日時:2024年6月11日
 
コース:中沼コース登山口⇔中沼⇔銀明水⇔姥石平分岐→東焼石岳→焼石岳→
 
                    (岩手県)

 中沼コース登山口です。焼石岳のハクサンイチゲなどが見頃になったので、駐車場が混むと思い早く来ましたが、県外ナンバーの車が数台だけでした。でも下山時は満車状態になっていました。やはりこの時期は人気の山のようですね

 

 中沼の湖畔に咲くコバイケイソウです。登山口から展望の無い樹林の道を登って来ましたが、途中コケイラン、ギンランなどが咲いていました。程なくして着いた中沼・湿原はリュウキンカのお花畑で黄色くなっていました

 

中沼から眺める獅子ヶ鼻岳~横岳~焼石岳方面です(復路撮影)

 

カラマツソウが咲き始めたようです

 

 上沼の湖畔道にハクサンチドリが咲き続き、その中に白いハクサンチドリが有りました。私は今年初めて見たハクサンチドリでした

 

ミツガシワ咲く上沼湖畔から、眺める横岳~焼石岳の稜線です

 

 中沼からつぶ沼分岐の道脇に咲く、朝露で濡れクリスタルのようになったサンカヨウです。※透明なサンカヨウになるのは、咲き始めの元気な花ではなく、終わりかけの花です。「老化した花びらが雨・朝露などで濡れると、水分が浸透し透明に見えてしまう」と言われています
 

ツバメオモトも朝露で濡れ、花がクリスタルのようになっていました

 

 リュウキンカ咲く中沼コースとつぶ沼コースの分岐ですが、分岐道標はまだ残雪の下です。両コースともこの雪壁を乗越します。この後もミズバショウ、リュウキンカなどが咲き続きます

 

朝露で濡れクリスタルのようになったサンカヨウです

 雪斜面の登りで振り返り見る、銀明水避難小屋です。今年は雪が少ないですね

 

銀明水付近から続く残雪の道脇に咲くリュウキンカです

 

 残雪の大斜面をトラバース気味に登りますが踏み跡が出来ていました。振り返り見ると南側遠くに栗駒山などが見えました

 

雪解けた湿地に咲く満開のヒナザクラです

 

登山道沿いにシラネアオイが咲き続いています

 

 ハクサンイチゲ、ミヤマシオガマなどが咲く姥石平分岐付近から眺める焼石岳です。今回は姥石平(右)~東焼石岳~焼石岳と周回して、ここに戻って来ます

 

 姥石平から眺める焼石岳です。姥石平はハクサンイチゲの大群落ですが、所々にミヤマシオガマが咲いていて、白の混ざったミヤマシオガマも咲いていました
 

 上から見た白の混ざったミヤマシオガマ(右側)です。茎頂部の花(上向きの花)だけ白いですね

 

ムシトリスミレも咲き出していました

 

 姥石平に咲き続くユキワリコザクラです。この後もユキワリコザクラは山頂部に咲き続いていました

 

白いミヤマシオガマが今年も元気に咲いていました

 

白花ミヤマシオガマとも言うそうです

 

 東焼石岳の山頂標柱が見えて来ました。付近はこの時期、ハクサンイチゲのお花畑が広がります

 

 静かだった東焼石岳山頂で手前のお花畑と焼石岳を眺めながら暫く休憩をしていると、花観賞者が次々と来るようになったので、途中の分岐まで戻り、焼石神社方面へ行きます

 

キヌガサソウです。丁度見頃でした

 

焼石神社分岐付近から眺める、焼石神社と焼石岳です
 
岩の影にヒメイチゲがポツポツと咲いています
 
ミヤマキンポウゲと焼石岳です
 
キバナノコマノツメが咲き続きます
 
 焼石岳(1548m)山頂から眺める、東側の東焼石岳~経塚山方面です
 
焼石山頂付近のイワウメと西焼石岳です
 

 焼石岳山頂付近から眺める、南側の横岳(右)と泉水沼~姥石平です。山頂から姥石平へ下りますが、道脇にミヤマダイコンソウが咲き続きます。また直下の泉水沼がハートレイクに見えますね


 ハートの形に見える泉水沼を過ぎると姥石平分岐で、この後は往路を戻りました。また今回も、以前から探している「幻の花」を探しながら歩きましが逢えませんでした

 

 

当日観たナベクラザンソウ

 当日探し観たナベクラザゼンソウです。葉が開いた株が10株位あったのですが、花が有ったのはこの株だけでした。ヒメザゼンソウと同じく葉(株)が有っても花が有るとは限らないようですね

 ※ナベクラザゼンソウは長野県の鍋倉山で発見され、2002年に新種として報告された新しい種。鍋倉山一体のほか、日本海側の多雪地帯に分布している。他のザゼンソウとの違いは、花と葉が同時に開く。葉の形はザゼンソウに似るがずっと小さく、仏焔苞の形や大きさはヒメザゼンソウに似ている※植物研究雑誌

 

 ナベクラザゼンソウのアップです。大きさが分かるように500円硬貨を脇に置きました。花(仏焔苞)の形や大きさはヒメザゼンソウに似ていますね。参考にヒメザゼンソウを載せます

 

参考、ヒメザゼンソウ

 先週観たヒメザゼンソウです。大きさが分かるように一円玉を置き撮っていました。※ザゼンソウの仏炎苞は15cm前後と大きく。ナベクラザゼンソウは3cm程度と小さいですが、ヒメザゼンソウは更に小さく2cm程度です。またヒメザゼンソウは葉が先に出て花が咲く頃は葉が枯れてしまいます