壱の続きです

 

 

 

 

■悲しい恋?■

■弟との遠出■

 

 

 

 

 

 

 

■悲しい恋?■

 

甘木の駅前不動産に勤めていた時、当時24歳と若く、たくさんの学びと経験をさせて頂きました

 

壱でも書いた通り、厳しくも優しい店長のもと働いていました

 

私にはこれが運命かと思えた恋愛があります

 

この話は当時ショック過ぎてあまり話すことがなかったのですが、時間が解決とはよく言ったもので、今はオモシロ話として周囲に話すこともあります

 

最近福岡県朝倉市の甘木が私と密接に関わっているのでこの話を思い出しました

 

よく恋愛の話で、出会った瞬間にこの人だってなると聞いたことがあります

 

結婚した人とかで言う人いますよね

 

未だに未婚の私にとっては結局今からする話はこれに該当しないのでしょうけど、運命のイタズラと言いますか、そんなことがあった話です

 

 

ほんとに突然でした

 

駅前不動産甘木店で働いているときにご新規のお客様が来られました

 

対応できるのが私しかおらず私の席にお通ししました

 

入ってきた彼女を一目見ただけで今までと違う何かを感じました

 

ビビッときたといいますか、何か安心する雰囲気といいますか上手く言葉では表現できないものでした

 

決して美人だったとかスタイルが良いとかそんなことではありません

 

何か分からないですけどこの人とは触れ合ったことがあるようなないような、そんな感情を抱きました

 

席に座って頂いて、話していくうちにとても波長が合うと感じました

 

彼女の話を聞くのも自然体ででき、私が話すのも自然体で、そんな感じでした

 

だいたい私は自分の話をしたがるおしゃべり野郎なので、人の話も好きですけど聞くに堪えない人もいるのは事実です

 

そうこうして何件かご案内することになりました

 

私の心は意味が分からない状況でした、こんなにテンションが上がるのに、でも同時にわりと落ち着いている、ほんとに何だろうこれはとずっと思っていました

 

頭のてっぺんからつま先まで、声から仕草まで、その全部が心地良い

 

しかも同い年でした

 

出会った瞬間にこの人と結婚するのかもと本気で思いました

 

何となくですが複雑な感情が芽生えたのは、母親と似た雰囲気だったからかもしれません、きっとそういったもので惹かれたのかもしれません

 

男は母親のような人を、女の子は父親のような人に惹かれると聞いたことがありますが、たぶんそれです

 

女性として見てテンションが上がるが、同時に落ち着けるような感じ、これはきっとそういうことでしょう

 

私もきっと母親のことが好きなんでしょうね

 

母親に会わせたらたぶん仲良くできるような気もします

 

 

 

ご案内後いろいろとあり、その日にお申込みがとれそうでしたが、検討するようお願いしました

 

いろいろというのが、最初に他業者さんに行っており、あまり接客が好きではなかったのでこちらにも行ってみようとなったそうです

 

しかしその他業者は自分たちが管理をしている新築アパートを彼女のために勝手に抑えているそうで、断らなければならず

かつ初めての女性一人暮らしだったため親御さんに資料を見せて結論を出すという流れでした

 

そしてなんと私が紹介して彼女が気に入っていた物件が、すぐ他の人で契約が決まったことに気づきました

 

それを彼女にすぐ連絡しました

 

ごめんなさい、もう気に入っていたお部屋は申し込みが入ったらしく契約できない

 

もちろん案内後にこうなるかもと説明をしていたので、その件では何も言われなかったのですが、他業者から半ば脅しのように連絡がたくさん来ると悩みを言われました

 

新築アパートで立地も良く、何も問題ないお部屋でしたが、その会社で契約したくないと言われました

 

堤さんで契約したいとも言われました

 

私は悲しくなりました

 

というのもその他業者の新築アパートですが、うちでは紹介ができなかったからです

 

他業者がイヤならうちで契約すれば良いのですが、その物件は新築ということもあり、他の会社さんには紹介させませんというような物件でした

 

私は最初その新築を勧めていましたが、私で契約したいというお話を聞いてから正義感が芽生え、「入退去もあるし、範囲を広げたり条件を少し変えたりしてめちゃくちゃ探す、絶対に他にも良いお部屋を見つけるので私に任せてくれ」そんな感じで言ったのを覚えています

 

もちろんその女性だったから言ったわけではなく、他のお客様にも同じ気持ちですが、このときはそれを惜しげもなく伝えました

 

俺に任せろと

 

鬼のような追撃TELや、気に入ったものが無くなるなど、初めての女性一人暮らしでのお部屋探しにとってはキツい状況なのは見てとれました

 

優しい子だったのでもの凄く不安になっていたのも感じとれました

 

そして2週間もたたずに良いお部屋が空いたので、店舗にお呼びしました

 

そしたら今までで一番良いお部屋だったらしく、即決でここにすると決めてくれました

 

待って良かった、堤さんに任せて良かったと、そう言ってくれました

 

私はもう恋に落ちていました

 

こんなに私の心をくすぐる人がいるのかと、全身が彼女といることを求めていました

 

無事に契約も済み、鍵渡しの日が来ました

 

私は完全に食事に誘う予定でした

 

しかしところがどっこい、彼氏と一緒に鍵の受け取りに来ました

 

彼氏さんは車にいたのでお会いはしていませんが、ご家族さんと一緒に来たのですかと聞いたら、彼氏ですと言われました

 

落胆はしました

 

さすがに彼氏さんが近くにいては食事に誘うのもオカシイのでお誘いもできなかったです

 

ここで話が終わりなわけではありません、ここで終わったら単なる私の片思いですw

 

安心してください続きがあります

 

 

私はどうしても諦めきれず、数日後彼女に電話をしました

 

いろいろあって不安な思いをさせたのでというムリヤリな理由をつけて食事に誘いました

 

そしたらオッケーを頂きました

 

あのときの私の狂喜乱舞ときたら、地球壊れるんかというくらい喜びました

 

今は食事くらいなら何とも思わなくなったので、当時の私はまだまだ青いですね、カワイイ

 

夜に今はなきパスタの王様に2人で行きました、地元民の方なら分かると思います、今はリサイクルショップみたいなのになってます

 

そこが好きらしく、私はスパゲッティに興味ないですけど彼女と食事ができるのが嬉しすぎてどうでもよく、味も覚えていませんw

 

青いですね、カワイイw

 

そこでなんと彼女の方から彼氏のグチがとめどなく出てきました

 

おいチャンスかよ

 

しかもその彼氏の真逆にいるような人間が私でした

 

ヒモみたいな彼氏で将来が不安すぎるというような内容でした

 

おいチャンスかよ

 

楽しいご飯会でした

 

もう相手も私に気がありそうなのがヒシヒシと伝わってきました

 

すぐに2度目のご飯に行きました

 

今度は私がお酒を飲みたかったので居酒屋に行きました

 

私は車で通勤していましたが、次の日が定休日だったのでお店に泊まって、起きたら家に帰る予定でした

 

今もある甘木の博多一番どりに行きました

 

またかなり盛り上がりました、もうイケる、もう彼女にしたい

 

そう思いました

 

お会計を済ませ、外に出たら彼女の方も爆弾発言「うち来る?」

 

相思相愛確定

 

しかし私は結果断りました

 

彼氏さんが家になだれこんでいると聞いていたので、バレたらマズいことになるだろうと言いました

 

その子も彼氏さんも看護の仕事をしており、彼氏さんは夜勤だからいないと言われてはいました

 

けど万が一を考えて、その子が悪者になるので断りました

 

この判断が私の人生を大きく救うことになったのか、考え方によっては不幸にしたのか、とにもかくにも大きな大きなターニングポイントです

 

↑この文章は非常に重要です

 

この話の結末は私にとっては考えさせるというか、タイトルにも悲しい恋、ではなくそこに?(ハテナ)をつけています

 

考え方捉え方次第にもなってきます

 

 

 

もうでも次は告白すると決めました

 

間が1週間くらい空いたでしょうか、いつも行っていた博多のバーで告白しようとしていました

 

一緒に博多でご飯を食べて、いよいよバーで告白をしました

 

付き合ってくれと

 

他のお客さんは少なかったのと、見えなければ良いと思ってキスまでしました

 

そしたら、もちろん返事は……

 

ノー

 

はい?

 

ウソやろと思いました

 

衝撃を受けましたw

 

この感じでダメなんやと

 

ダメな理由を泣きながら説明をしてくれました

 

正直もう彼氏と別れて私のとこに来ようと思っていたとも聞きました

 

じゃあなんで来れんのかと聞いたら2つあったと

 

1つは2回目に飲みに行った日、うちに来るか?と聞いたのに来なかったこと

 

私にほんとは興味ないのかなと思って不安になったそう

 

確かに、女性に恥をかかすとは私としたことが最低な男でした

 

しかし今日告白されてその不安はなくなった

 

じゃあ何でダメなのか、もう一つが大問題でした

 

2回目のご飯会が終わってから、告白までの間に1週間くらい空いたのですが、その間に子供ができたことを知ったそう

 

今彼との子供です

 

彼女が言うにはもはや私と会う前にできていたようで、出会ったときから叶わぬ恋だったという結末です

 

もちろん彼女は悩んでいました

 

このまま今の彼氏と結婚するのか、中絶するのか

 

父親には結婚を許さない、中絶しなさいと言われたそうです

 

でも中絶したくない

 

結局今彼や家族も含めていろいろと話し合いが行われて、結婚することになりました

 

もし2回目の夜に誘われてついて行っていたら、その日か次の日には私と付き合うということになっていたかもしれません

 

そしたら付き合いたてに、元カレの子供がお腹にいることを知るという複雑な状況になるところでした

 

だからこそ2回目の夜断ったというこの決断が私を大きく救うことになった、考えようでは不幸になったと書きました

 

いざこざに巻き込まれていないので自分は助かったかもしれません

 

しかしこうも思いました

 

私がもう少し大人であれば、マンガのようなセリフを吐いて、それでも私のところに来いと言えていたかもしれないからです

 

当時の私は24歳、貯金なんかもなく、結婚するとしても人生を賭ける勇気もなく、いきなり子供がいる、ましてや他人の子を宿している女性と一緒になるなど

 

かなり厳しい状況です

 

マンガのようにお前の子なら俺の子だと言えたなら状況は変わっていたかもしれませんが、なかなかの無理難題です

 

今の私なら覚悟決めれていたと思います

 

何でもお金なのかなってその時思いました

 

余裕があれば多少どんな状況であっても乗り越えられると思うようになりました

 

それからというものより仕事に精を出し、多少余裕が出てきてからは、あれもし自分と付き合っていても大丈夫だったよな?とか思いました

 

たいてい何でもお金ですね

 

結局w

 

こんな経験を甘木の女性としました

 

断っておきたいのは、お客様に手を出そうとしたのかという点ですが、普通ないのでご安心を

 

人生賭けたような感じだったので大目に見てください

 

 

また長くなったので最後の話はまた次にまわします

■弟との遠出■

 

 

悲しかったのか助かったのか、ほんとに分からない恋でした

 

 

 

あまり恋愛話を私はしないのですが、甘木の街を歩くとつい思い出し回想してみました

 

 

 

以上