日時:2024年9月15日

 

コース:黄金山港→黄金山神社→金華山→千畳敷→二の殿峠→黄金山港

 

   (宮城県)

 

 牡鹿半島の先端付近にある御番所山の展望台から眺めた、朝(逆光)の金華山です。左側の「山鳥の渡し」と金華山の間は、最も狭いところで約700m位で「金華山瀬戸」と言われ地図にも載っていますね

 

 鮎川港から海上タクシーに乗り、金華山へ行きます。当日は金華山で山野草探索と千畳敷周回をしたいので、海上タクシーを朝8時発で予約されていた方と相乗りして行きます。帰りは定期船ドリームの最終便(13:30)で帰って来ます。料金は海上タクシー往復分3000円と定期船片道1250円でした

 

 海上タクシーの展望デッキに乗ったので景色は良いのですが、当日はやや波高でジェットコースターに乗っている感覚です。揺れるので片手は何かを掴んでいるので、船会社から頂いた「エビセン」をカモメに上手く上げられませんでした。※船長さん曰く、波高、強風で渡れない日も有るそうです

 

 海抜0mの金華山港から歩き始めると、直ぐに金華山黄金山神社入口で大鳥居が有ります。金華山登山道はヤマヒルが多くいるので、この時期は敬遠して今まで冬に登っていました。今回は長靴にスパッツを着用し、そしてヒル対策のスプレーを吹きかけて歩き始めます

 

 金華山では「神の使い」とされるシカの小軍団が木陰で休んでいます。シカも熱中症になるのでしょうか?

 

 金華山から眺める対岸の牡鹿半島の駒ヶ峰です。直下に「ホテルニューさか井」が見えます。※2016年末に駒ヶ峰へ、金華山山頂からのご来光を眺めに登りました

 

 参道脇に咲くベニバナヤマシャクヤクの実です。シカが食べないので小群生しています

 

 金華山黄金山神社・随神門です。※黄金山神社は出羽三山、恐山と並ぶ東北三大霊場のひとつに数えられています。天平勝宝2年(750年)の創建と伝えられる歴史のある神社です※石巻HP

 巷では3年続けてお詣りすると一生お金に困ることはない、とも云われています

 

御拝殿の脇からが奥の院登拝路で、山道が始まります

 

エゴマ?しそ科の花ですね、シカが食べないのでしょうね

 

 沢沿いの登山道は岩の間を縫うようになり、脇にはケヤキの巨木が有ります。※現在、お峯掛道は通行禁止です

 

 キンカアザミです。※キンカアザミは金華山に産するアザミとしてその名がついている。他のアザミと比べ葉の棘が太く硬く鋭いですが、シカに食べられることも有るそうです(資料より)

 

清水石です。そばに清水が流れており、クリンソウの葉が並んでいます

 

 棘の有るサンショウもシカに食べられたようですね、下の方の葉が殆ど無く上部にいくらか残っていますね

 

 水神社の手前に有る座禅石?石仏が鎮座しています。水神社の説明板に「付近に弘法大師が座禅を組んだといわれる座禅石がある」と書かれていました

 

 水神社と両部大日如来尊像です。ここは黄金山神社の水の源頭部で、神社の水が涸れることのないようにと願って建てられた神社だそうです。石仏は左側が胎蔵界大日如来尊像、右側が金剛界大日如来尊像だそうですが、熱中症対策?で日傘を被っています

 

 沢コースが終わり尾根稜線に出ると8合目です。一気に展望が開け外洋も見えます


山頂への道で、振り返り見る8合目方面です

 

 金華山の山頂には奥の院の大海抜神社と二等三角点(点名・金華山444m)と最高点には方位石のような(ストーンサークル?)石碑が有りました

 

 金華山の山頂から東へチョット下ると政宗陣取場で千畳敷(左・白線)と二ノ御殿跡(左・黄色)の分岐です。今回も千畳敷へ下り周回します。※なお二ノ御殿跡までは、みちのく潮風トレイルルートで開けた稜線上の道です

 

 千畳敷へのルートは巨岩・奇岩の間を下る東北自然歩道で、擬木階段、手摺などが設置されていますが、夏草が茂りヤブ道になっています

 

「天柱石」です。※天柱石は地上15mの高さにそびえ立つ白石英の巨岩。その大きさには目をみはります。金華山弁財天垂迹の場所とされ、神宿る石として大切にされています。※石巻HP

 金華山の辨財天が降臨したと言われるこの石の上をめがけて賽銭を投げ、石の上に上がると願いが叶うとか

 

 千畳敷への道標です。コースには擬木階段、手摺などが設置されていますが、夏草が茂りヤブ道になっています

 

 25年振りに訪れた千畳敷です。※千畳敷は金華山東海岸を代表する名勝地。千枚の畳を敷き詰めたように広い、ということから名付けられました※石巻HP

 千畳敷への道も夏草が茂りヤブ道になって腰に付けていたカメラが濡れてしまいレンズが乾きません。ボケた写真ですみません。

 

 千畳敷から二の殿峠へ行く途中、金華山の東端、鮑荒崎に建つ金華山灯台が見えました。※明治9年に点灯した、花崗岩造りの白亜の灯台だそうです
 

 島周回路から二の殿峠(二ノ御殿跡)への分岐に、小さな案内板が落ちていました

 

 沢沿いのコース途中に「せせらぎの森」や「くるみの森」の看板が横たわっていました

 

 二の殿峠(二ノ御殿跡)へのコース上部は夏草のヤブで、ヤマヒルが大量に発生していました。このコースはヤマヒルが多いので夏はお勧めできません

 

 二の殿峠(二ノ御殿跡)です。金華山山頂からのコースは刈払いされているようですが、これから下る金華山港方面は刈払いされていませんでした。※二の殿峠でスパッツの裏側まで点検しヤマヒルを取りましたが、下山後の再々点検でもまだいました

 

 二の殿峠(二ノ御殿跡)に咲いていたルツボですが、ヤマヒルが嫌なので接写はせず立ったまま上から撮りました

 

 二の殿峠(二ノ御殿跡)から眺める、これから下る金華山港方面です。対岸に牡鹿半島の山々が見えます

 

 二の殿峠(二ノ御殿跡)から下って来ると旧造林小屋が有ります。小屋を過ぎると山腹をトラバース気味に下っていきますが刈払いされておらず所々ヤブ道です。

 今回は山野草を見る為に来ましたが、夏はヤマヒルが多いので、やはり金華山の登山は晩秋~冬~春がお勧めですね

 

当日見たカリガネソウ

当日見たカリガネソウです

 

カリガネソウと牡鹿半島の駒ヶ峰です

 

カリガネソウと山頂方面です

 

 群生しているカリガネソウです。シカはカリガネソウを食べないので、シカが多く密集している箇所では増えやすいそうです

 

カリガネソウで吸蜜するキアゲハです