疥癬猫君 その後。 | 秒速5センチメートルのblog

秒速5センチメートルのblog

秒速5センチメートル それは桜の花びらの舞い落ちる速度 そんな風にひらりひらり優しく揺れながら書いていたいかな。

お仲間宅で面倒を見て頂いている疥癬の黒猫くん、

AIDSも多分発症しているでしょう、状態で

保護する前にはほぼ動けなくなっており 成猫でありながら

烏に身体を突かれていました。

 

病院で去勢手術をして頂きましたがこういった猫を

病院側は歓迎はしません。

初診、触ろうともしなかった先生の扱いに腹も立ちつつ

他の猫への感染リスクもあるわけで仕方ないと、自分に

言い聞かせながら・・・お仲間と一緒に帰宅したのでした。

 

当日からは我が家ではもう1匹捕獲した白黒のAIDS

マンソン猫のお世話に入る為、翌日お迎えに行ってくれた

お仲間さんがそのまま疥癬猫をご自宅で面倒見てくれる事に

なったのですが、お仲間さんは保護して家猫となっている

猫さん3匹と保護犬さん2匹も抱えておりめちゃめちゃ

毎日のお世話が大変になっています。

 

疥癬は皮膚下に広がるので皮膚は厚く硬くなってしまいます。

非常に痒くなるので身体をかきむしってしまう為

そこからのばい菌等で感染症発症してしまう事もあります。

治療は投薬で2ヵ月ほどかかるかな・・・

本来ならシャンプーも必要となりますが、野良ちゃんで

そこまでは触れない状態なので、それでもお仲間さんが

毎日綺麗にケージ内の掃除をしてシャンプータオル等で

触れる所は拭いて下さっている。

今は、多分死滅しているであろうダニを含んだ皮が

ボロボロふけの様に落ちだした様子。

 

それでも・・・

まだ、こんな象さんの足の様な身体です😢

でも、痒みからは解放され落ち着いているようで

良かった。

 

彼を知るご近所にきいたところ、

彼はまだ若い頃、人に飼われていた事があったそうです。

彼を飼っていた人は猫好きの老人でした。

けれど、2匹目の可愛いチャトラを家に入れた際

この黒猫さんとうまくいかなかった為、この黒猫さんだけ

外に出されたそうです。

その日から彼は外に置かれるフードを他の野良ちゃん達と

食べ、当時は活気ある若者だったので放浪の旅をしつつ

元気に生きていたようです。

 

それはそれで彼なりの猫生を楽しんだのかもしれないけれど

どうしても、人間の身勝手さを感じてしまう。

可愛いから、可哀そうだから飼ってあげる、そう思う人が

いるけれど、逆だよ。自分が寂しいから、貴方は自分が可愛いだけ。

おもちゃをほしがる子供と一緒なんだよ。

新しいおもちゃを買ったら今までのはいらない、そんな程度のものなんて

愛情でもなんでもない。

口にはださないけれど、そう心の中で言ってしまう自分がいます。