。めっちゃ怒ってる。

どうしたらいいんだ。どう受けたらいいんだ。夢愛、考えろ。夢愛…

小川さん「あのさぁ、一つ言っていい？」

ゆあ「はい。(うわー超怒ってる…)」

小川さん「ゆあおばさんになったよね！」

ゆあ「おばさん…ですか…？？？」

……しん……

静まり返る部屋。

その瞬間、部屋が真っ暗になった。

「…？？」

「ハッピバースデーとぅーゆー