白浜アドベンチャーワールドの人気のジャイアントパンダ4頭が、この6月末にすべて中国に返還されるという衝撃のニュースが伝わってから1ヶ月が経ちました。

 

 

 

地元では、いろいろなところにパンダに因んだ商品があり、観光分野を中心に大きな痛手となることは間違いありません。また、例えば、私が帰省の際にいつも利用している紀勢本線の特急くろしお号車内の座席はパンダシートが普通となっていますし、南紀白浜空港(今は、「熊野白浜リゾート空港」という愛称)は、かつては「南紀白浜パンダ空港」とする案が固まっていました。


アドベンチャーワールドにはかつてオスのパンダ「永明」(16頭のパンダの父親となってビッグパパと呼ばれていた)を中心に多くのパンダがいて、白浜町は日本一のパンダの名所となっていたのですが、この永明はじめ3頭が2年前に中国に返還されて、残されたのは母親パンダの「良浜(らうひん)」とその娘パンダ3頭だけ(しかもその4頭がすべてメスパンダ)となっていました。(下記の会長ブログ参照)

 


また、このビッグパパは今年2月に32歳(人間に換算すると90歳以上)で中国で亡くなったとのことで、それを惜しむ声もしきりでした。

この4月に急逝された和歌山県の岸本(前)知事は、昨年7月に中国を訪問された際、この永明と同じようなオスのパンダを是非白浜町に、という打診を中国サイドにされており、地元では、そのうちまた中国からオスのパンダが送られてくるのでは?という期待もありました。

 


そんな中での今回の4頭すべて中国返還のニュースですから、パンダファンのみならず、ショックは大きいです。東京の上野動物園にいる2頭のパンダも来年2月には中国に返還されるそうですので、このままでは、来年2月以降には日本にはパンダがゼロということになってしまいます。

今後、パンダを巡って日中間の政治的な駆け引きもありそうな雰囲気ですが、当面、白浜アドベンチャーワールドでは、パンダ以外の人気者をさらに育てていく必要があります。そう言えば、アドベンチャーワールドには、レッサーパンダがいます。このレッサーパンダはジャイアントパンダとは別の種類(中国のみならずインドやミャンマーでも生息している絶滅危惧種)とのことですが、これからはこのレッサーパンダの人気上昇にも期待しましょう!