だれに見られなくても | 斉藤ゆき子の「朗読と声の徒然なるまま」オフィシャルプログ

斉藤ゆき子の「朗読と声の徒然なるまま」オフィシャルプログ

朗読表現者・ナレーター・声優。シンガー。ソフィアの森代表。@音読指導士を養成。著書「奇跡の朗読教室」NHKドラマ「この声をきみに」朗読指導。日々の気づきや朗読教室で起きた事など他を書いています。東京にて活動中。


ソフィアの森朗読塾主宰


朗読表現者の斉藤ゆき子です。



一年があっという間💦


振り返れば

1月ははオイディプス王の舞台稽古におわれ

スタートした2023年でした。


 その前年の11月から始めたFM番組も 

豪華なゲストに出演いただきました。


全国の音読指導士のみなさんも活躍し始め

忙しい中にも皆様のご協力のおかげで

今があります。


加えて私は、朗読者である一方

芸能事務所と所属契約しているので

CMやインフォマーシャルの

オーディションを沢山うけました💦


この40年、斉藤はどんだけオーディションや

様々な大会というものにのぞみ


どんだけ落ちたかしれません🤣🤣🤣


2023年も30本以上は受けたかも

その中での合格確率は?

それはおいておいて😭💮


前の所属事務所で、あるオーディションに

落ちてうなだれていたわたしに😩

社長、淡々と曰く


ゆっこちゃんさぁ、この仕事なんてさぁ、

落ちてナンボの世界でしょう?

何年この業界やってんの?😒


とまあ、ある意味

スルーできる能力は当然備わっているはず🤥

とはいいながらさすがに人間なので

落ち込む時はあります😓



さてオーディションやコンクールについて。


このオーディションやコンクールは、

死ぬほど練習した、とか

自分ならできる、自信がある。

などが全く通用しない世界。


頭を使って駒を進めるわけでなく

コートにボールをインさせるわけでなく

ゴールにボールを入れるわけではない。


非常にわかりにくい。

オーディションなどは相手がほしがっている

ものとマッチングすれば、黙っていても

選ばれる。


そしてコンクールなどは、

審査員の価値観や好みがある。

あわないと、当然入賞は難しい。

しかし、他では入賞できたりする。

運と人とタイミング。


今年、うちの教室生が数名

とある朗読コンクールに出場した。 

予選で落ちた人もパスした人もいたから

私が本選でどんな人が選ばれてるか

聴きに行かなくてはと決め向かった。 

そうして、いざ

現場で聞いていて落ちている人との違いが


正直わからなかった。


朗読コンクールは、

滑舌や技術、表現力に加え


もう一つ。


声が重要ポイントになる。

自分の声は素晴らしいと思っていても

それを判断するのは他人だから。


だからぶれずに

自分だけの世界を築くことが

もっとも大切だと思っている。



宮澤章二の詩にこんなのがある。



花は だれかのために咲くのではない

だれに見られなくても いいではないか

花たちはみな 自分のためにひらく


はなしょうぶのように 鮮やかな花

かきの花のように 地味で 小さな花

だれかのために咲くのではないから

花たちは 自分で咲きたいように 咲く


自分で咲きたいように咲くのは

自分の目的をちゃんともっているからだ

それゆえ ひたすら自分の力で 咲く


たとえ雨に降られてもひるまない

咲くべき時に みな きちんと咲く

そのためにたくわえる 充分な力


花たちは 自分の時刻を秘めている


(宮澤章二・道徳の教科書より)



花だって人間だって地球にいかされている命。

同じ摂理の中でいきている。

励まされる。

自分の目的をもっているからこそ

咲きたいように自分の力で咲くのだ。


2024年にむけて充分な力を蓄えて

進もう!