日時:2020年3月30日
コース:三崎山(移動)飯森山(移動)飛島・柏木山
「大陸移動説を検証」する為に設置された天測台がある山です
夜明け前の鳥海山です。当日は経緯度観測点が設置された、三ヶ所の山を登りますが、始めに鳥海山麓西側(左)の三崎山へ行きます
三崎山
鳥海山麓西側の電波塔付近から眺める新山方面です。日の出時刻は過ぎて明るくなりましたが、鳥海山の影側でまだご来光は見えません
電波塔付近から登山道の無い三崎山(正面)へ藪を漕いで行きます
経緯度観測点の天測台が見えて来ました
1等三角点(点名・三崎山161m)と経緯度観測点の天測台です。新山から太陽が出て「ダイヤモンド鳥海」?状態です。ドラム缶のような三崎山の経緯度観測点の天測台に銘板が有りました
経緯度観測点の天測台の銘板には「経緯度観測点 昭和3年8月 文部省・・・・」と書かれています。文部省で設置したようですね。この後、往路を戻り、酒田市の飯森山へ移動します
飯森山
酒田市の公園として整備された飯森山の山頂へ行きます
1等三角点(点名・飯森山42m)が有る飯森山の経緯度観測点の天測台です
飯森山の経緯度観測点の説明板です。ドイツのヴェーゲナーが1912年に提唱した大陸移動説を検証する為に、飯森山、飛島、三崎山の三点に経緯度観測点が設けられたそうです。この後、往路を戻り、飛島へ渡航する為、酒田港へ移動します
飛島・柏木山
コース:勝浦港→柏木山→賽の河原→小松浜(自転車移動)荒崎・ミヤダ浜→高森山→八幡崎展望台→鼻戸崎展望台→勝浦港
(山形県)
酒田港から飛島(勝浦港)まで高速定期船「とびしま」で行きます。当日の運行時刻は酒田港9:00発 飛島10:15着、帰りは飛島14:15発でした
飛島が近くなって来ました。※飛島は台地状の平坦な島で、古来より「鳥海山の噴火で吹き飛んで出来た島」との伝承が有りますが、実際は鳥海山より古い地層だそうです。また飛島には小物忌神社が有り、鳥海山の大物忌神社と同じ7月14日に「火合わせ神事」が行われるそうです(飛島ジオパーク)
定期船は飛島の勝浦港に入港します。三角の建物はとびしまマリンプラザです。なお、帰りの定期船の時刻は飛島14:15発ですので、島内行動時間は3時間半位でしょうか。徒歩と観光用自転車を有効利用して島内の要所を巡ります。始めは徒歩で柏木山と南側の海岸遊歩道を周回します
柏木山への道で眺める、夏は海水浴場としてに人気がある小松浜と柏木山方面です
ハヤブサが飛んで来ました
ハヤブサは何か掴んでいます。その後食べ始めました。貯食していた餌?は羽根を抜き取られた鳥のようです
ハヤブサは餌をまた貯食したまま、上の岩へ移動しました。※貯食・・・ハヤブサは、エサをすぐには食べずに、岩の隙間や草の茂みに隠す貯食という習性がある。その行動は繁殖期に特にみられるそうです
柏木山への登山口です
柏木山への道で振り返り見る、島の南端にそびえる舘岩と百合島です。百合島はウミネコ繁殖地として国指定天然記念物ともなっています
展望の無い柏木山への散策路です
1等三角点(点名・柏木山58m)が有る、柏木山の経緯度観測点の天測台です。また柏木山は近年、山形100山にも選定されたそうです
経緯度観測点の天測台の銘板には「経緯度観測点 昭和3年7、8月 文部省・・・・」と書かれています。これで、ヴェーゲナーの「大陸移動説」を検証する為の3ヶ所の天測台を、一日で観ました。この後、南側の海岸遊歩道を周回します
賽の河原付近から眺める、北側方面の海岸と南灯台です
賽の河原付近か眺める、島の西方沖に浮かぶ烏帽子群島のアップです。※烏帽子群島には、六角形の柱状の岩石(柱状節理)がたくさん見られ、地元では「材木岩」とも呼ばれています。※「材木岩」は、かつて飛島を訪れた弘法大師が、離れ島の不便を哀れんで島と本土の間につくった橋が崩れ、その橋桁が流れ集まったものだという伝説が有ります(酒田市観光協会)
こぶしほどの大きさの丸石が大量に打ち上がった「賽の河原」です。※島民からは古くから死者の魂が集まる処と信じられ、この賽の河原に積まれた石は崩してもいつの間にか元に戻るとか?※ここの石は持ち出すと良くないことが起こるといわれているため、決して石を持ち帰ってはダメ!(酒田市観光協会)
ローソク岩です
マンモス岩の鼻を潜り、振り返り見ます
南側の海岸遊歩道より引返し、今度は無料の観光用自転車で、島内を南北に縦断する農免道路を走行します。自転車は日帰りで島内観光をされる方に重宝されています
農免道路に自転車を置き、徒歩で荒崎海岸・ミヤダ浜へ来ました。ここ荒崎海岸は「日本の渚百選」にも選ばれています
荒崎海岸・ミヤダ浜から眺める御積島や烏帽子群島です
荒崎海岸・ミヤダ浜から眺める、北側の「渚の鐘」と八幡崎方面です
散策路脇に咲くキクザキイチゲです
山中に咲き残っていた雪割草(オオミスミソウ)です。飛島の雪割草の開花は早いと言われていますが、今年は更に早く咲いたそうです。なお当日は日帰りで時間が少ないので、雪割草の群生地へは行きませんでした
「源氏盛・平氏盛」です。屋島、壇ノ浦の戦いに敗れた平家の武者たちが海上に活路を求め船で北上し飛島に漂着。追っ手から逃れるため落ちのびる船中で最後を遂げた武者たちを葬り、漁具に持ち替えた刀剣、甲冑を埋めた場所(酒田市観光協会)
島の北端の八幡崎展望台から眺める、北側の秋田沖方面です
八幡崎付近の農免道路から眺める、洋上に浮かぶ鳥海山です
飛島の西海岸・荒崎にある「渚の鐘」です。※荒崎は「日本の渚百選」にも選ばれている美しい海岸。ここからは御積島や烏帽子群島が見え、島の西側で一番のビュースポットです。渚の鐘の音を聞きながら見る絶景や日本海に沈む夕日は格別(酒田市観光協会)
鼻戸崎展望台からは、鳥海山と日本海の絶景を見ることができます。やまがた景観物語おすすめビュースポットにも選ばれています(酒田市観光協会)
中村地区から勝浦港へは海岸沿いの車道を自転車走行します。車の往来が全く無い安全な車道なので、鳥海山や様々な海鳥・野鳥を観ながらゆっくりと走行できました
午前中に観た上空で二羽のハヤブサが舞っていました
一羽が飛んで来ました
もう一羽が追いかけて来ました
先に止まったハヤブサにもう一羽が近づいて来ました
交尾しているようです。※ハヤブサの交尾時期は2~3月だそうです
何事も無かったかのように、飛び去るオスのハヤブサです
定期船が待っている勝浦港に出航20分前に到着しました。遠くに鳥海山が見えます。この後は「とびしま」に乗って帰るだけです