2015年11月13・16日:仙北街道
 
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 高桑信一さんの「古道巡礼」を読んで気になっていた仙北街道を歩きます。仙北街道(秋田県~岩手県)は車バイクなど2台を使えば一日で歩けますが、仙北街道と並走している国道397号線が冬期閉鎖になってしまい通行出来なくなったので、仙北街道を2回に分けて歩きます
 
日時:2015年11月13日
コース:下嵐江藩境番所跡⇔野からし⇔大胡桃山⇔ツナギ沢⇔小出の越所
 
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岩手県側(仙台藩)登山口の下嵐江藩境番所跡です。背景は猿岩です
 
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 仙北街道下嵐江(オロセ)入口の石柱です。この入口標柱は道路から離れており、遠目で見ると何故か墓石に見えてしまいました。ここから山道(街道)歩きになります
 
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歩いて程なくして「野かしら」の標石が有りました
 
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展望の無い道(街道)ですが、整備されていて歩き易いです
 
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街道脇に横たわっていた「御清水場」の標柱です
 
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小胡桃山まではユキツバキの中の街道が続きます
 
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「小胡桃山」783mの標石です
 
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「アドレ坂」の標石です
 
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アドレ坂付近から眺める大胡桃山方面です
 
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 840m付近の大寒沢林道への分岐道標です。※今回、小出川まで行って往路を戻りこの分岐から大寒沢林道へ下ります
 
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 大胡桃山(934m)山頂です。山頂に「大胡桃山」の標石と三角点が有りました。仙北街道で一番展望の良い箇所です。遠くの山は東山と登山道の無い下東山です
 
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 大胡桃山から眺める北側の、仙北街道の山々(左)と焼石連峰(右)の三界山~横岳~獅子ヶ鼻岳方面です
 
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大胡桃山から眺める南側の、高檜能山~桑原山~栗駒山~栃ヶ森山方面です
 
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大胡桃山から眺める栃ヶ森山方面です
 
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 大胡桃山から小出川への下り道です。※仙北街道は明治15年頃までは大いに栄えていたそうで、大正時代、北上-横手間の平和街道(国道107号)が開通すると、急速にさびれ、いつしか忘れ去られ地図からも消えたようです。東成瀬村HP参照
 
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ツナギ沢への下りは、山道から沢道沿いの歩きになって来ました
 
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ツナギ沢の道標です。ツナギ沢は栃川の支流です。小出川まで沢沿いの道を下ります
 
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ツナギ沢のヘツリの道です
 
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 両岸が迫っている箇所も有ります。沢沿いの道は右に左と歩きますがピンクテープが要所に有りました
 
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 ツナギ沢が栃川と合流箇所の栃川上流に「亀の子岩」が有ります。なお栃川は小出川の支流です
 
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栃川の下り道です
 
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小出越所が近くなると一旦、栃川から離れた河原の道を歩きます
 
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 「小出越所」(オイデノコエジ)の標石です。※小出川が増水し渡渉できない時に利用した「お助け小屋」と呼ばれた笹小屋が小出越所と中山小屋が有ったそうです
 
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 小出越所の小出川です。小出川は渇水期でも水量が多く、秋田側には渡渉して行きました。小出川で休憩をした後は大胡桃山の先の840m分岐まで往路を戻り、その後、分岐から山道と大寒沢林道と車道を歩き下嵐江藩境番所跡側へ戻りました
 
 
日時:2015年11月16日
コース:小出越所⇔柏峠⇔丈の倉⇔十里峠⇔一杯清水⇔弘法祠⇔狼沢口・手倉御番所
 
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 小出越所(オイデノコエジ)小出川の中州です。小出川の水量は三日前より多くなっていました。ここまでは、十里峠手前の林道終点に車を置き下ってきました。この後、往路を戻りますが最高峰の柏峠まで450mの登りになります
 
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 小出川から柏峠(秋田県側)へは始め泥濘の川原を歩きますが、尾根取付からは足場の悪い急坂の登りです
 
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 街道中間に有り、お助け小屋と云われた「中山小屋」の標石です。※東成瀬村HP等によると、この場所が手倉と下嵐江の中間地点で秋田、仙台藩双方の荷を引き継いだ場所だという
 
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 「粟畑」の標石(左)です。この後も「笹道の別れ」、「ツラコブ」と呼ばれる箇所歩きます
 
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藩政時代に設置された「山の神」の石碑です
 
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展望の無い街道歩きで樹林間から眺める、国道397号のかいち橋と胆沢川です
 
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 仙北街道の最高峰「柏峠」1018mの標石です。付近の刈り払いされた箇所には三角点なども有りました
 
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「引沼道」の標石です。展望の無い道が続きます
 
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 掘割状の街道道です
 
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 丈の倉へは痩せ尾根を登ります。この付近は仙北街道秋田県側の唯一展望箇所で、北~東側の山々を見ながら歩けます
 
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 丈の倉から振り返り見る、最高峰の柏峠方面です。秋田県側コースで一番展望の良い場所です
 
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展望の良い「丈の倉」959mの標石です。背景は柏峠です
 
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 「藩境塚」の石標付近に有る、岩ノ目沢上流の小沢です。秋田県側の尾根コース中唯一の水場(水量が多い)と云われています
 
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「藩境塚」の標石です
十里
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 「十里峠」の標石です。アップダウンが続いていた尾根道もここからは下りになります
 
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 十里峠から急坂を下ると林道終点に出ますが、手前の分岐からそのまま弘法の祠(弘法大師堂)へ尾根道を下ります。※なお十里峠近くの林道終点までは、狼沢口の仙北街道案内板から2経路の林道が有りますが、一つは土砂崩れで通行止めになっていました。またこの林道は複雑で、途中通行出来なかったりしますが、迂回も出来るようでした
 
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        弘法の祠(弘法大師堂)への尾根道を下ります
 
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 尾根道から離れた所に有る「一杯清水」の標石です。標石は半分埋もれており、分り難いです
 
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弘法の祠(弘法大師堂)と標石です。急坂の道が続きます
 
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「弘法の足跡石」の標石と足跡石(右)です。歩き易い尾根道が続きます
 
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「弘法の足跡石」先の道を下ると程なくして尾根道も終わり、林道に合流しました
 
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 弘法を慕った「お園の越え所」の標石です。この後車へ戻り、狼(オイノ)沢口に移動しました
 
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 狼(オイノ)沢口に有る仙北街道の案内板です。秋田藩倉手から仙台藩下嵐江まで24㎞有ると書かれています
 
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首もげ地蔵です
 
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手倉御境口御番所跡の石碑です