ドイツ旅行記ばかりの日記でしたが、たまには他のことでも。

とはいってもパンピーな主婦の日常っぽいですが。


昨日の晴天からうって変わって、今日は生憎の雪。
未明から降り始めたのであろう雪は、朝にはすっかりつもり、一夜にして外は雪景色に変わっておりました。
そんなおり、本日体験してきたのはなんと・・・




ソーセージ作り!




べ、別に・・・ドイツにかぶれて思い立ったわけじゃないんだからね!(←本当)





正確には、スモークソーセージを作ったんだけどな。

ってか、すて奥っぽくね?オレペっぽくね?

これだけ聞くと、私も一般主婦的カテゴライズに分類されてる感が否めないんだが。

ともすれば、この頃このブログはそういう様相を帯びてきているので。否定はしないが。

それはそれで嬉しいけど、本質は主婦友的奥様ではないのが残念なところ。
今回は、友人に誘われて、山の麓にあるレストランで開催しているという燻製教室(初級)を体験してきたのです。
地元だというのに、まだまだ行ったことのない店ってのは意外とあるもんだなぁ。



そこはログハウス風のこじんまりした建物で、ご家族で経営されているらしい。とっても温かみのあるかわいいお店でした。
教室は店の奥のほうでやってるらしく、不審人物よろしくきょろきょろ辺りを見回しながら、案内してくれる奥様の後をついて行く。
大きなテーブルを二つくっつけて、総勢10名で講習を受けることとなりました。


教えてくれるのはオーナーのおじ(ぃ)ちゃんで、とても気さくで優しいお方。いい意味でざっくりしていて、とても好感が持てる。
みんなが集まったところでなんとなーく教室がスタート。
オーナーが常連さんの方々に材料の計量をお願いしたりして、みんなで和気藹々と準備をしていく。
当然私は所見の方たちばかりだったが、みんな優しくて気さくな受講者ばかりだった。

さて、手順としては・・・



1.ボウルにソーセージの中身(ひき肉、ハーブなど)を全て入れて、へらでさくさく混ぜ、半分をフードプロセッサーにかける。それをまたフードプロセッサーにかけてないボウルに戻し、しっかり混ぜる。



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これが混ぜる前の状態。ひき肉をはじめ、いろいろな材料が投入されております。



この混ぜるのが、意外と力が要る。
今回作ったのはハーブがいろいろ混ざった白ソーセージ。
ドイツで食べた白ソーセージって、これのことなんだろうか。
ちなみに半分だけフードプロセッサーにかけないのは、あらびき感を出すためなんだそう。



2.腸詰器に腸を装着し、1をムラのないようにひたすら詰める。初めと終わりはたこ紐でしっかり結ぶ。時折針で空気穴を空ける。



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この手は私ではありません。オーナーが腸詰をしてるところ。



これが難しい!そして力が要る。
オーナーに見本を見せてもらってやってみるんだけど、見るのとやるのじゃ大違い。私の場合、気を抜くと詰めすぎ状態になって、腸が破れないかヒヤヒヤ。
まぁでも、腸はそんなに破けることはないんだとか。



3.腸詰を適当な長さで捻って、分けていく。



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ゆでる前、燻す前の私のソーセージちゃん♪



これ、バルーンアートに似てると思う。私は全てオーナーにやってもらったが、見ていても、千切れやしないかと気が気じゃない。
まぁでも、腸はそんなに・・・(以下略)。



4.ソーセージをボイルし、燻す。



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一緒にチーズも燻してもらいました。



この手順は全てオーナーがやってくれたので、私達は自分のソーセージたちが燻製室に入室する様を見守った。


こんな手順で1日燻製ソーセージ作りに明け暮れました。
ていうか、オーナー曰く、
「今日は初級だけど、実はソーセージが一番難しい」
そうで。
やっぱそうだよね、難しいよね!


お昼はそこのレストランのメニューから選ぶことができ、私は生ハムとバジルのパスタを戴きました。




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うんまかった~vvv



ハーブの香りが濃厚で、生ハムも塩加減が絶妙で激ウマ。



その後、各々談話しながら、燻すこと2時間。
ようやくスモークソーセージが完成しました。




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立派に燻製されました♪



一緒にオーナーが燻していたスモークチーズもお土産でお持ち帰りさせて戴きました。



そしてちょっとしたサプライズ。
教室で作ったソーセージとは別に、常連さん(みんなプロ並み)がいろいろスモークする素材を持ち込んでおり一緒に燻していたんだが、なんとそれを振舞っていただけることに!
スモークチキンやスモークサーモン、燻製卵、沢山ご相伴に預かることができました。
作り手や素材によって味は変わるんだけど、みんな美味で感動~。塩加減とか絶対難しそうだよなぁ。
チーズも食しましたが、本当にスモークのいい香りがチーズ全体に染み渡っていて、濃厚かつ香ばしい!
これを食べると、通常売られているスモークチーズは食べる気がしないかも。



帰りにオーナーに生のローリエの葉を枝から戴き、大満足の燻製教室となりました。




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私の力作っ☆andオーナーのお土産☆


帰宅途中にしっかりドイツワインを購入。
うーん、でもスモークだったらビールでも良かったかもしれんなぁ。

ソーセージは、しっかり味とハーブの香りがついた申し分ないものでした。

酒も進む進む。うーまーいー!

ちなみに量は一度に1本で十分でした。めっさ腹にたまります。


そのうちこの燻製教室、中級も機会があったら受けたいなぁ。


時刻は午後3時。おっちゃんとは観光が落ち着いたら携帯電話に連絡する約束をして、再び私は街を散策することに。
今日の目的の二つ目はミヒャエル教会。



感想文提出します。-ルー様の棺
棺の扱いが別格です、ルー様!



ここにはバイエルンを統治していたヴィッテルスバッハ家の棺が安置されている。棺が所狭しと並び、中でもやはりというべきか、ルー様の棺は別格のような扱いとなっていた。世界中から愛されてるんだなぁ。狂王とか呼ばれたけど。
ルー様に想いを馳せつつ、その後次の目的地、レジデンツへ。



感想文提出します。-レジデンツ1
レジデンツ内。豪華~!




感想文提出します。-レジデンツ2
ベルサイユを思い出す。宮殿ってどこもおんなじつくりなのかしら。



こちらはヴィッテルスバッハ家の居城だった宮殿。もう圧巻です、ここの中。来てホントによかった。ずっといても飽きないわ。
宝物館のほうもすんごい。王冠や剣など、溜息が出ます。
ちなみにこちらの閉館は午後6時で、私は閉館30分前くらいに見終わりました。そんで、出る前にトイレを済ませればよかったものをうっかり忘れて外へ。
すぐさま思い出してエントランスへ入ろうと思ったのだが、職員に怒られた・・・。
多分6時に閉めるから、この時間からの入場は何人たりとも受け付けぬ、ということなんだろうなぁ。うぅー、一度利用してるんだからトイレくらい使わせてくれたっていいじゃないかー。

まぁでも、日本がいかに客に甘いかってのが、よくわかる。

日本だと融通が利きそうな光景だが、そうだよね、施設内から出た以上はお客さんではないもんな。理にかなった行動だと思う。



仕方ないので近くのマックへ入ってコーヒーをオーダーしつつトイレへ。
足休めという意味でもちょうどよかった。考えてみれば今日一日殆ど立ちっぱなし歩きっぱなしだったのだ。
アイスコーヒーを頼んだら頼み方を失敗したのか、仕様なのか、すでにミルクが混入されており驚く。更にコーヒーブレイクのためのお菓子まで付いてくる親切ぶり。なるほど、これがドイツ仕様なのか。
さて、トイレに入るとトイレおねーちゃんがいた。
トイレおねーちゃん、またはおばちゃんは、トイレの清掃をしてくれている人たちだ。その人たちに対するチップを払いたい人は払うというシステムがドイツにはある。
別に絶対払わなきゃダメってわけでもないんだが、払う仕様になってるならどうしても払う義務感に襲われるのが日本人というもの。私だけか?
しかも持ち合わせの小銭が1ユーロ以上からしかない。(大体20~30セントあたりが妥当らしいよ)
ないなら払わなきゃいいのに、やっぱり私は払ってしまった。無駄に1ユーロも。1ユーロあったらホテルのチップに出来たのに。


さて、複雑な心境のコーヒーブレイクもそこそこに、いろいろウィンドウショッピングなどを楽しむ。そして店も弊店準備をし始め、そろそろ暗くなってきたなと思い時計を見やると概ね8時。昼が長くて驚いた。
さっそくおっちゃん連絡し、連れてってもらったのは、シュナイダーのビアホール。



感想文提出します。-ビール
シュヴァルツ(黒ビール)。ピントが背景にあたっちゃった・・・。




感想文提出します。-よるごはん
ヴルスト盛り合わせ~♪



料理もうまくてビールもマジウマー!!!ほんっと幸せ。
ヴルストは勿論、名物ザワークラウトもさることながら、マッシュポテト的なヤツとフライドオニオン的なヤツがめっちゃウマー。
マッシュポテトは生クリームなのかミルク系が混ざっているらしく、やたら濃厚。これはしょっぱくなかったので素でもいける。フライドオニオンを混ぜつついただくのが私のお気に入り。
ビールはヴァイス(白ビール)とシュヴァルツ(黒ビール)を飲みまんた。



さて、当初の予定では明後日の遠出はローテンブルクと決めてあった。
なぜなら私はローテンブルクにある中世犯罪博物館というおどろおどろしいところを訪れてみたかったからだ。折角だからアイアンメイデン見てみたかったの。
だがしかし。
ミュンヘンからフリーで行くのであれば、恐ろしく時間的余裕がなくなるらしい。
それもそのはず。ローテンブルクまでは、乗り換え3回で片道だいたい4時間ほどなのです。まぁその辺は、日本で乗換駅から時間まで余すところなく調べて来たので、想定内だったんだけど、予想外だったのは、電車の発着時間が日本に比べて正確じゃないってこと。
おっちゃんの話では、ヘタすりゃ結構時間が延びることもあるらしく、乗り換えインターバルが5分前後しかない私の計画は、ここにきて暗雲が立ち込めてくる。
しかも田舎だからそれほど頻繁に次の電車が来るわけでもなく・・・。
だからと言ってミュンヘン3日間はさすがに結構しんどいものがある。ミュンヘンで見たいメジャーなものは2日間で大方見尽くす予定だし、さらに帰国日も夕方までミュンヘンに滞在することになっているのだ。
これは困ったことになった。
私がビールを呷りつつ悩んでいると、おっちゃんがいい提案をしてくれた。


「折角だからザルツブルグに行ってくりゃいいじゃん」


ザルツブルグ?

なにそれ、たべもの?


よく話を聞いてみると、オーストリアにある、ドイツの国境近くの街のことらしい。
ドイツからオーストリアへ行くにあたっては特に入国審査も必要ないし、更にミュンヘンからは直通電車が出てるし(←ここ大事!)、すごく素敵な場所らしい。
山の上の城塞もいいし、モーツァルトの生家もあるし、どうやらサウンドオブミュージックの舞台となった庭園もあるんだとか。
まぁ私はサウンドオブミュージックを観たことのない残念な女なんだが。
けど古城は好きだし、モーツァルトも好きだ。こうなりゃ行かない手はない。
そんなわけで、急遽ローテンブルク行きをとりやめ、予定外の2カ国訪問の旅と相成りました。



ご飯とビールで幸せいっぱいの中お店を後にし、帰りに駅でミネラルウォーター1.5Lを二つ買う。
ちなみに向こうのミネラルウォーターは、ガスありの品数も結構ありますが、私は基本ガス無しのものを買います。
どうしてかっていうと、粉末の緑茶を持ってきてるから。散策中は、500mlのペットボトルに緑茶粉末とミネラルウォーターを混ぜたものを常時持ち歩いてます。
なので勿論全くフレーバーのない水を買うのですが、今回お店で「ライム&ココ」なフレーバーのヴォルビックを発見!
ココナッツスキーとしては、どうしても手を出さぬわけには行かず、買ってしまった。(もう一本は普通のガス無し水を買いました)
ホテルには冷蔵庫もないのに。
飲んでみると、水のクセにやたらと甘い!砂糖水だ。
けどフレーバーはすごく良くて、甘さに目をつぶれば全然美味しい。
もともと私は甘党じゃないので、もしかするとそんなに甘くはないのかもしれないけど。



おっちゃんはまた明日、ビアホールに連れて行ってくれるというので、また昼に連絡を入れる約束をしながら別れた。

ほんとになんという人のいいおっちゃんなんだろう。

お腹いっぱいでホテルに戻り、旅行の計画を練り直す。
しかしよく考えてみると、私は今回の旅行でドイツ以外に行くつもりなど毛頭なかったので、オーストリアのガイドブックなど一つもなかった。
どうしよう。
しばらく考えたが、考えたところでもはやどうしようもないことを悟り、考えるのをやめた。
駅に着いたらきっと近くにインフォメーションがあるはずだ。そこで地図をもらえば、なんとなく行ける様な気がする。
海外旅行の前準備は、手抜かりないよう万全の下調べをする私だが、基本的に行き当たりばったりな性格であるため、計画が崩れると一気にケセラセラな旅となる。もし同行者がいたら一気に不安にさせること間違いなし。そういった意味でも、一人旅ってのは気楽でいい。
そんなこんなで、ドイツの2日目の夜は更けていく。
テンションがまだまだあがりっぱなしのためなのか、めちゃくちゃ歩き回って疲れているはずなのに、この夜も全く眠くなることはなかった。

ちなみに出発当初の旅の予定。



・1日目→到着(夕方)
・2・3日目→ミュンヘン市内散策
・4日目→ローテンブルク
・5日目→リンダーホーフ城とノイシュヴァンシュタイン城
・6日目→帰国(夕方)



このようにミュンヘンを基点にした旅行プランでした。



そんなわけで1夜明けてミュンヘン2日目。
全く以って眠れず、朝からテンションが上がらない。疲れてるけど眠れないって結構しんどい。

不眠症の人っていつもこんな気分なのかと、あらぬことに想いを馳せながら身支度を整えて朝食場所であるビュッフェへ。
ちなみにホテルの朝食に関しては全く期待していませんでした。
前回行ったイギリスやフランスでの朝食は、パンやシリアルと飲み物だけだったから。まぁ安いフリーツアーだったし。
同様、今回も低価格プランな旅だもんで、そんなもんだろうとタカを括ってたんです。
そんでいざ朝食のラインナップを見て感動。
パン数種類にシリアルは勿論、茹でたヴルストやハム、卵料理にサラダや惣菜など、想像以上に充実している。
パンも5種類くらいはあって、当然というべきか、ちゃんとドイツ名物プレッツェルも陳列されている。
本場のプレッツェルを私は初めて食べたんだけど、カナリ好きだった。外はカリカリ、中はもっちり。朝食のラインナップは残念ながら滞在中ずっと変わらないのだけれど、私は毎日欠かさずプレッツェルとヴルストを食してました。美味~。

朝食に思いがけない感動をもらい、お腹がいっぱいになったこともあって、徐々にテンションも上向きに。



午前8時、早々にホテルを出て街に繰り出した。
まず前日失敗した国際電話にリトライ。すると難なく繋がり、旦那と話すことが出来てようやく一安心。
そこから歩いて旧市街に移動。ものすごい快晴でとても気分がいい。
気温は24℃くらいだったかな。乾燥してるからなのか、日向は暑くて半袖で十分なんだけど、日陰だと薄いカーデとか羽織りたくなる感じでした。
日本はきっとものすごい暑いんだろうなぁと想像しつつ、今ここに身を置く幸せを噛み締める。
昨日はベソかいてたくせに、現金なもんだ。
大体観光地や店などは10時頃から開き始めるところが多いので、とりあえずまずは行きたい場所の位置を歩きながらチェック。
ミュンヘンの観光場所は大体旧市街に密集していて、大抵は歩いていくことが出来る。

まぁ電車を使えばもっと楽なんだけど、私は実際に海外にてリアル「世界ふれあい街歩き」ごっこをやってみたかったんだ。もちろん話しかけられるわけではないが。


ご存じない方はこちらから↓

世界ふれあい街歩き


歩いていると開店準備に勤しむ人や、工事現場のおっちゃんなど、働く人の生活が見られて楽しい。
働く自動車が大体ベンツで、さすがドイツだなーとどうでもいいことにも感動しながら散策する。
ちんたら歩いていると、他の観光客の人から「この建物って何?」とか「写真撮って」とかいろいろ話しかけられて面白かった。やっぱり女一人だと声をかけやすいんだろうね。

さて、旧市街をぐるりと周り、気づけば10時過ぎ。
ここにきて、実は果たすべき目的がもう一つあった。
以前ミュンヘンに住んでいたことのある職場の同僚から、ミュンヘン在住の日本人の知り合いを紹介してもらっていた。
相手には私の大まかな旅程を伝えてあるとのことで、「困ったこととかあったら気軽に連絡してみるといよ」と言って、携帯電話の番号を教えてもらってたんである。
全くの所見の相手に電話をかけるという行為自体が緊張するうえに、特に困ったこともなかったのだが、折角紹介してもらったのに連絡しないというのも気が引けて、ドキドキしながら電話をかけてみる。
いきなりドイツ語で出られたらどうしよう、などと要らない心配をしながら待つと、安心の日本語対応で胸をなでおろす。
私としては、滞在中に時間の都合がついた時にでも一度食事できればなー、くらいで考えていたのだが、なんと今から旧市街まで今から来てくれるという。
なんという気のいいおっちゃん(中年の男性の方でした)。
さておっちゃんとは1時間後に待ち合わせることにして、私はその間に行くことができる所を回ることにしたのだった。
訪れたのは、ミュンヘンで一番古い教会、聖ペーター教会。



感想文提出します。-聖ペーター教会

聖ペーター教会


中に入るとミサが行われており、教会内は厳かな雰囲気が漂っていた。
内装は美しいながらも豪奢な感じはなく、素敵な場所だった。
信者でもないのにミサを聴いているとありがたいような気分になってくるから不思議だ。まぁ説教の内容は1ミリも解らないんだけど。
ありがたい気分を堪能した後は教会の時計塔へ。
塔の入口でおじいちゃんがチケットを販売しているんだが、嬉しいことに学生と間違われた。わーい。やはり東洋人は若く見えるんだろうな。
一応これでもいい大人であるため、きっちり大人料金を支払い塔を上る。



感想文提出します。-教会内の階段

こういう階段ってわくわくしませんか?


全て階段なのでそこそこ疲れる。
けどその分眺めはよくて気持ちいい。これでもかってほどの青空で、雲ひとつない。
日本みたいにビルとか乱立してないから遠くまで町並みが見渡せるんだよなー。



感想文提出します。-新市庁舎

ちなみにこれが聖ペーター教会から見た新市庁舎。


旧市街の中心部、マリエンプラッツに立つこの新市庁舎の時計塔はミュンヘンの観光場所として有名で、私の今日の目的の一つでもある。
みんな何を目当てに来るのかといえば、仕掛け時計。時計の下にある仕掛けが11時と12時、17時にくるくると動き出す。(ちなみに17時の仕掛けは時期によっては動かない)
実はおっちゃんとの待ち合わせがここ、マリエンプラッツだった。ちなみに写真右下にみえる噴水のところ。



感想文提出します。-マリエンプラッツの噴水

拡大するとこんなところ。


ちょうどいいので仕掛け時計を十分に堪能してから、噴水へ。

かくして、気のいいおっちゃんは、颯爽と自転車にて登場した。
そもそもドイツは自転車人口が高いらしく、ちゃんと自転車用道路もあるほどだ。日本でももっと増えればいいと思う、自転車専用路。
挨拶もそこそこに、早速ヴィクトアーリエンマルクト(青空市場的な場所)にあるビアガーデンで一緒にランチを。
ここで念願の白ソーセージとビールを口にした。
おっちゃんはとても親切で、私一人だと結構勇気がいると思われる食事のオーダーをさくっとやってくれた。(勿論料金は自分で払いました)
白ソーセージは鮮度の関係で午前中までしか出回らないのが常らしい。ソーセージ自体にしっかり味がついていて(ちょいとしょっぱい)、甘めのハニーマスタードがまたいいアクセントになっていて面白い。ついついビールも進む。
ビールも美味かった。この時飲んだのはケレス。
日本のビールは喉越し重視で味はライトなんだけど、ドイツのビールは濃厚。日本のビールより私はドイツビールのほうが好みだ。種類も豊富でいろいろ試したくなる。
ちなみにドイツではビールは500mlか1lがフツーなんだそうな。(全部の店共通なのかはわかんないけど、500mlでハーフジョッキだとか)
500mlのジョッキで提供量が500mlを超えていないと法律違反なんですって。陶器のジョッキにはちゃんと線が入っていたりする。すごいな、ドイツ。
さて、その後穴場的なところや、お店を案内してもらい別れる。
気さくなおっちゃんは、その後もいろいろ気を使ってくれ、夜も食事をご一緒していただくことに。
しかして、このおっちゃんにはミュンヘン滞在中かなり世話になることになるのだった。


長いこと日が開きましたが、とうとう初の一人海外行ってきました。
ノイシュヴァンシュタイン城とリンダーホーフ城を見たい情熱が募り、ついに8月下旬から9月にかけてドイツに高飛び。
城が見たい情熱も本気でしたが、それに加えこの旅は、自分で何から何までやってみようという挑戦でもありました。
ドイツ語はおろか英語もままならない女の一人旅、ということで、自分の後学のためにも準備段階から書き記していこうと思います。半分備忘録なので長いです。お時間のある方はお付き合いくださいませ。


そもそも、旅行するに当たって、最初はツアーが妥当だと思ってました。
自由行動はないけど、まぁ行きたいところにけるなら、と。
私の場合、ルー様ゆかりの、ノイシュヴァンシュタイン城及びリンダーホーフ城(隣接の洞窟含む)が見学できればそれでよかったし。
しかしそうなると恐ろしく旅費が割高になるという事実。
まぁそりゃそうだ、何から何まで添乗員任せ、全て案内どおりに進めばいいんだから道に迷う必要もなし。ご飯も待ってれば出てくるし、周囲が日本人だから心細くもない。
海外旅行に対するリスクが大幅に少ないもん。
さらに旅程が長い。9泊とか日本のしがない社会人だと行いけなくね?
自分の懐と休みの具合を考えると、とてもツアーは無理だということで航空券プラス宿泊施設というANAの”Webフリープラン”なるものを活用して行ってきました。
これは文字通り航空券と宿泊費のセットプランで、後は全て自分の自由行動ってヤツ。
これだとツアー参加よりも10万以上安くなる。
もとよりツアー旅行は苦手なタイプなので(←時間が制限されてイヤ)まぁなんとかなるさ精神でこちらで行くことにしました。
ちなみに旅程は5泊7日。プラス前日に東京入り。
ラッキーなことに空港からホテルまでの送迎(日本語係員)がオプションでつけることが出来たので、そちらを活用。もちろん有料ですが。


☆洋服以外で持っていったもの
パスポート、ユーロ(現金で4万円程度)、クレジットカード、財布×3、各種バウチャー、筆記用具、地球の歩き方&ことりっぷ、セーフティポケット(滞在中貴重品を腹にしまうヤツ)、折り畳み傘、アメ&チョコ、水で溶かせる緑茶、カメラ、携帯電話(海外使用不可)、DS(辞書用)、iPod、目覚まし時計、変圧器、各種充電器、コンタクトレンズ、眼鏡、洗面用具、櫛(コームとブラシ)、ハンカチ、ソーイングセット、鋏、ポケットティッシュ、耳栓、アイマスク、蒸気でアイマスク、折りたためる予備バッグ、暇つぶし用の本、フェイスタオル、部屋着のジャージ、後は相棒のうさぎさんズ。


久しぶりすぎる海外なもので、何が必要だったか全く覚えておらず、地球の歩き方やネットでねちねち調べて確認。
なのに結局ハンカチと櫛と鋏を忘れて前泊先である上野の100円ショップで買ったんだけどな。
こんだけ持っても、スーツケースは16kgで全然余裕。エコノミーは23kgまでだから7kgも余裕がある。まぁ貴重品系は全部持ち鞄に入ってるので全部スーツケースに入ってるってわけでもないが。
そんなわけで重たい荷物をごろごろ引きずりつつ一人旅立ちました。
ちなみに新幹線に乗るにあたって、スーツケースがあることを考えて一番前を予約したんだけど、一番前の席のテーブルが折りたためないヤツでスーツケースが入らず。足が全く延ばせないどころか身動きが取れない状況に陥って泣きたくなった。
後から聞いたんだが、ちゃんとスーツケースを収める場所が電車の連結部分にあるんだね。これぞ私クオリティな旅。ビバ田舎者。
そんなわけで前日上野泊→成田と相成りました。


さて、出発当日。
自分が出国にどれだけテンパるのか想像もできず、離陸11:50発にも関わらず、成田には8:00到着。

とりあえず換金なんだが、どこが一番換金率がいいのか調べるのも面倒で、適当に一番近いところへ。8時に到着なのに、すでにそこは長蛇の列が出来ていてビビる。
無事ユーロへの換金を済ませ、もへもへ歩きながら、「搭乗手続き(←うろ覚え)は11:20からです」というアナウンスを聞き、とりあえずスーツケースを預けて空港内をぶらぶら。全く以って時間が余るもんで、朝食を摂取。
朝食はスープストックにてボルシチとパンを。せめて和食を食えよ、私。
どこまでも日本食には全く執着のない日本人。でもうまかった~。
日本の外食産業サイコー!とは、後に私がイヤでも思い出すフレーズである。
さて、時間が余りすぎて、早く到着しすぎたことを後悔し始める10:00。暇なのもあって、その日休みだった旦那に電話すると、「チェックインもうしたの?」とのお言葉。
うーんと、チェックインって、搭乗手続き?そうだよね、そうに違いない。
「うん、スーツケースはもう預けて、あと11:20にならないと搭乗手続きできないみたいだからさー」
「その前の出国審査とか、もう済んだってことだよね」
出国審査・・・って搭乗手続きの前にやるものなのか?
「え?それ搭乗手続きの時にやるんでしょ?」
「え?それは搭乗手続きの前に済ませるでしょ」
まじで?あわわ、済んでないし!
これぞ私クオリティな旅!
慌てて、とは言ってもまだ10:00なのでずいぶん時間はあるのだが、若干の冷や汗をかきながらの出国と相成りました。
さていよいよ出国。
ちなみに飛行機乗るたびに思うんだけど、あの離陸の瞬間がたまらなく好きだったりする。


感想文提出します。-空の中

空の中。。。

そんでもって、ANAの飛行機は実に快適でありました。
何がいいって、日本語が通じるし、やたら親切で優しいし、映画も日本語が沢山あるし!
映画の「毎日かあさん」を観ては号泣し、「赤ずきん」を観てはイケメンに惚れ、「ブーリン家の姉妹」で歴史に考えされられながら、「デイブ」で癒されているうちに、気づけば10時間ほぼ寝ずにミュンヘンへ到着。
時刻は夕方4時半過ぎ。10時間飛行機に乗っていながら気分はさほど遠く離れた気がしない。機内で寝ないにもかかわらず2食もガッツリ摂ったことでお腹もすいておらず。
空も夜を迎えずずっと明るかったしね。
人に流されながらなんとなく税関を通り過ぎ、お迎えで私を待つ日本人ガイドさんのもとへ。
わかんなかったらどうしようと思ったけど、意外とすぐ分ってよかった。というのも、私が到着したのは日曜日。
ドイツでは「閉店法」っていう日曜日は休みましょうっていう法律があるから、日曜日は一部の店を覗いてほぼ全てが休業状態のため、人が殆どいない状態なのです。
日本人ガイドさんに案内されながら、一通りさらりとミュンヘンの名所を車で通りつつホテルまで送り届けてもらいました。

チェックインまで済ませてもらって、ガイドさんが帰るととたんに「独り」な気分が襲ってきて緊張してくる。もうここでは日本語が何も通じないって思うと、一気にビビる。弱すぎるぜ、私。
気分転換にと、部屋のテレビをつけてみるも結局ドイツ語で全く意味が分からず、いよいよ落ちてくる。
ヤバい、ここでいきなり、例えば急性盲腸にでもなったらいったいどうするつもりなんだ、私。多分保険どころか症状のことも話せないに違いない。
ローなテンションな自分に、何のためにドイツに来たのかを思い出せと発破をかけ、とりあえずホテル近くでもある、Hauptbahnhof(ミュンヘン中央駅)へと向かった。
目的は二つある。
一つ目は絵葉書を買って、友人に出すこと。
二つ目は旦那に「無事だ」と国際電話をかけること。
絵葉書はいろいろ探した割には全く心の琴線に触れるポストカードに出会うことが出来ず、ザ・絵葉書としか言えない代物を送る羽目になった。万国共通、土産屋のポストカードにセンスは期待できないということが解った。
口惜しいが、まぁでも日曜日ということを考えると致し方ないとも思う。何せエキナカしか店は開いていないのだ。
国際電話は大変だった。何が大変かというと、なにせ小銭がうまくたまらない。

テレカの存在は知っていたんだが、ガイドさんが「テレかは買わないほうがいい!」って断言するし。
国際電話ともなると公衆電話で湯水のように1ユーロが消えていくので(ものの数十秒)、そのぶんを小銭にするのが大変。(5ユーロからは紙幣オンリーだ)
それに加えて自分が国際電話用に調べていった番号が違って、電話が通じなかった。
その寂しさたるや・・・。
孤独の寂しさや、テンパッてることも相まってホテルに帰ってから本当に泣いた。
まぁ結局落ち着いて番号を見返してみたら、単に自分が書いた番号が若干違ってただけだったんだけどね。

その日は緊張と時差ボケでナチュラルハイになっていたらしく、ドイツの夜が来ても全く眠れず朝を迎えることになるのでした。


ドイツ2日目につづく。
写真がほぼなくて申し訳ありません。次から写真載せます。

ブログ書くの久々だなぁ。

いろいろあって(と言うほど何があったというわけでもない)、ネットから遠ざかることが多くなり、気づけばもう8月も半ばか。早いなぁ。
さて、以前より意欲を注いできた英会話がどうなったかといえば。


今まで私は、英会話において「聞き取り」に重点を置いてきた。
何故なら、相手の球をキャッチできないということは、すなわち自分から球を返すことも出来ない。リスニングは相手からのボールを受けるために必要なスキルだった。
なんだかんだで気づけば「えいご漬け」も全レベルクリア、いい加減本気でウザいと思いながらも未だに某CDを聞き続ける毎日。(若干音楽CDに浮気したりはしたが)
牛歩ながらも、勉強を始める前よりはリスニング術が徐々に身についている気がしないでもない。
そう思ったときに、ふと考えた。
はたして自分はリスニング能力と同じくらい喋れる能力が備わってるのかと。
相手の球を受け止めた上で、さらに自分から投げ返す能力があるのかと。
考えた結果。
いや、ない。
マジでない。私に関しては、だが。
喋る能力は、耳を英語漬けにしてたら自然と身についていくと思ってたんだが、ところがどっこい別物だった、聞くのと喋るのは。
自分が自分のテスターだから、他人のことはわかんないけどな。
だって、職場にいる外国人さんとなんか挨拶だけしか交わせないもん。
異国人さんの前に行っただけで、自分の勉強が頭から飛ぶんだよね。
漫画風に表現するなら、外国人さんと会ったら「あわあわ、おぶおぶ」って感じ。
聞くのはともかく、いざ喋るとなると学生時代に習っただろうと思われる文法が全部真っ白になって口から出ない。
まぁ、早い話が外人慣れしてないっていうか、田舎者っていうか。
つまり自分が喋るとなるともう文法が酷い具合に滅茶苦茶なんだよ。言った後、自分自身で間違いに気付いて後悔するくらい。
そろそろ私に必要なのは喋り場であるような気がする。
こうなるともう金のかかる学習方法しかないんだけどな!
ええもう、英会話ですとも。
そんなわけで、現在英会話学校にて外人と触れ合う勉強法を絶賛実験中。
正直なところを言えば、やはり語学が上達した感は得られないんだけど、外人に馴染んだ感は若干ある。


さて、そんなこんなで、英語は未だ「ビギナー」の枠から出ることはないというのに、とうとうドイツ行きが8月下旬に確定した。
もういろいろ手続きが済んでいるので後戻りは出来ない。
女、ドイツ一人旅。一人旅自体は苦じゃないが、やっぱり海外一人は緊張するなぁ。
まぁでも、人生ケ・セラ・セラ~♪なるようになる~♪
大抵のことには動じないよう、準備だけは万全にしていかないとな。せめて日本語が通じるこの国内で出来る限りの対処はしていきたいと思う。