こんばんは。
アガサ・クリスティー「春にして君を離れ」読了しました。
理想的な人生だと自分に満足している主人公。
娘の見舞いを終えてバグダッドからイギリスに
帰る途中、大雨で列車が普通になり一人足止めに。
その数日の間に、だんだんと自分の人生に
不安と疑問を持ち始める。
読み始めは、愚かしい女だなー、と、ちょっと嫌悪感を
持ったけど、激しく混乱し錯乱していく描写には
引き込まれました。
とうとう真実に気づいてしまう主人公。
イギリスに帰国してどうするのか…
と、意外な結末が待っています。
真実を知ることが幸せなのか、知らない方が幸せか。
知ったところで変わることはできるのか、
変わったところでどうなるのか、
変われないのが人間か。
などと色々考えてしまったわ。
ちょっと恐ろしい小説です。
アガサ・クリスティーを読んだのは、多分中高生のころ
以来だと思います。
有名なミステリーはいくつか読んだけど、
こういうジャンルの作品もあったのですねー。
ミステリーではないこの作品や恋愛小説などは、
「クリスティー」ではなく、別の名義で発表されたとか。
SNSで偶然知った作品、読んでよかったです。
それではまた!