今年も夏の全国高校野球選手権が8月5日から甲子園球場で行われています。その開会式で、春夏通じて初出場の八王子実践高校(西東京代表)の矢沢陵磨主将が選手宣誓をし、その内容、特に「いい顔をして野球をしよう」という言葉が大きな話題となっています。

 


この八王子実践高校を率いる河本ロバート監督は、アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれ、中学校まではサッカー選手(柏レイソルの育成部所属)、高校時代から野球を始めて、亜細亜大学を経て、2007年に米大リーグのドジャースとマイナー契約を結んだとのこと。その後、投手としての活躍が期待されながら、イップスになって退団し、2014年からは日本で野球を続けて四国アイランドリーグで活躍したという挫折と実績の持ち主だそうです。

「いい顔をして・・」というのは、この河本監督率いるチームの合言葉で、甲子園では昨日(9日)の試合で、鳴門渦潮高校と大接戦となり、延長タイブレークの末に1 - 2で惜敗しましたが、この河本監督とチーム全体の笑顔と潔さがあらためて注目を集めました。

 


今夏の甲子園大会では、第一試合開始前の始球式に、インドネシア人の高校生バッテリー(インドネシア・ジャカルタで毎年12月に開催されている高校野球交流大会「アジア甲子園」に出場した)が初めて招待されて、緊張の面持ちで始球式をしていました。また、大会の審判員も、今回初めて女性の審判員が5名選任され、開幕試合で早速、2塁塁審を女性が務めたということも大きな話題となりました。

このように、高校野球の世界でも、国際化や女性の登用が積極的に勧められており、いろんな意味でグローバル化・多様化の波が押し寄せています。特に、私自身、少年野球の審判を35年近く務めてきましたので、この審判の世界にも女性が進出してくれていることを大変嬉しく思います。

甲子園の夏大会は、決勝戦に向けてこれからさらに盛り上がるでしょうが(そして、和歌山県代表の智弁和歌山高校や埼玉代表の花咲徳栄高校の健闘にも期待しますが)、全てのチームが暑い中でも笑顔を忘れず「いい顔で」熱戦が繰り広げられることを切に期待してやみません!