宝飾品は綺麗なだけじゃダメなんです |  今日もありがとう

綺麗ならなんでもOK
と思ったら大きな間違いなんです。
何故か分かりますか?


宝飾品は身に着けて飾る品物


という目的がある品物だからなのです。

 



凄く当たり前の事なんですが
昨今の珍しい石を求める感や
スピリチュアルなパワーがどうちゃらとかを
否定するわけでは無くて
使用に耐えないものが存在しているという事を知っていて欲しい。

 

 

 




例えばですが、石には硬度があります。

靭性というのもあります。

そのあたりの事をマルっと無視して使うと事故が起きます。

そんな脆い石をジュエリーやアクセサリーに使うのなら
キチンと知っていないと困るよね。


という話です。

 

 

 

 

とても綺麗で目を潤してくれる鉱石があります。

それらは、以前は観賞用、コレクターズアイテムとして

鉱物が好きな好事家が手に入れて楽しんでいたのですが
好景気のバブル景気といわれた時代がはじけて、

世の中が不景気になってきたころから・・・

新しい顧客層を目指して、色々と変わり始めました。

 

 

そう、スピリチュアルブームです。

 

 

70年代のヒッピー文化の頃から

ネイティブアメリカンの美しい天然石に対する畏敬の念や崇敬の念をベースに

ヨーロッパや中東、アフリカ地域などでの

美しい石には神の力が宿っているという、信仰のようなおまじない的

そういった要素を組み込んで作られた、石それぞれに意味づけして売り出したんですね。

そういった商法が、バブルがはじけた頃から爆発的に増えました。

 

 

何らエピデンスは無く、科学的根拠がないことを理解しておくと良いと思います。

気持ちを落ち着けるおまじない的な要素ですが、

藁をもすがる方たちは、霊感商法で酷い目にも合っているようです。

所詮は石ですよ。

 

 

 

 

 


 

さて、石の強度に関してですが

モース硬度とか靭性という言葉を石の説明で聞いているとは思いますが

モース硬度は摩擦に対する強さです。

宝飾の基準は「7」です。
石英(水晶)が基準です。

これより弱いと、生活の中での破損が考えられるからです。



ガラスが「5」です。
窓ガラスにぶつかってとか、コップがぶつかるとかその程度で傷がつかないレベル。

そういった綺麗な鉱石を宝石にしていたのです。

半貴石と言われるものは多いですね。


ただし、
有機物系の宝石 真珠、珊瑚、琥珀、べっ甲などはその美貌で別格です。

柔らかいですので、取り扱いは要注意です。

とにかく、基準は「7」で水晶の硬さなのです。

 

ちょっと、人気のある石についても書き足しておきます。


長石は「6」

ムーンストーンや、ラブラドーライトが代表的な種類です。

 


ターコイズなども「5~6」ほどのモース硬度ですが
ガラスよりは幾分強い設定なのと、
その類稀な美しさで宝石として使われてきました。

ターコイズは昔から権力者が見に着ける石としても地位を固めていますしね。
ムーンストーンなどはアールヌーボーの時代の
アーティストたちが、その揺らぐ光に美を見出して
こぞって作品に取り込んだりもしたので地位が上がりました。


それでも、この石たちはまだ硬いほうです。



好きな色合いなので使うのですが
フローライト(蛍石)などは 「4」 しかないので
あっという間に傷傷になっていく・・・・

そして、劈開性が高いのでパかッと割れることも多く

石の中にヒビがあることも多くて・・・・
なので、使った時に販売するときには
お客様には保管の注意と、使用上の注意をします。



カルサイト系の石もよく見ます。
「3」ですから。
あちこちに擦れてあっという間に傷傷で表面の艶感はなくなるでしょう。
ブレスレットなどで日常使用では擦れまくりではないでしょうか?




淡いピンク系で人気のソープストーン。
こちらに至っては 「1」です。
これをアクセサリーは、落としたら割れるくらいに思ったほうがいいでしょう。
当然のことながら、何とぶつかっても傷がつきます。
私なら爪が硬いのでそれでも傷をつけるのか可能でしょう。


 

 

 

こんな感じで、色々な石が現在はビーズやルースとして流通しています。
好きなら使いたいとは思うのですが、

脆くて壊れやすい石が多く存在していることは理解してください。

お取扱い要注意な石でも、注意を貰えない場合も多いので
ご自身で調べてくださいね。


 

 



ちなみに、
同じ硬度の石同士であれば傷がつかないと思ったら大きな間違い。
擦れて、お互いに艶無し加工されていきますから。

特に、ファセットされている角のあるカットの石なら
角が取れてきますので、シャキッと感が無くなります。
水晶の「7」レベルでも、この事案は起きてますので
保管にはご注意ください。



そして、石には目には見えなくても中に傷や内包物があることにより
衝撃や熱など、その石にとっての弱い部分に衝撃や刺激があれば
見た目に変化が起きる場合があります。

お持ちの石の特性をよく知って
保管やお手入れ、使用の際の注意をお願いします。



 

 

 

 


ダイアもエメラルドも・・・割ったことのある私。
ダイアのルースが検品中に割れるということもある。

レアなクロムトルマリンを割ったのは職人さんだった・・・
プロでも、あるんです、事故。

アクセサリーもジュエリーも繊細な物ですので
丁寧に扱ってあげてください。


 

 

 

 

 

 


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