latte家族 〜網膜芽細胞腫の息子と家族の日記〜 -18ページ目

latte家族 〜網膜芽細胞腫の息子と家族の日記〜

父、母、娘、息子の4人家族。
息子は2歳になってすぐ、網膜芽細胞腫と診断され右眼を摘出しました。
片眼を失った息子と家族の日常と病気の記録。

手術後、右眼を大きなガーゼとテープで覆われていました。
その姿が痛々しくて

命を守るために決断した事。
それは頭では分かってるはずなのに

本当にこれでよかったのか、という迷い。
息子の大事な可愛い目が本当になくなってしまった、喪失感みたいな感情。
でもこれで癌という悪いものが息子の体からなくなったという安心感。
これからの不安。
そして何より、健康に産んであげられなくて申し訳ない気持ち。

いろんな感情が頭の中をぐるぐる回ってました。

入院中は小児科病棟にいたのですが
毎日朝と夕方に術後の処置や経過を診てもらうため、上の階にある眼科病棟へ行ってました。

その度に痛いー!いやー!と泣き叫ぶ声が処置室から聞こえてきて
それが可哀想で、辛くて。
(処置中は私は外に出されてた)

(息子目線で見ると)
そりゃ母親から離され
タオルでグルグル巻きにされ、
大勢の大人に押さえられ
(動いたら危ないからそれは仕方ない事だけど)
もの凄く恐怖だったはず。

小さな体で、本当によく頑張ってたと思います。