宮崎交通のバスツアーで、南阿蘇鉄道のトロッコ列車に乗って来ました。

コロナ以来、初のバスツアーです。

 

天候は快晴、空気も澄んで写真撮影日和でした。

更に、阿蘇山はミヤマキリシマ🌸が満開で最高の1日になりました。

 

南阿蘇鉄道は、阿蘇山の南側を走る、総延長17.7km、全線非電化の鉄道です。

起点は「立野駅」、終点は「高森駅」の10駅です。

2016年4月16日の熊本地震で大きな被害を受け全線運休となっていましたが、2023年7月15日に全線運転再開されました。

 

トロッコ列車「ゆうすげ号」は通常35分で走るところを50分掛けてゆっくり走ります。

起点の立野駅を出発すると、急峻な黒川渓谷を縫うように走り、立野橋梁、第一白川橋梁を通ります。

その後、唯一のトンネルである戸下トンネルを抜けると景色は一転して、南阿蘇カルデラののどかな田園風景が広がります。

窓のないトロッコ客車にはすがすがしい高原の空気が流れ込み、南阿蘇カルデラのパノラマを満喫しながら走って行きます。

 

また国鉄高森線の時代には宮崎県側の高千穂線とつなぐ計画もありましたが実現はしませんでした。宮崎県民としてはとても残念です。

 

ツアー集合場所の宮崎駅までは、日豊本線の高架下の遊歩道を歩いて行きました。

 

沿道にガクアジサイが綺麗に咲いていました。

 

これは、新宮崎県プール、2025年4月オープン予定です。

順調に建設中、完成が楽しみです。

 

集合場所のJR宮崎駅に到着しました。

 

imageお世話になる観光バスはすでに東口に停車していました。


今回のツアーは運転手2名体制です。

途中の休憩も約1時間毎に15分と余裕を持った行程になっていました。

これは、厚生労働省のバス運転手の労働時間の改善の告示

「①運転時間は始業点検から運転後の残務処理まで含めて1日13時間以内」

「②休憩時間は4時間経過後に30分、分割する場合は 1 回を10 分以上とし、4 時間に対して合計 30 分以上」

に対応したものだそうです。

 

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九州自動車道を移動して、1回目の休憩はえびのPAです。

良い天気で山肌がくっきり見えています。

 

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国道221号線の加久藤ループ橋の横を通過、ループ橋は加久藤峠を2周して登ります。

 

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こちらは高速道路の加久藤トンネルです。

竣工した当初は日本で4番目に長いトンネルでしたが、現在は高速道路の中で 9番目に長いトンネル になっています。

 

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宮原サービスエリア

 

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宝くじ売り場がありました。

1等が出ているそうですよ😁

 

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道の駅「あそ望の郷くぎの」

ここのそばは美味しいそうです。

 

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阿蘇パノラマラインを登って行きます。

阿蘇千枚田、もう少しすると南阿蘇カルデラ一面の田んぼに水が張られ、空の青と雲の白が映り込み美しい風景になります。

湧水の名所なので、お米もとっても美味しいです。

私たちのバスは南側から登りましたが、北側から登るルートはものすごい渋滞でした。

 

山々にはミヤマキリシマが満開です。

 

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ニュー草千里

ここで昼食です。

後ろは杵島岳です。

 

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あか牛ハンバーグを頂きました。

美味でした。

 

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草千里は気持ち良い風が吹いていました。

正面は烏帽子岳です。

 

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杉養蜂園 阿蘇みつばち牧場

 

はちみつソフトクリームを頂きました。
美味しかったです。
 

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店内にガラス張りの巣箱が置いてあり、内部が観察できました。

皆んなで女王蜂を探しました。

ちなみに赤丸が女王蜂です。

 

立野駅に到着です。

 

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駅から歩いてすぐの立野ダム展望所に行きました。

写真は立野橋梁です。

 

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駅前のニコニコ饅頭のお店でダムカードをもらいました。

 

駅に戻りました。

構内はすごい人です。人気なんですね。

 

ホームより駅が高い位置にあるので、上からホームの全景が見渡せる構造になっています。

 

こちらは隣接するJRの立野駅です。

 

JR立野駅は豊肥本線のスイッチバック箇所として有名ですが、南阿蘇鉄道は旧国鉄高森線であるため、レールはつながっています。

左が熊本から上って来た線路で南阿蘇鉄道がつながっています。

右のレールは、駅で1回目のスイッチバックをして大分へ登って行く線路です。

 

トロッコ列車「ゆうすげ号」はホームに入線待ちの状態でした。

トロッコ客車3両(トラ700 2台とトラ200 1台)の前後にDB16デーゼル機関車 2台が連結されています。

今日は更に最後尾にMT3010 サニー号トレインも連結されていました。

こちらは気動車なので単独での運行も出来ます。

人出が多いのはONE PIECEの影響も大きいのでしょうね。

 

乗車するトロッコ列車がホームに入線して来ました。

右に南阿蘇鉄道の起点となるゼロキロポストが立っています。

 

 

 

サニー号トレインの列車の形には見覚えがあリます。

日南線を走る「海幸山幸」と同形のキハ125形ではないでしょうか?

 

 

 

 

 

DB1602の運転席

 

ガイドさんの軽快なトークが始まり、いよいよ出発です。

 

トロッコ客車は元々貨車なのでガタン・ガタンと振動が激しく伝わりますが、全身で鉄道の魅力を感じることができました。

 

立野橋梁を通過中です。

前方の立野ダムはアーチ式の重力ダム、堤高87m、堤頂長197m

昭和58年の建設事業着手から、まさに41年を経て今年3月に完成を迎えました。

洪水調整用のダムです。

ゲート設備を持たない流水型ダムです。

 

第一白川橋梁を通過。

水面からレールまでの高さ62mは、完成当時は日本一の高さでしたが、現在は高千穂橋梁、関の沢橋梁(大井川鐵道)に次ぐ3番目の高さです。

 

渓谷には立野ダム建設まで手付かずだった原生林が広がっています。

 

新阿蘇大橋に阿蘇長陽大橋が見えます。

 

戸下トンネルを通過

 

南阿蘇鉄道唯一のトンネル、運転士のサプライズ(❓)で照明が消されました。

車内にはヒンヤリした空気が流れています。

 

トンネルを抜けると景色は一転してカルデラ内ののどかな田園風景となリます。

区画整理されていないパッチワークの田んぼが広がります。

この田んぼに水が張られて列車が映り込む姿は、撮り鉄の撮影スポットになっています。

 

羊がいました。

 

軽快なガイドが続きます。

 

阿蘇五岳が見えてきました。

涅槃像の頭の部分から、根子岳・高岳・中岳・烏帽子岳・杵島岳で五岳。

阿蘇山の涅槃像は北側の大観峰や内牧温泉辺りから見た風景ですが、南側から見ても涅槃像の形に見えますね😅


見えますか?

 

烏帽子岳や杵島岳の中腹はミヤマキリシマでピンク色に染まっています。

 

根子岳

根子岳は中央火山丘の火山グループではありません。

最も古い時代の先阿蘇火山郡の一つで、最も古い外輪山といわれています。

この山も熊本地震の影響で一番とんがった涅槃像の鼻の部分(天狗岩)が大規模に崩落してしまいました。

まさに天狗の鼻の様になってしまいました。

 

吉田城御献上汲場

昔は殿様専用の湧水だったそうで、奥の平たい岩には見張り役が立番をしていたそうです。

もちろん今では誰でも汲めます。

 

神池名水公園河童の池

昔々、仲のいい男女の河童が住んでいました。

男の河童はいたずら好きで神様が怒って池を追い出したそうです。

それから女のカッパはずっと待ち続けているそうです。今では体育座りした河童の石が残っています。

 

 

 

地元の人は列車が通ると笑顔で手を振ってくれます。

振り返しますが、なんか気持ちいいですよね。

 

見晴台駅

上白石萌歌さんのKIRIN「午後の紅茶」のCMロケ地です。

白い自販機には「午後の紅茶」だけ並んでいます。

 

 

 

終点の高森駅に到着しました。

 

萌歌さんのサインも有りました。

 

 

 

 

 

 

 

宮崎駅への帰路

川南サービスエリア付近で日が暮れ始めました。

 

(完)