「春にして君を離れ」 | 日光暮らし四季折々

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東京生まれ、東京育ちの私が、2013年に夫と二人で栃木県日光市に移住してまいりました。この地での四季折々の暮らし、仕事や趣味のこと、たまに病気のことなど(2度のがん経験者です)、そして大好きな奥日光について綴ります。

こんばんは。

 

 

アガサ・クリスティー「春にして君を離れ」読了しました。

 

理想的な人生だと自分に満足している主人公。

娘の見舞いを終えてバグダッドからイギリスに

帰る途中、大雨で列車が普通になり一人足止めに。

その数日の間に、だんだんと自分の人生に

不安と疑問を持ち始める。

 

読み始めは、愚かしい女だなー、と、ちょっと嫌悪感を

持ったけど、激しく混乱し錯乱していく描写には

引き込まれました。

とうとう真実に気づいてしまう主人公。

イギリスに帰国してどうするのか…

 

と、意外な結末が待っています。

 

真実を知ることが幸せなのか、知らない方が幸せか。

知ったところで変わることはできるのか、

変わったところでどうなるのか、

変われないのが人間か。

 

などと色々考えてしまったわ。

ちょっと恐ろしい小説です。

 

アガサ・クリスティーを読んだのは、多分中高生のころ

以来だと思います。

有名なミステリーはいくつか読んだけど、

こういうジャンルの作品もあったのですねー。

ミステリーではないこの作品や恋愛小説などは、

「クリスティー」ではなく、別の名義で発表されたとか。

 

 

SNSで偶然知った作品、読んでよかったです。

 

 

 

 

それではまた!