予告を観た時から気になっていた「ライオン・キング」。
元はアニメだった今作を最新のCG技術を使ってリメイクした作品です。
最新のCGで描かれたアフリカの大地や数多くの動物たちはまさにリアルそのもので、実写なのか?と思ってしまうほど。
冒頭の1シーンだけ実写で、それ以外は全てCG という今作は実写版と言っていいものかも困ります 笑
(公式には超実写版なんて言われていたりしますが...)
●ボクの中の「ライオン・キング」
まともにアニメ版を観たのはかなり前のことで、なんとなく好きな作品だったというイメージと、大まかなストーリーを覚えているくらいでした。
アニメよりも「めちゃイケ」で岡村さんが劇団四季の「ライオン・キング」にダンサーとして出演するという企画があり、それが面白くて当時VHS何度も 観ていた記憶があります。
以下、鑑賞後の作品レビューです。
●CGは素晴らしい
とにかくぼんやり観ていたら、実写がCGかの区別がかなりつきにくいところまで技術は進歩しています。
とにかくリアル志向で描かれており、風景なんてCGと言われなきゃ気付かないシーンの方が多いと思いますし、動物たちも毛並みまでリアルに表現されています。
動物たちの動きも、アニメのように極端な擬人化されておらず、あくまでリアル志向。
専門家ではないので正確にはわかりませんが、少なくとも一般の観客が見て「こんな動きはありえないだろ!!」というようなシーンは無かったように思います。
●リアル志向の弊害もある
残念ながら、アニメをリアル志向にした弊害もあり、リアルを目指すあまり動物たちの表情がやや薄めに感じます。
まあ実際、ライオンがあからさまに笑ったりはしないですし、そもそもしゃべったりもしないですからね...。
リアルに見える範囲で喜んだり、怒ったり、悲しんだりしますが、アニメ版と比べるとどうしても表情は希薄だと思います。
物語を語る上では、どうしてもこの表情の部分が大切になってくるわけで、後から書きますがその影響もあり、この作品の肝がぼんやりしてしまった気がします。
●アニメに忠実なストーリー
今作鑑賞後、TSUTAYAでアニメ版もレンタルして観ました。
物語はアニメ版にかなり忠実に進んでいきます。
セリフやカット割まで同じシーンもたくさんあり、アニメ版が好きな方でもなんじゃこれな展開はほぼ無いと思います。
ただ極端にアニメっぽい演出やシーンは違和感の無い程度にリアル方向に変更されています。
●残らない作品
確かに映像はリアルで、物語もアニメ版に忠実に進んでいきますが、全く「感動する」ことはなかったです。
動物たちの表情が薄いせいなのか、淡々と物語が進んでいき、終わります。
アニメ版は、親と子の絆、王とは何か?、生命の循環...等々 鑑賞後に色々と感じさせらましたし、それこそが長く愛されるこの作品の肝だと思っています。しかし今作にはそう言った鑑賞後の余韻がありません。
せめて「あー映像キレイだったね」くらいです。
製作陣はあくまでも「どこまでライオンキングをリアルにできるか?」に注力したようで、「せっかくリメイクするのだから今の時代にあった何かも伝えよう」とはならなかったのでしょう。
それが間違いだとは全く思いませんが、ついついディズニーにはそう言った部分も少し期待してしまいます。
その期待値がこの「ややガッカリ感」の正体なのではないかと思いました。
●これからのディズニー
正直、ボクは子どもの頃からディズニーを観て育ってはおらず、どちらかというとゴジラだったりするわけです。
しかし、観た本数は少ないながらにもディズニー作品には他にはない夢と希望(のような何か)が詰まっていたように覚えています。
最近ディズニー作品のリメイク&続編ラッシュが続いています。
今回のライオンキングの公開前後だけでも、ダンボ、アラジン、アナ雪2、マレフィセント2...
全く悪いことだとは思いませんが、ディズニーには夢と希望(のような何か)を忘れずに入れてくれないかと勝手ながら願っています。




